この記事の結論
自社がAIにどう紹介されているかは、同じ質問のセットを毎月同じ条件で、ChatGPT・Gemini・Google検索のAIによる概要とAIモード・Copilot・Perplexityに聞き、日付と聞いた先、答えの文、出典に示されたURLを記録して確かめます。
質問は、社名で聞くもの、地域と業種で聞くもの、他社と比べて選ぶものの3種類を用意します。
記録がたまったら、名前が出たか、説明に誤りはないか、AIがどのページを見て答えたかを読み、会社概要やGoogleビジネスプロフィール、自社にしかない情報を書いたページ、外での掲載のどこを直すかを決めます。
AIの答えは聞くたびに変わるので、1回の結果ではなく、同じ条件で並べた変化を見ます。
答えは毎回変わる。だから条件をそろえて、毎月並べる
AIに自社のことを一度聞いてみて、出なかった、あるいは出た、で終わらせると判断を誤ります。
同じ質問でも、聞く日、言い回し、ログインしているかどうかで、答えも挙がる会社も変わるからです。
Google自身も、AIモードとAIによる概要では使うモデルや手法が違うことがあり、表示される答えやリンクにも違いが出ると書いています(Google 検索セントラル:AI機能とウェブサイト、2026年10月5日確認)。
同じGoogleの中でも、画面が違えば答えが違うということです。
なので、確かめるときは「いつ聞いても同じ条件」を先に決めておきます。
質問の文は毎回コピーして貼り、言い回しを変えません。
聞く日は月に1回、同じ週に決めます。
そうしておけば、答えが変わったときに、AIの側が変わったのか、自社のページを直した効果なのかを、少なくとも並べて考えられます。
もう1つ見分けておきたいのは、AIがウェブを調べて答えたのか、学習した知識だけで答えたのかです。
答えに出典のリンクが付いていれば、調べて答えています。
付いていなければ、学習した知識だけで答えた可能性があり、その場合は、自社のページを直してもすぐには答えが変わらないと考えておいたほうがいいです。
記録には、出典が付いたかどうかも残します。
聞く質問は、社名・地域と業種・比べる質問で作る
質問は5〜10個で足ります。
多すぎると毎月続きません。
私は、目的の違う3種類の質問を混ぜて作ることを勧めています。
| 種類 | 質問の例(〇〇を自社の言葉に置き換える) | 分かること |
|---|---|---|
| 社名で聞く | 「〇〇株式会社はどんな会社ですか?」「〇〇(読みのカタカナ)の所在地と事業内容は?」 | 自社を正しく見分けているか。別の会社や古い情報と混ざっていないか |
| 地域と業種で聞く | 「大阪で〇〇を相談できる会社は?」「神戸で〇〇に対応している会社を教えて」 | お客様が探すときの言い方で、名前が挙がるか |
| 比べて選ぶ | 「〇〇を頼む会社を選ぶとき、何を比べればいい?おすすめは?」「社員20人の会社で〇〇をしたい。どこに頼むのがいい?」 | 比べられる場面で、候補に入るか。どんな理由で挙がるか |
社名の質問には、正式名称のほかに、読みや略称でも聞く行を作っておきます。
お客様は、名刺や紹介で聞いた音のまま検索したり、AIに聞いたりするからです。
地域と業種の質問は、実際の問い合わせで使われた言葉から作るのがいちばん確かです。
問い合わせのメールや電話の最初の一言、Search Console に出てくる検索語を見返すと、お客様の言い方が分かります。
私たちのサイトでも、Search Console の直近28日(2026年9月7日〜10月5日)に「chatgptやclaudeなどのaiに自社が紹介されるようにするには何をすればいいですか?」のような、AIに聞く文をそのまま貼ったような検索語が出ていました。
人がAIに聞くときは、このくらい長く、条件を付けて聞きます。
質問のセットも、短い単語ではなく文で作ります。
聞く先と、毎回そろえる条件
聞く先は、お客様が使っていそうなものから選びます。
ChatGPT、Gemini、Google検索のAIによる概要とAIモード、MicrosoftのCopilot、Perplexity あたりが候補です。
全部でなくても構いませんが、一度決めたら毎月同じ先に聞きます。
条件は、次のようにそろえます。
- ログインしていない状態か、ブラウザのシークレットウィンドウで聞く。ログインして聞くなら、過去の会話や履歴の影響を受けうることを記録に書いておく
- 質問は1回の会話に1つだけ。前の質問の流れを引き継がないよう、毎回新しい会話で聞く
- 最初に出た答えをそのまま記録する。気に入らないからと答えを作り直させない
- どこから聞いたか(会社のパソコン、大阪の事務所から、など)を書いておく。地域を含む質問は、聞いた場所で答えが変わることがある
答えは、文をコピーして表に貼り、画面の写しも残します。
出典のリンクは、URLをそのまま書き写します。
後から「先月はどのページが出典だったか」を見比べるのは、URLが残っていないとできません。
記録表の作り方
表計算のシートに、1行に1つの答えを書きます。
列は次のとおりです。
| 列 | 書くこと |
