この記事の結論
AIO対策は、AIの答えに自社の情報を正しく取り上げてもらうための取り組みです。Googleは、AI検索にも検索の基本(SEO)がそのまま効き、AI向けの特別なファイルや書き方は要らないと説明しています。やることは、読み取れるサイトにする、会社の情報をそろえる、お客様の質問に答えるページを作る、の3つが中心です。逆に、AI向けの隠しテキストや、決まった書式を大量に入れるといった「裏技」は要りません。始める前に、効果の数え方を決めておくことが大切です。
AIO対策とは
AIO(AI Optimization)対策は、AI検索対策とも呼ばれ、ChatGPT、GoogleのAI Overview(AIによる概要)やAIモード、Perplexityなど、AIが答えを返すときに、自社の名前や情報を取り上げてもらうための取り組みです。
同じ取り組みが、LLMO、GEOなど別の名前で呼ばれることもあります。呼び名の違いはLLMO・AIO・GEOの違い。呼び名が違うだけなのかにまとめていますが、実際にやることはほぼ同じです。
Googleの公式な説明
Googleは、生成AI機能向けのガイドで、次のように説明しています(Google 検索セントラル:生成AI機能向けの最適化ガイド、2026年9月23日更新・2026-10-02 確認)。
- AIの機能は検索の順位と品質の仕組みの上に成り立っているので、検索の基本がそのまま有効。AEOやGEOと呼ばれるものも、Googleから見ればSEOと変わらない
- AIの答えに使われるには、ページがインデックスに登録され、検索結果に説明文(スニペット)を出せる状態であることが必要
- 一般的な知識の言い換えではない、独自の視点や経験がある内容が役に立つ
つまり、AIO対策のために、検索とは別の何かを新しく始める必要はありません。検索の基本を、AIに取り上げられることを意識して、丁寧にやり直すことが中心です。
やること:3つの土台
1. 読み取れるサイトにする
AIも検索エンジンも、読み取れないページは使えません。
- 検索の読み取りを拒否していないか(robots.txt)を確かめる。AIの読み取りの扱いはrobots.txtでAIの読み取りを拒否すべきか。学習用と検索用を分けて考えるにまとめています
- 大事な情報を、画像の中だけに書かない
- サイトマップを用意し、Search Console に送る
2. 会社の情報を、どこで見ても同じにする
AIは、複数の場所の情報を突き合わせて答えを作ります。社名、所在地、電話番号、事業内容の書き方が場所によって違うと、取り違えの原因になります。
- 自社サイトの会社概要
- Googleビジネスプロフィールなどの地図サービス
- 求人サイト、業界の名簿、SNSのプロフィール
書き方の手順は会社概要を、AIに正しく伝わる形に書く手順にまとめています。
3. お客様の質問に、まっすぐ答えるページを作る
AIに聞かれるのは、「大阪で〇〇を頼める会社は?」「〇〇と△△の違いは?」のような、具体的な質問です。
- お客様から実際に聞かれる質問を集める
- 1つのページで1つの問いに答え、冒頭で結論を言う
- 自社にしかない一次情報(やってみたこと、確かめたこと)を入れる
やらなくていいこと
AIO対策として、次のようなものが勧められることがありますが、Googleの説明に照らすと、お金や時間をかける必要はありません。
| よく勧められること | 実際のところ |
|---|---|
| AIだけに読ませる隠しテキスト | 人に見えない内容を検索向けに入れることは、Googleのスパムに関する決まりに反するおそれがあります(Google 検索セントラル:スパムに関するポリシー) |
| AI向けの特別な書式を大量に入れる | 表示の条件ではありません。Googleは、生成AIの検索に構造化データや特別なマークアップは必要ないと説明しています(検索結果の表示のために使い続けることは勧めています) |
| 同じ内容を言い換えたページの量産 | 独自性のないページが増えるだけで、評価は上がりません |
| llms.txtを置けば取り上げられる | Googleは、検索でllms.txtを使っておらず、置いても表示や順位には影響しないと説明しています。置くかどうかはllms.txtとは。作り方と確認方法、置くべきかの判断で判断の仕方を書いています |
「AIO対策の専用ツールを入れれば、AIに紹介されるようになる」という話には注意が必要です。AIに取り上げられるかどうかは、サイトの中身と、会社の情報がそろっているかでほぼ決まります。
効果の測り方:始める前に決める
AIO対策は、効果が見えにくい取り組みです。始める前に、何を数えるかを決めておきます。
- AIからの訪問: GA4で、ChatGPTやPerplexityなどから来た訪問を分けて数える。数え方はAIから来た訪問と問い合わせを、どう数えるかにまとめています
- 問い合わせのきっかけ: 問い合わせフォームの「どこで知りましたか」に、AI検索の選択肢を入れる
- 定点観測: 決まった質問を、毎月同じ日にAIに聞き、自社が挙がるか、説明が正しいかを記録する
- 検索での表示: Search Console で、社名以外の言葉で表示されているかを見る。GoogleのAIの機能での表示は、Search Console の「生成AIパフォーマンスレポート」で見られます(段階的に公開中で、まだ使えないサイトもあります。Search Console ヘルプ)
私たちのサイトで進めていること
私たちも、自社のサイトで同じ手順を進めています。
- 会社の情報を、サイト・構造化データ・llms.txt・地図サービスでそろえた
- お客様からよく聞かれる問いに、1本ずつ答えるコラムを書いている
- 問い合わせフォームの「どこで知りましたか」に、「AI検索(ChatGPT・Geminiなど)」を加えた
- 取り組みを始める前の数字として、Search Console の数字を記録した。検索で表示された言葉は、まだ社名だけだった
- 2026年10月1日に Bing Webmaster Tools に登録してサイトマップを送り、10月2日からは公開のたびに IndexNow で、変わったページを自動で知らせている。Bing は Microsoft Copilot などのAIの入口になる検索です
その後の変化は、次のとおりです。
| 日付 | 見たもの | 結果 |
|---|---|---|
| 2026-10-01 | GA4 の「AI Assistant」(AIからの訪問) | 直近7日で0件 |
| 2026-10-02 | Search Console の検索語(9月29日分) | はじめて社名以外で表示された。「instagram運用代行 大阪」で平均3位、「robots.txt」で4位など |
AIからの訪問はまだありません。これから、AIの答えに挙がるようになるかを、毎月自社サイトのLLMO・SEO実践記録に記録していきます。
自社のサイトが、AI検索に取り上げられる準備ができているかは、AI検索の自己チェック(14問)で確かめられます。回答はどこにも送られません。
よくある質問
AIO対策とSEO対策は、別々にやる必要がありますか?
AIO対策の効果は、どのくらいで出ますか?
小さな会社でも、AIO対策は意味がありますか?
名前より、土台と数え方
AIO対策は新しい言葉ですが、やることは、読み取れるサイト、そろった会社の情報、質問に答えるページの3つです。まずは、自社の会社情報がどこで見ても同じになっているかを確かめるところから始めてみてください。
ご相談
検索やAIでの見つかり方について、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。

