この記事の結論
ChatGPTが最新の情報について答えるときは、ウェブを検索し、見つけたページを出典としてリンク付きで示します。ここに自社が入るために整えるのは、次の5つです。検索用の読み取りプログラム(OAI-SearchBot)を締め出さない。お客様の質問にそのまま答えるページを用意する。会社の基本情報をどこでも同じにする。自社にしかない情報を載せる。ChatGPTからの訪問と問い合わせを数える。どれも、特別な費用をかけずに始められます。
ChatGPTには、「覚えていること」で答える場合と、「調べて」答える場合がある
ChatGPTの答え方には、大きく2つあります。
1つは、学習した知識で答える場合です。学習した時点までの情報がもとになるので、最近の出来事や、小さな会社の情報は含まれていないことがあります。ここに自社を入れるために、外からできることはほとんどありません。
もう1つは、ウェブを検索して、見つけたページを読んで答える場合です。「大阪で業務システムを相談できる会社は?」のように、具体的で新しい情報が必要な質問では、この答え方になることが多くあります。答えには、参照したページへのリンクが付きます。
自社で手を打てるのは、この2つ目です。 この記事では、検索して答える場面で、自社が見つけられ、選ばれるための準備を順に書きます。
検索用の読み取りプログラムを、締め出していないか確かめる
OpenAIは、ウェブを読みに来るプログラムを役割ごとに分けています(OpenAI:クローラーの説明、2026-10-02 確認)。
OAI-SearchBot:ChatGPTの検索の答えに、サイトを表示するために使う。拒否すると、ChatGPTの検索の答えに表示されなくなるGPTBot:AIの学習に使う。拒否しても、検索の答えでの表示には影響しないChatGPT-User:利用者の依頼を受けて、ChatGPTがページを見に行くときに使う。利用者の操作によるものなので、robots.txtの決まりが当てはまらない場合があると説明されています
サイトの robots.txt(読み取りの可否を伝えるファイル)で、OAI-SearchBot を拒否していないかを確かめます。OpenAIは、この2つの設定は互いに独立していて、OAI-SearchBot を許可して検索に出しつつ、GPTBot を拒否して学習には使わせない、という分け方を例に挙げています。「AIに学習されたくない」という理由で設定する場合も、止めるのは GPTBot だけにします。ほかのAIの読み取りプログラムも含めた考え方は、robots.txtでAIの読み取りを拒否すべきかにまとめています。
制作会社やセキュリティのサービスが、まとめてAIの読み取りを止めていることもあります。自社で設定した覚えがなくても、一度 https://自社のドメイン/robots.txt を開いて確かめておくと安心です。
お客様の質問に、そのまま答えるページを用意する
ChatGPTに質問するとき、人は検索窓よりも長く、条件をつけて聞きます。
- 検索窓:「システム開発 大阪」
- ChatGPT:「大阪で、社員20人くらいの会社の在庫管理を、Excelからシステムに移したい。どこに相談すればいい?」
ChatGPTは、こうした条件つきの質問に合うページを探して答えます。会社のサービス紹介ページだけでは、「社員20人」「Excelから移したい」といった条件に答えている部分がありません。
そこで、お客様から実際によく聞かれる質問を書き出し、1つの質問に1つのページで答えます。
- 冒頭の2〜3文で答える。 その段落だけ抜き出されても意味が通るように書きます
- 条件ごとの答えを書く。 規模、業種、予算の考え方、期間など、答えが変わる条件を分けて書きます
- 向かない場合も書く。 「この場合はSaaSで十分です」のように、自社に頼まなくていいケースも書くと、答えとしての信頼が上がります
問い合わせにつながるページの作り方は、問い合わせが来るホームページ・LPの作り方に詳しくまとめています。
会社の基本情報を、どこで見ても同じにする
ChatGPTは、複数のページを突き合わせて「この会社は何者か」を判断します。社名の書き方、所在地、事業内容、対応地域が場所によって違うと、取り違えや古い情報の原因になります。
