この記事の結論
AIが「この会社は何者か」を判断するとき、いちばん頼りにされやすいのが会社概要ページです。社名、所在地、事業内容、対応地域、得意分野、実績の示し方、問い合わせ先の7項目を、表だけでなく文章でも書きます。そのうえで、同じ内容を構造化データでも伝え、Googleビジネスプロフィールなどほかの場所の情報と揃えます。どれも自社だけで、今日から直せます。
会社概要は、AIにとっての「自己紹介の原本」
ChatGPTやGoogleのAIに「大阪で業務システムを相談できる会社は?」と聞くと、AIはいくつものページを読み、会社ごとに「何の会社か」を判断してから答えます。
そのとき、会社のことをまとめて確かめられる場所が、会社概要ページです。Googleも、会社の情報を伝える構造化データは、トップページか、会社の説明をまとめた1つのページ(会社概要など)に置くことをすすめています(Google 検索セントラル:組織の構造化データ)。
ところが、多くの会社概要ページは、社名・住所・設立年・資本金を表に並べただけになっています。人間には十分でも、AIが「どんな相談に向いた会社か」を判断する材料が足りません。
AIが取り違えないための7項目
| 項目 | 書くこと | よくある抜け |
|---|---|---|
| 1. 社名 | 正式名称と、よく使われる呼び方(英語名、略称) | 英語名だけ、ロゴ画像だけで、文字の社名がない |
| 2. 所在地 | 住所と、最寄り駅などの分かりやすい目印 | 住所が画像になっている |
| 3. 事業内容 | サービス名に加えて、誰の、どんな困りごとを解決するか | サービス名の羅列だけ |
| 4. 対応地域 | 訪問できる範囲と、オンラインで対応できる範囲 | どこまで対応するかが書かれていない |
| 5. 得意分野 | 専門にしている分野や技術、業種 | 「幅広く対応」だけで、得意が分からない |
| 6. 実績の示し方 | 取り組んできた分野、自社で公開している記事や資料 | 根拠のない「多数の実績」 |
| 7. 問い合わせ先 | フォーム、電話、メール、受付時間 | フォームへの導線がページ内にない |
とくに3〜5は、表の1行では伝わりきりません。表とは別に、「私たちは、〇〇の会社の△△を、□□で支援しています」という形の短い文章を、ページの冒頭に置きます。AIは文章から意味を読み取るので、この数行があるかどうかで、紹介のされ方が変わります。

書く手順
1. 自社を1文で説明する
「誰の」「どんな困りごとを」「何で解決するか」を1文にします。例として、次のような形です。
大阪を拠点に、Web担当者のいない中小企業のホームページ・広告・業務システムを、戦略から運用まで一緒に担う会社です。
長くなっても構いません。この1文が、ほかのすべての場所での自己紹介の元になります。
2. 7項目を埋める
上の表の7項目を、表と文章の両方で書きます。数字を入れる場合は、いつ時点の数字かを書き添えます。根拠を示せない数字(「導入実績多数」など)は、書かないほうが信頼につながります。
3. 構造化データで同じ内容を伝える
ページの中に、機械が読める形式(構造化データ)で会社の情報を書き添えます。Googleのガイドでは、必須の項目はなく、自社に当てはまる項目を入れるとされています。代表的なものは次のとおりです。
name(社名)、url(サイトのURL)、logo(ロゴ)address(住所)、telephone(電話番号)、email(メール)description(会社の説明)、foundingDate(設立日)sameAs(SNSなど、自社のほかのページのURL)
このほか、対応地域を表す areaServed や、得意分野を表す knowsAbout といった項目も、会社の情報を補う手がかりとして使えます(schema.org:Organization)。
構造化データは、ページに書いてある内容と一致させることが大前提です。ページにない情報を、構造化データだけに書くことはしません。
4. ほかの場所の情報と揃える
AIは、会社概要ページだけでなく、あちこちの情報を突き合わせます。次の場所の社名・住所・電話番号・事業内容が、会社概要と同じになっているかを確かめます。