|---|---|
| 日付 | 聞いた日(例:2026-10-05) |
| 聞いた先 | ChatGPT、Gemini、AIによる概要、AIモード、Copilot、Perplexity など |
| 条件 | ログインの有無、シークレットウィンドウか、聞いた場所 |
| 質問 | セットの質問番号と文 |
| 名前が出たか | 出た/出ない。出たなら何番目か |
| 説明の正しさ | 正しい/誤りあり。誤りなら、どこが違うか(所在地、事業、社名の読み、もうやめたサービス など) |
| 出典のURL | 示されたURLをすべて。自社のページには印を付ける |
| 一緒に挙がった会社 | 比べる質問で挙がった会社名 |
| メモ | 答えの言い回しで気になったこと |
「一緒に挙がった会社」の列は、自社が選ばれなかった理由を考える材料です。
社外に出す資料ではないので、気づいたことを正直に書いておきます。
結果の読み方と、直す先
記録を見たら、まず出典のURLの列を読みます。
AIがどのページを見て答えたかが分かれば、直す場所の見当がつくからです。
答えの文だけを見て一喜一憂しても、次に何をすればいいかは出てきません。
社名で聞いて、別の会社や古い情報が出てきた
社名、読み、所在地、事業内容が、場所によって違っている可能性が高いです。
出典に挙がったページを開き、自社サイトの会社概要と1項目ずつ見比べます。
古い住所や、もう提供していないサービスが載ったページが出典になっていたら、そのページの持ち主に直してもらうか、自社サイトの側に、いまの正しい情報をはっきり書きます。
直し方は会社概要に書く項目と、AIに取り違えられない書き方に、Googleの側の会社情報はGoogleビジネスプロフィールの登録と使い方にまとめました。
Googleは、生成AIの機能で地域の会社が表示されるために、ビジネスプロフィールの情報を整えることを勧めています(Google 検索セントラル:生成AI機能向けの最適化ガイド、2026年10月5日確認)。
名前は出るのに、事業の説明がずれている
AIが、自社の説明を自社のページ以外から組み立てているときに起きやすいと私は見ています。
出典が、求人サイトや古いプレスリリース、ポータルの掲載ページばかりなら、自社サイトに「何を、誰に、どの地域で」を文で書いたページが足りていません。
サービスの名前を並べただけのページは、AIにとっても説明の材料になりません。
地域と業種で聞くと、名前が挙がらない
中小企業の場合、いちばんよく起きるのはここだと私は考えています。
出典に挙がったページの種類を見てください。
比べる記事なのか、地図の情報なのか、お客様の質問に答えた個別のページなのかで、足りないものが違います。
質問に答えるページの作り方はChatGPTの回答で自社が候補に出るにはに書きました。
外の掲載先で自社がどう説明されているかも見直します。
ただしGoogleは、生成AIの機能のためにウェブ上の言及を増やす必要はないと書いています(同じ最適化ガイド)。
数を増やすより、すでにある掲載の説明を正しくそろえるほうが先です。
出典に、自社のページが一度も出てこない
答えに使われる前の段階で止まっているかもしれません。robots.txt で検索用のプログラムを止めていないか、ページが検索に登録されているかを確かめます。
OpenAIは、ChatGPTの検索の答えに使う OAI-SearchBot を拒否したサイトは、検索の答えに表示されないと書いています。
robots.txt を直してから反映されるまで、24時間ほどかかることがあるそうです(OpenAI:クローラーの説明、2026年10月5日確認)。
1項目ずつ確かめる手順はAIO対策を自分でやるチェックリストに、全体の順番はGEO対策とはにあります。
出典には出るのに、訪問が来ない
AIの答えの中で用が済んでいることもあれば、リンクが目立たない位置にあることもあります。
答えの記録とは別に、AIから来た訪問と問い合わせを数えておくと、どの質問がお客様につながっているかが見えてきます。
数え方はGA4でAIからの流入を確認する方法に書きました。
手で聞く記録と、画面で見られる数字を並べる
手で聞く記録は、聞いた数個の質問の結果でしかありません。
提供会社が数字を出している画面もあわせて見ると、偏りに気づけます。
Microsoftの Bing Webmaster Tools には「AI Performance」という画面があり、Copilot、BingのAIによる要約、一部の提携先の答えで、自社のページが出典に示された回数、出典になったページ、答えの材料になった検索語を見られます(Bing Webmaster Blog:AI Performance の公開プレビュー、2026年2月10日公開、2026年10月5日確認)。
ただし同じ記事で、この数字は順位や、答えの中での位置や扱いを示すものではないと断っています。
Googleの側は、Search Console の「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」で、AIによる概要とAIモードで自社へのリンクが表示された回数を、ページ別に見られます。