確かめる場所は、自社サイトの会社概要、Googleビジネスプロフィール、SNSのプロフィール、求人サイトやポータルサイトの掲載情報です。とくに会社概要ページには、次の項目を文章で書いておきます。
| 項目 | 書き方のポイント |
|---|---|
| 社名 | 正式名称と、よく使う呼び方の両方 |
| 所在地 | 住所に加えて、最寄り駅など分かりやすい目印 |
| 事業内容 | サービス名だけでなく、誰の、どんな困りごとを解決するか |
| 対応地域 | 訪問できる範囲と、オンラインで対応できる範囲 |
| 問い合わせ先 | フォーム、電話、メール |

自社にしかない情報を載せる
ChatGPTは、同じ質問に答えているページをいくつも読み比べます。どのページにも同じことが書いてあるなら、あなたの会社のページを選ぶ理由はありません。
選ばれる理由になるのは、自社で実際にやった手順、自社で測った数字、うまくいかなかったことと、その直し方です。ほかのサイトのまとめ直しではなく、自社の現場から出てきた情報を、1ページに1つは入れるようにします。
考え方の全体は、LLMOとは?の記事にまとめています。
ChatGPTからの訪問と、問い合わせを数える
ChatGPTの検索の答えに載ったリンクから人が来ると、そのURLには utm_source=chatgpt.com という印が付きます(OpenAI:パブリッシャー向けFAQ)。アクセス解析(GA4など)で、この参照元を見れば、ChatGPTからの訪問を数えられます。
私たちのサイトでは、問い合わせが届いたときに、この印を含む流入元の情報も一緒に記録しています。ChatGPTから来た人が、実際に問い合わせたかどうかまで確かめられます。訪問の数だけでなく、問い合わせまでつながったかを見ると、どのページに力を入れるべきかがはっきりします(計測の考え方はWeb広告の運用代行の記事でも書いています)。
GA4 には、AIからの訪問をまとめた「AI Assistant」という標準のチャネルもあります。私たちのサイトでは、2026年10月1日時点で直近7日0件でした。0件でも、記録を始めた日の数字として残しておくと、後で変化が分かります。GA4での見分け方はAIから来た訪問と問い合わせを、どう数えるかにまとめています。
やってはいけないこと
- 地域名や業種名だけを変えたページを量産する。 検索エンジンにスパムと判断されるおそれがあり、ChatGPTに選ばれる理由にもなりません
- 人には見えない文字で、AI向けの宣伝文を仕込む。 見つかれば信頼を失います
- 「ChatGPTへの掲載を保証」という話に乗る。 ChatGPTの答えは、質問の仕方や時期で変わります。掲載を保証できる仕組みはありません
月に1回、実際に聞いて確かめる
効果を確かめるいちばん確実な方法は、お客様が聞きそうな質問を、実際にChatGPTに聞いてみることです。
質問を5〜10個決めて、毎月同じ日に聞き、次の3点を記録します。
- 自社の名前が挙がったか
- 自社の説明は正しかったか
- どのページが出典として示されたか
同じ質問で定点観測すると、手を入れたことの効果が見えてきます。
自社のサイトが、AI検索に取り上げられる準備ができているかは、AI検索の自己チェック(14問)で確かめられます。回答はどこにも送られません。
よくある質問
AIの学習には使われたくないのですが、ChatGPTの検索には出たいです。
robots.txt で、学習用の GPTBot だけを拒否し、検索用の OAI-SearchBot は許可します。OpenAIは、この2つを別々に扱っています。どのくらいで、ChatGPTに紹介されるようになりますか?
大阪・兵庫の会社ですが、相談できますか?
選ばれるのは、質問にまっすぐ答えているページ
ChatGPTに自社を紹介してもらうための近道は、特別な仕掛けではありません。読み取りを拒否せず、お客様の質問にまっすぐ答え、自社にしかない情報を載せる。検索エンジンに対してやるべきことと、ほとんど同じです。
まずは今日、自社の robots.txt を開いて、OAI-SearchBot を拒否していないかを確かめるところから始めてみてください。
ご相談
検索やAIでの見つかり方について、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。


