この記事の結論
LLMO対策・AI検索対策の費用は、どこまでを頼むかで決まります。
頼む範囲は大きく5つで、今の状態の点検だけ、既存ページの直し、記事の制作、AIでの見え方の毎月の記録、Googleビジネスプロフィールと掲載サイトの情報の統一です。
同じ範囲でも、対象のページの数、社内で書ける人や権限があるか、記録する質問とAIの数、続ける期間で作業の量が変わります。
掲載も期間も、誰にも約束できません。
Googleは、検索で一番上に載ることは誰にも保証できないとし、AIによる概要やAIモードへの表示も保証されたものではないとしています。
効果は、手を入れる前の数字を残し、読み取り、検索での表示、AIの機能での表示、AIの答えでの言及と引用、訪問、問い合わせの順に、毎月同じ方法で確かめます。
費用は、頼む範囲と、社内で持てる作業の量で決まる
LLMO対策の費用を聞かれたとき、この記事では金額を書きません。
同じ「LLMO対策」という
LLMOが何を指すかは、LLMOとは?にまとめています。
費用の話をするときは、先に2つのことを確かめたいと考えています。
1つは、どこまでを外に頼みたいか。
もう1つは、社内で持てる作業がどれだけあるかです。
社内に、お客様の質問に答えられる人がいて、サイトを更新できる人もいるなら、外に頼むのは点検と記録だけで足りることがあります。
逆に、書く人も更新する人もいなければ、ページの直しも記事も外で持つことになり、作業は増えます。
AI検索対策とSEOの費用を別々に考える必要は、ほとんどないと私は考えています。
Googleは、SEOのベストプラクティスはAIによる概要やAIモードでも有効で、そこに載るための追加の要件も、別途特別な最適化もないと書いています(Google 検索セントラル:AI 機能とウェブサイト、
呼び名ごとに作業を分けて費用を積む提案を受けたら、何が違う作業なのかを聞いてみてください。
頼む範囲ごとの作業と、手元に残るもの
頼む範囲を5つに分けると、次のようになります。
「手元に
| 頼む範囲 | 主な作業 | 手元に残るもの | 社内で用意するもの |
|---|---|---|---|
| 点検だけ | robots.txt の許可と拒否、検索への登録の状態、会社概要と構造化データの食い違いを調べ、直す順番を出す | 点検の結果と、直す順番の一覧 | サイトのURL、Search Console の閲覧の権限(あれば) |
| ページの直し | 会社概要、サービスのページ、よくある質問を、質問にそのまま答える形に書き直す。構造化データを整える | 直したページそのもの | 直してよいページの範囲、事実の確認をする人 |
| 記事の制作 | お客様が実際に聞く質問に、1本で1つ答える記事を作る。自社にしかない情報を聞き取って入れる | 記事と、その記事のための取材の記録 | 現場の話をしてくれる人、公開前に読む人 |
| 毎月の見え方の記録 | 決めた質問を毎月同じ条件でAIに聞き、名前・説明の正しさ・出典を表に残す。検索とアクセスの数字と並べる | 毎月の記録表 | 名前を挙げてほしい質問の案、GA4 の閲覧の権限 |
| GBP・掲載サイト | Googleビジネスプロフィールと、外の掲載サイトの社名・所在地・事業の説明をそろえる | そろえた説明文と、どこに何を書いたかの一覧 | 各アカウントのオーナーの権限 |
点検だけで止める会社もあれば、5つすべてを頼む会社もあります。
私は、点検と毎月の記録の2つは、外に頼むかどうかにかかわらず最初にやったほうがよいと考えています。
今どう見えているかが分からないまま記事を足しても、効いたかどうかを後から確かめられないからです。
GBPの行は、地域の会社ほど外せません。
Googleのガイドも、商品やサービスをAIの回答と通常の検索結果の両方に出しやすくする手段として、Googleビジネスプロフィールの利用を挙げています(Google 検索セントラル:生成 AI 機能への最適化のための Google ガイド、
整え方はGoogle ビジネス プロフィールの始め方と使い方に書いています。
各社の提案を同じ物差しで比べる基準は、SEO・LLMO対策を
同じ範囲でも、作業の量を変える7つの要素
範囲を決めても、会社によって作業の量は変わります。
見積もりの差は、たいてい次のどれかから来ています。
| 要素 | 作業が増えるのは、こんなとき |
|---|---|
| 対象のページの数 | 直すページ、点検するページが多い。サービスや拠点ごとにページが分かれている |
| サイトの作り | 更新の仕組みが古い、誰が更新できるか分からない、制作会社しか触れない |
