この記事の結論
大阪の中小企業のお客様は、AIに「大阪で」「梅田の近くで」「関西で対応している」といった地域の条件をつけて質問します。この質問に自社が挙がるために、最初にやることは4つです。どこで何をしている会社かを会社概要に文章で書く。Googleビジネスプロフィールの情報を会社概要と揃える。地域の条件が入った質問に答えるページを作る。そして、毎月AIに同じ質問をして、変化を記録する。どれも、特別な費用をかけずに始められます。
地域の会社は、「地域の条件」で探される
ChatGPTやGoogleのAIに相談するとき、人は地域の条件をつけて聞きます。
- 「大阪で、社員20人くらいの会社の業務システムを相談できるところは?」
- 「梅田の近くで、ホームページの作り直しを相談できる会社は?」
- 「関西で、Web広告の運用を任せられる会社は?」
AIは、この「大阪」「梅田」「関西」という条件に合う会社を探して答えます。どれほど良いサービスでも、どこの会社かがAIに伝わっていなければ、候補に入りません。
大阪の中小企業のLLMO対策は、まず「どこで、何をしている会社か」を、AIが取り違えない形で伝えることから始まります。LLMOそのものの考え方は、LLMOとは?にまとめています。
最初にやる4つのこと
1. 会社概要に、「どこで、何を」を文章で書く
会社概要ページの表に住所を載せるだけでは、足りないことがあります。表の上に、次のような短い文章を置きます。
大阪市北区(JR大阪駅から徒歩数分)を拠点に、大阪・兵庫を中心とした関西の中小企業の、〇〇を支援しています。関西以外の地域の方には、オンラインで対応しています。
次の3つを、文章で入れます。
| 入れること | 書き方の例 |
|---|---|
| 拠点の場所 | 市区町村と、分かりやすい目印(駅名など) |
| 主に対応する地域 | 大阪府、兵庫県、関西など、実際に対応する範囲 |
| 対応の仕方 | 訪問できる範囲と、オンラインで対応する範囲 |
実際に対応していない地域まで書くのは逆効果です。AIに誤った紹介をされ、合わない問い合わせが増えるだけです。書き方の全体は、会社概要を、AIに正しく伝わる形に書く手順にまとめています。
2. Googleビジネスプロフィールを、会社概要と揃える
地域で探されるとき、Googleマップに出る「Googleビジネスプロフィール」の情報は、地図の検索にも、AIの答えにも使われる大事な入り口です。
- 社名、住所、電話番号が、会社概要と一字一句同じか
- 事業内容の説明が、会社概要と同じ内容か
- 営業時間、サイトのURLが正しいか
移転や電話番号の変更の後に、ここだけ古いまま、という例はよくあります。
3. 地域の条件が入った質問に、答えるページを作る
お客様が実際にAIに聞きそうな「地域の条件が入った質問」に、1つずつ答えるページを作ります。
ただし、「大阪の〇〇」「神戸の〇〇」と、地域名だけを差し替えたページを量産するのはやめてください。Googleのガイドでは、言い回しだけ変えたページの大量作成はスパムと判断されることがあると明記されています。地域のページを作るなら、その地域ならではの情報を必ず入れます。
- その地域で使える公的な相談先や制度
- その地域で対応するときの進め方(訪問の範囲など)
- その地域のお客様から実際によく聞かれること
たとえば私たちは、大阪で、システム開発やホームページ制作を頼むときの選び方に、大阪の会社が無料で使える公的な相談窓口を載せています。
同じ大阪府内や近くの地域でも、街ごとに事情と相談先が違います。私たちは、地域の名前だけを差し替えるのではなく、それぞれの地域の事情と公的な相談先を調べて、別々の記事にしています。
自社でページを作るときも、「その地域の人に聞かれること」が地域ごとに違うかを、先に書き出してみてください。違いが書けないなら、地域ごとのページは作らず、1つのページに対応地域を書き分けるほうが合っています。
4. 毎月、AIに同じ質問をして記録する
LLMO対策の効果は、順位のように1つの数字では見えません。お客様が聞きそうな地域の質問を5〜10個決め、毎月同じ日に、ChatGPT、Gemini、GoogleのAI Overviewなどに聞いて、次の3点を記録します。
- 自社の名前が挙がったか
- 自社の説明は正しかったか(地域や事業内容を取り違えていないか)
- どのページが出典として示されたか
AIから来た訪問や問い合わせの数え方は、AIから来た訪問と問い合わせを、どう数えるかに書いています。

大阪で使える、公的な相談先
Webやデジタル化の取り組みで、何から始めるか迷ったときは、公的な窓口も使えます。
| 相談先 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 大阪産業創造館(サンソウカン)のDX推進相談窓口 | 中小企業や個人事業主が、ホームページの活用などデジタル化の困りごとを、専門家に無料で相談できる。面談は予約制 | 大阪産業創造館:DX推進相談窓口 |
| 大阪府DX推進パートナーズ | 大阪府内の中小企業の困りごとと、解決策を提案できる企業をつなぐ大阪府の仕組み | 大阪府:DX推進パートナーズ |
LLMOだけを扱う窓口ではありませんが、ホームページの活用や、デジタル化の進め方を整理するのに役立ちます。
私たちも、大阪から同じことをしています
私たちは、JR大阪駅直結のグラングリーン大阪に事務所を置く会社です。このコラムを始めるにあたって、自社のホームページでも、この記事の4つを順に進めています。
- 会社概要と構造化データで、対応地域を「日本」の一言から、大阪府・兵庫県をはじめとする関西の府県と、全国のオンライン対応に書き分けた
- 記事の書き手のページを作り、記事と書き手と会社を結び付けた
- AIに聞く質問を決め、毎月の記録を取る準備をした
- 大阪市・東大阪市・堺市など、地域ごとの事情と相談先をまとめた記事を、地域ごとに書いた
最初の変化:社名以外の検索語で、はじめて表示された
2026年10月2日に Search Console を確かめたところ、9月29日分から、はじめて社名以外の検索語で自社のサイトが表示されていました。それまでの検索語は「bundlyze」など社名だけでした。
| 検索語の例 | 平均の掲載順位 |
|---|---|
| instagram運用代行 大阪 | 3位 |
この例のように、地域の名前が入った検索語で表示されたことは、この記事で書いてきた「地域の条件で探される」ことと重なります。ただし、まだ件数は少なく、続くかどうかはこれから見ていきます。GA4の「AI Assistant」からの訪問は、2026年10月1日時点で、直近7日に0件でした。
やったことと数字は、良くない数字も含めてbundlyzeのLLMO・SEO実践記録で毎月公開しています。
よくある質問
LLMO対策は、大阪の会社だと何か違いがありますか?
大阪以外の地域からの問い合わせも欲しいのですが、地域を書くと損をしませんか?
Googleビジネスプロフィールは、事務所がないと作れませんか?
地域の会社こそ、AIに伝える意味がある
大手の会社のように、名前だけで思い出してもらえるわけではない中小企業にとって、「大阪で〇〇なら」という質問でAIに挙げてもらえることは、大きな入り口になります。
まずは、お客様がAIに聞きそうな「大阪で」から始まる質問を、3つ書き出してみてください。それが、最初に整えるべきページを教えてくれます。
ご相談
検索やAIでの見つかり方について、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。