2026年8月31日に全サイトへ出されましたが、表示が十分にないサイトでは出ないことがあります(Search Console ヘルプ、2026年10月5日確認)。
ChatGPT、Gemini、Perplexity での紹介のされ方は、こうした回数の画面が見当たらないので、手で聞く記録が頼りです。
「AIでの見え方」を測る有料ツールを選ぶとき
AIでの見え方を測るとうたう有料のツールもあります。
多くは、決めた質問をAIに自動で何度も聞き、名前が出た割合や、出典になったページを集計するものです。
手で聞く作業を、数と回数で広げたものだと考えると分かりやすいと思います。
選ぶときは、次のことを確かめてください。
どの質問を、どのAIに、どんな条件(ログインの有無、地域、言語)で、何回聞いた結果なのかが開示されているか。
集計の数字だけでなく、答えの原文と出典のURLを見られるか。
自社で手で聞いた記録と突き合わせて、大きく食い違っていないか。
データを書き出して、ツールをやめた後も手元に残せるか。
数字の意味にも限りがあります。
ツールの数字は、ツールが選んだ質問と条件での結果で、AIの提供会社が持っている数字ではありません。
お客様が実際にどう聞いているかとも、必ずしも一致しません。
そして、AIの答えに載ることまで約束できるツールはありません。
Googleも、上位表示の保証や、Googleの内部の指標を見られるとうたうツールは避けるよう書いています(生成AI機能向けの最適化ガイド、2026年10月5日確認)。
「AIに載ることを保証」と書いてあるツールやサービスは、その時点で外してよいと私は考えています。
私たちの1回目の記録(2026年10月5日)
2026年10月5日に、Googleで「株式会社bundlyze はどんな会社」と検索し、AIによる概要の答えを記録しました。
答えは「大阪・グラングリーン大阪を拠点に、WEB集客やホームページ制作、AI導入支援などを手がける企業」で、事業の中身はおおむね合っていました。
出典に挙がったのは、自社のサイトに加えて、求人サイトと会社紹介のサイトの掲載でした。
所在地や代表者、事業内容の一部は、自社のサイトではなく、こうした外部のページから引かれていました。
一方で、設立の時期は「2026年5月〜6月」と、幅のある書き方になっていました。
会社概要に書いている設立日は2026年5月20日ですが、外部の掲載には「2026年7月に設立」「2026年5月に立ち上がった」と、ばらばらの書き方が残っています。
AIは、自社のサイトだけでなく外部の掲載も読んで答えをまとめるので、外の情報がずれていると、そのずれも答えに入ります。
次にやるのは、この外部の掲載の設立日をそろえることです。
ChatGPT・Gemini・Copilot・Perplexity での記録は、同じ質問で次の回から取ります。
画面で見られる数字のほうは、取り始めています。
2026年10月4日に Bing Webmaster Tools の AI Performance を開くと、直近3か月で出典に示された回数は0回、出典になったページも0でした。
10月1日に登録したばかりなので、ここからの変化を見ていきます。
一方で、Search Console には、AIに聞くような文の検索語で、私たちのページが表示され始めています。
直近28日(2026年9月7日〜10月5日、確定前のデータを含む)で、「chatgptやclaudeなどのaiに自社が紹介されるようにするには何をすればいいですか?」が1回・4位、「自社の情報を、aiに引用・紹介してもらえるようにするには?」が1回・7位、「ai検索対策の立ち上げに使うgeoツールを選ぶ際のチェックポイントを教えてください。」が2回・5位でした。
どれもクリックは0で、回数もまだ数えるほどです。
これは通常の検索での表示で、AIの答えに使われたという意味ではありません。
それでも、こうした問いを持つ人がいることは分かったので、この記事はその問いに答えるつもりで書きました。
よくある質問
ChatGPTやClaudeなどのAIに自社が紹介されるようにするには、何をすればいいですか?
自社の情報を、AIに引用・紹介してもらえるようにするには?
AI検索対策のツールを選ぶときのチェックポイントは?
どのくらいの頻度で確かめればいいですか?
bundlyzeは、大阪市北区のグラングリーン大阪を拠点に、大阪・兵庫を中心とした関西の会社からのご相談に対応していて、打ち合わせはWeb会議でも対面でもできます。
全国からオンラインでもご相談いただけます。
この記事を書いた津嘉山は、業務システム開発とAWSを専門とするエンジニアで、自社サイトのSEO・LLMOの対策を自分で進めながら、ここに書いた記録表を自社でも使い始めるところです。
まずは社名で聞く質問を1つだけ決めて、今日の日付と一緒に、いまの答えを残してみてください。
ご相談
検索やAIでの見つかり方について、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。