| 権限 | Search Console・GA4・GBP の権限がどこにあるか分からず、取り戻すところから始まる |
| 一次情報の集め方 | 社内で書ける人がおらず、現場の手順や確かめた数字を聞き取りで集める |
| 記録する質問とAIの数 | 質問を増やす、聞くAIを増やす、比べる会社も同じ質問で記録する |
| 計測の状態 | 問い合わせの完了を数える設定がなく、計測を作るところから始まる |
| 続ける期間と振り返りの回数 | 毎月の記録と打ち合わせを長く続ける。振り返りのたびに次の記事を決める |
この中で、私が最初に確かめるのは「権限」と
ここが整っていないと、どの範囲を頼んでも、効果を確かめる段で止まります。
自分で確かめるなら、この2つを先に見ておくと、見積もりの前の話が早くなります。
掲載と順位は、約束できない
LLMO対策では、約束できることと、できないことがはっきり分かれます。
約束できないのは、AIの答えに載ることと、検索の順位です。
Googleは「Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません」と
AIによる概要やAIモードについても、要件を満たしていても、クロール、インデックス登録、表示が行われるとは限らず、保証されたものではないとしています(Google 検索セントラル:AI 機能とウェブサイト、
ランキングでの上位を約束したり、Googleの「内部」の
ChatGPTなどの答えも、聞く言葉や聞いた日で変わります。
約束できるのは、何をどの範囲でやるか、何をどう記録するか、いつ報告するか、です。
見積もりで確かめてほしいのは、この3つが書かれているかどうかです。
掲載の保証を条件にした提案は、何をもって「載った」と
効果を確かめる時期は、段階ごとに違う
「どの
AIが答えを作るまでには、ページが読み取られ、検索に登録され、質問に合うと選ばれる、という順番があります。
その手前の段階ほど早く確かめられ、問い合わせに近い段階ほど時間がかかります。
| 段階 | 確かめる場所 | 公式に書かれている目安・注意 |
|---|---|---|
| AIの読み取りを止めていない | robots.txt | OpenAI は、robots.txt を直してから ChatGPT の検索結果に反映されるまで24時間ほどかかることがあるとしている |
| 検索に登録され、表示される | Search Console の URL 検査と検索パフォーマンス | Google は、クロールまで数日〜数週間かかる場合があるとし、同じURLを繰り返し申請しても早まらないと書いている |
| GoogleのAIの機能で表示される | Search Console の生成AIパフォーマンスレポート | 段階的に提供中で、まだ使えないプロパティや、表示が十分にないサイトでは出ないことがある |
| AIの答えで名前が挙がる・出典になる | 毎月同じ質問を聞く記録 | 回数を公開している画面はAIごとに違い、手で聞いて記録するのが基本 |
| AIから人が来る | GA4 の「AI アシスタント」の | GoogleのAIによる概要から来た訪問は、このチャネルではなくオーガニック検索に入る |
| 問い合わせにつながる | 問い合わせフォームの記録 | 完了を数える設定がないと、ここは数えられない |
出典は順に、OpenAI:Overview of OpenAI Crawlers、Google 検索セントラル:Google に再クロールをリクエストする、Search Console ヘルプ:生成 AI パフォーマンス レポート(検索)、アナリティクス ヘルプ:デフォルト チャネル グループです(いずれも
OpenAI の説明では、ChatGPT の検索に使われる読み取りプログラムは OAI-SearchBot で、これを止めたサイトは、ChatGPT の検索の答えには表示されません(ナビゲーション用の
GoogleのAIの機能に出たサイトの数字は、Search Console の検索パフォーマンス(検索タイプ「ウェブ」)にも
表のうち、時間の目安が公式に書かれているのは、上の2段だけです。
その先は、サイトによって違いすぎて、誰にも言えません。
だから私は、時期を約束する代わりに、確かめる日を決めます。
手を入れる前の数字を、先に残しておく
最初にやるのは、手を入れる前の数字を残すことです。
これがないと、後で数字が動いても、何と比べて増えたのかが言えません。
残しておく数字は、次の8つです。
| 物差し | 見る場所 | 始める前に残す値 |
|---|---|---|