- Googleビジネスプロフィール(Googleマップに出る情報)
- SNSのプロフィール
- 求人サイト、業界団体、ポータルサイトの掲載情報
- プレスリリースや、過去に取材された記事
移転や電話番号の変更をしたときは、古い情報が残りやすいところです。一覧を作っておき、変更のたびに全部を直せるようにしておくと安心です。
私たちが会社概要で見直したこと
私たちも、このコラムを始めるにあたって、自社の会社概要と構造化データを見直しました。
- 対応地域を「日本」の一言から、大阪府・兵庫県をはじめとする関西の府県と、全国のオンライン対応に書き分けた
- 得意分野(SEO・LLMO、Webマーケティング、広告運用、HP・LP制作、システム開発、AI活用)を、構造化データの
knowsAboutにも書いた - コラムの執筆者のページを作り、記事と書き手、会社を結び付けた
4つの場所で、同じ説明にそろえている
いまは、所在地・事業内容・対応地域の説明を、次の4つの場所でそろえています(2026年10月2日時点)。
| 場所 | そろえている内容 | 状態 |
|---|---|---|
| 会社概要ページ | 所在地・事業内容・対応地域を、表と文章で | 公開中 |
構造化データ(Organization) | 同じ内容を、機械が読める形で | 10月2日、トップページの構造化データに、会社の説明文・専門分野(knowsAbout)・8分野のサービスの一覧を足した |
| llms.txt | 同じ内容を、AI向けの案内文として | 公開中 |
| Googleビジネスプロフィール | 所在地・事業内容 | オーナー確認の手続き中 |
4か所を別々に書くと、言い回しが少しずつずれやすくなります。先に「自社を1文で説明する」文を決めて、それを4か所に写すと、ずれを防げます。また、Googleビジネスプロフィールは、オーナー確認が済むまで自社の情報として整えきれません。手続きは早めに始めておくと安心です。
自社で同じように点検するなら、次の順に見ていきます。
- 会社概要ページの冒頭の紹介文を、1文の説明と見比べる
- 構造化データの中身を、Googleのリッチリザルトテストで読み取り、
descriptionや住所がページの表示と同じかを見る - llms.txt を置いている場合は、ブラウザで開いて、同じ説明になっているかを見る
- Googleマップで社名を検索し、出てくる住所・事業内容が会社概要と同じかを見る
構造化データの種類と入れ方は構造化データとは。中小企業のサイトで、まず入れるべき種類に、llms.txt の書き方はllms.txtとは。作り方と確認方法にまとめています。
どれも、人の目にはほとんど変化が見えない修正です。それでも、AIや検索エンジンにとっては、会社を正しく理解するための大事な手がかりになります(考え方の全体はLLMOとは?にまとめています)。
やってはいけないこと
- ページに書いていない情報を、構造化データだけに入れる。 表示と中身が違うと、信頼を損ないます
- 対応していない地域や分野まで書く。 AIに誤った紹介をされ、合わない問い合わせが増えるだけです
- 根拠のない「No.1」「実績多数」を並べる。 AIは根拠のある情報を選んで引用します
よくある質問
会社概要ページに、文章を足すとデザインが崩れませんか?
構造化データは、自社で追加できますか?
大阪・兵庫の会社ですが、相談できますか?
会社概要は、いちばん読まれる自己紹介
会社概要は、人にとってもAIにとっても、その会社を知るための最初の入り口です。表を並べるだけのページから、「何の会社で、誰の役に立つのか」が文章で分かるページに変えるだけで、紹介のされ方は変わっていきます。
まずは、自社を1文で説明するところから始めてみてください。ChatGPTに自社を紹介してもらうための準備の全体は、ChatGPTに自社を紹介してもらうにはにまとめています。
ご相談
検索やAIでの見つかり方について、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。

