この記事の結論
構造化データは、「この会社の名前はこれ、所在地はここ」「このページは記事で、書いたのはこの人」といった情報を、検索エンジンが読める決まった形で書き添えるものです。中小企業のサイトでまず入れるのは、会社の情報(Organization)、地域の事業者の情報(LocalBusiness)、記事(Article)、パンくず(BreadcrumbList)の4つで十分です。入れれば必ず検索結果の見た目が変わるわけではなく、よくある質問(FAQ)の表示は2026年5月に終わりました。それでも、会社を正しく理解してもらう手がかりになります。
構造化データとは
人間は、ページを見れば「これは会社の紹介だ」「これは記事だ」と分かります。検索エンジンも文章から推測はしますが、確実ではありません。
構造化データは、ページの中に、機械が読める決まった形式で情報を書き添える方法です。書き方の語彙は、schema.org という共通の決まりにまとめられています。人の目には見えませんが、Googleは検索結果の表示などに使っています(Google 検索セントラル:構造化データの仕組み)。
中小企業のサイトで、まず入れる4つ
種類はたくさんありますが、中小企業のサイトで最初に入れるのは、次の4つで十分です。
| 種類 | 置くページ | 伝えること |
|---|---|---|
| Organization(組織) | トップページか、会社概要 | 社名、URL、ロゴ、所在地、連絡先、説明 |
| LocalBusiness(地域の事業者) | トップページか、会社概要 | 店舗や事務所の住所、電話、営業時間など(地域で探される業種) |
| Article(記事) | 各記事 | 題名、書いた人、公開日と更新日 |
| BreadcrumbList(パンくず) | 各ページ | サイトの中での位置(ホーム > コラム > 記事) |
商品を販売しているなら Product(商品)、催しを開くなら Event(イベント)も候補になります。Googleが対応している種類は、公式の一覧で確かめられます(Google 検索セントラル:構造化データの一覧)。

私たちのサイトで入れているもの
私たちのサイトでは、ページごとに次の構造化データを入れています(2026年10月2日時点)。
| ページ | 入れている種類 | 中身 |
|---|---|---|
| トップ | Organization(組織) | 社名、所在地、対応地域(大阪府・兵庫県をはじめとする関西の府県と日本)、会社の説明、専門分野(knowsAbout)、8分野のサービス一覧(OfferCatalog) |
| サービス一覧 | ItemList(一覧) | 8分野のサービスページの並び |
| 各記事 | Article・FAQPage・BreadcrumbList | 題名、書いた人、公開日と更新日、記事の終わりのよくある質問、ホーム > コラム > 記事の位置 |
| 記事を書いた人のページ | 書いた人の情報 | 肩書き、得意分野、その人の記事の一覧 |
会社の説明・専門分野・サービス一覧と、サービス一覧ページの ItemList は、2026年10月2日に足しました。トップの文章に書いてあるサービスの範囲を、機械にも同じ形で伝えるためです。対応地域を「日本」の一言から関西の府県に書き分けたのも、地域で探されることが多い会社だからです。どこの会社で、何が得意なのかを、機械が取り違えないようにしています。取り組みの経過は自社サイトのLLMO・SEO実践記録に残しています。
FAQの構造化データについて
以前は、よくある質問(FAQ)の構造化データを入れると、検索結果に質問と答えが折りたたんで表示されることがありました。Googleは、このFAQのリッチリザルトを2026年5月7日から表示しなくなり、6月には説明のページも削除しました(Google 検索セントラル:変更履歴、2026-10-02 確認)。いまは、入れても検索結果の見た目は変わりません。
Googleは2025年6月にも、検索結果を簡素化するために、一部の構造化データの表示を段階的に終えると案内しています。入れる前に、公式の一覧に今も載っているかを確かめておくと安心です。
ページに書いたよくある質問を、機械が読める形で補足する意味はあるので、私たちは記事のFAQにも FAQPage を入れています。ただし、そのために質問を増やすことはしません。よくある質問の書き方はよくある質問ページの作り方にまとめています。
入れ方と、確かめ方
- ページに書いてある内容だけを書く。 ページにない情報を、構造化データだけに書くことはしません
- JSON-LD という形式で書く。 ページの中に、ひとまとまりの記述として置けるので、管理しやすい形式です
- Googleのリッチリザルトテストで確かめる。 書いた内容が正しく読み取れるか、誤りがないかを確かめられます
- サイトを直したら、構造化データも直す。 所在地や電話番号を変えたのに、構造化データだけ古いまま、ということがよくあります
WordPressなどでは、プラグインで構造化データを入れられることがあります。ただ、複数のプラグインが同じ種類を別々に入れて、内容が食い違っていることもあります。入れた後は、必ずテストで確かめます。
効果の正しい受け止め方
- 入れても、順位が上がるとは限らない。 構造化データは、内容を正しく伝える手がかりであり、順位を上げるための仕掛けではありません
- 検索結果の見た目が変わるとは限らない。 表示されるかどうかは、検索エンジンが判断します
- 生成AIの検索機能に載るための条件ではない。 Googleは、生成AI機能向けのガイドで、生成AIの検索に構造化データは必要なく、特別なマークアップもないと説明しています。そのうえで、リッチリザルトの対象になる助けになるため、SEO全体の一部として使い続けることを勧めています(生成AI機能向けの最適化ガイド、2026年9月23日更新・2026-10-02 確認)
それでも、会社の情報を取り違えられないようにする土台として、会社概要の構造化データは入れておく価値があります(会社概要の書き方は会社概要を、AIに正しく伝わる形に書く手順にまとめています)。
よくある質問
構造化データを入れないと、検索に出ませんか?
自分で入れるのは難しいですか?
間違った構造化データを入れると、困ることはありますか?
見えない部分で、会社を正しく伝える
構造化データは、ページを見る人の目には映りません。それでも、検索エンジンやAIに会社を正しく理解してもらうための、大事な手がかりになります。まずは、会社の情報と記事の2つから始めてみてください。
自社のサイトに構造化データが入っているかは、ページのソースを開き、application/ld+json という文字を検索すると確かめられます。サイト全体の準備は、AI検索の自己チェック(14問)でも確かめられます。
ご相談
検索やAIでの見つかり方について、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。