| 社名で聞いたときの説明の正しさ | AIに聞く記録 | 事業・所在地・対応地域の誤りの数 |
| 社名を出さない質問で、名前が挙がった数 | AIに聞く記録 | 質問×AIのうち何マスか |
| 自社のページが出典になった数 | AIに聞く記録 | 同上 |
| AIに聞くような長い検索語の順位 | Search Console(検索語×ページ) | 狙う語ごとの平均掲載順位 |
| GoogleのAIの機能での表示 | Search Console の生成AIパフォーマンスレポート | 直近3か月の表示回数(出れば) |
| AIからの訪問 | GA4 の「AI アシスタント」 | 直近28日の訪問数 |
| 社名での検索の表示 | Search Console | 社名を含む検索語の表示回数 |
| 問い合わせのきっかけがAIだった数 | 問い合わせフォームの記録 | 件数(数えられるか |
AIへの聞き方と記録表の作り方は自社がAIにどう紹介されているかを確かめるに、AIからの訪問と問い合わせの数え方はGA4でAIからの流入を確認する方法に書いています。
毎月同じ日に、同じ方法で並べる
AIの答えは聞くたびに変わるので、1回の結果で良し悪しを決めないことにしています。
毎月同じ日に、同じ質問を、同じ条件で聞きます。
質問の文を途中で変えると、前の月と比べられなくなります。
手を入れた日も、記録に書き残します。
どの月にどのページを直したかが分かっていれば、数字が動いたときに、思い当たる作業を探せます。
私たちは、少なくとも3か月は同じ表を並べてから、続けるか、やり方を変えるかを決めることにしました。
これは私たちの決め方で、3か月で効果が出るという意味ではありません。
私たちのサイトで、先に動いた数字と、まだ動かない数字
私たちは、2026年9月29日から自社のサイトでコラムを書き始め、ここに書いた範囲のうち、点検、ページの直し、記事、毎月の記録を自分たちで試しています。
数字はすべて、このサイトのほかの記事で公開済みのものです。
先に動いたのは、検索の段です。
9月29日にインデックス登録をリクエストした8本のうち5本は、その日のうちに登録されました。
リクエストしなかった20本も、2日後の10月1日に確かめた時点で登録済みでした(bundlyzeのLLMO・SEO実践記録)。
Search Console の表示回数は、コラムを始める前の週の16回から、始めた週は確定している6日分で688回になりました(コラムを書き始めた週の表示回数の記録)。
GoogleのAIの機能での表示も、数字としては出ています。
10月6日に生成AIパフォーマンスレポートを開くと、7月4日から10月3日までの3か月で127回で、多くはトップページと会社概要でした(生成AIパフォーマンス レポートの見方)。
まだ動いていないのは、その先です。
GA4 の「AI アシスタント」の
10月5日に、社名を出さず地域とサービスで聞く質問を4つのAIに聞いたときは(Geminiは
社名で聞いたときは、どれもおおむね正しく紹介していました(ChatGPTの回答で自社が候補に出るには)。
検索やAIから来た人が問い合わせたかどうかは、まだ確かめられていません(コラムを書き始めた週の表示回数の記録)。
記事の追加と設定の見直しを同じ週にまとめて行ったため、数字の変化をどの作業に結び付けるかも分けられていません(GEO対策とはの「自社の
この記録から私が言えるのは、検索の段の変化は手を入れた週から見え始めることがある、ということだけです。
AIの答えで名前が挙がるか、問い合わせにつながるかは、私たち自身がまだ確かめている途中です。
よくある質問
LLMO対策の費用はいくらくらい?何で決まる?
LLMO対策は、どのくらいの期間で効果が出る?
AI検索対策とSEOは、別々に費用がかかりますか?
点検だけ頼んで、あとは自社で進められますか?
「AIの答えに必ず載せる」という提案は、信用していいですか?
大阪で、LLMO対策の費用を相談できる会社はありますか?
bundlyzeは、大阪市北区のグラングリーン大阪を拠点に、大阪・兵庫を中心とした関西の会社のSEO・LLMO対策を
この記事を書いた津嘉山は、業務システム開発とAWSを専門とするエンジニアで、このサイトのコラムの仕組みと計測を自分で組み、毎月の記録を取っています。
まずは、Search Console を開けるか、GA4 で問い合わせの完了を数えられているかを確かめてみてください。
そこが分かると、外に頼む範囲がずいぶん絞れます。
検索やAIでの見つかり方について、
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