この記事の結論
AIによる概要(英語では AI Overviews)とは、Google検索で、生成AIが質問の要点をまとめた文章と、詳しく確かめるためのウェブページへのリンクを、検索結果の中に表示する機能です。
すべての検索に出るわけではなく、生成AIのまとめが特に役立つとGoogleのシステムが判断したときにだけ表示されます。
答えは、検索のランキングの仕組みでインデックスから集めたページをもとに作られます。
リンクに出られるのは、インデックスに登録されていてスニペットを表示できるページで、条件を満たしても必ず出るわけではありません。
使う人がこの機能をオフにすることはできませんが、検索した後に「ウェブ」の絞り込みを選ぶと、リンクだけの結果を見られます。
サイトを運営する側は、Search Consoleの設定やスニペットの指定で、自社のページを使わせないようにできます。
AIによる概要とは:検索結果の中に出る、AIのまとめとリンク
Googleで何かを調べたとき、文章で答えが書かれた枠が検索結果の中に出ることがあります。
これが「AIによる概要」です。
Googleの英語の文書では「AI Overviews」と書かれていて、日本語の同じページでは「AI による概要」になっています(Google 検索セントラル:AI features and your website、2026年10月4日確認)。
検索では「AI Overview」と単数形で調べる人も多く、どれも同じ機能を指しています。
枠の中には、質問への答えをまとめた文章と、その答えの裏付けになったウェブページへのリンクが並びます。
Googleは、ユーザーが複雑な話題や質問の要点をすばやくつかめるようにし、詳しく確かめるためのリンクも示す機能だと説明しています(Google 検索セントラル:AI 機能とウェブサイト、2026年10月4日確認)。
提供している国の一覧には日本が、言語の一覧には日本語が入っていて、画像検索や「かこって検索」で出ることもあります(Google 検索ヘルプ:AI による概要、2026年10月4日確認)。
いつも出るわけではありません。
Googleは、通常の検索結果に比べて付け加える価値があるとシステムが判断した場合にだけ表示されるので、通常は表示されない、と書いています(AI 機能とウェブサイト)。
似た機能に「AIモード」があります。
Googleは、AIモードを、深く調べたり、根拠を確かめたり、複雑に比べたりする質問で特に役立つ機能と説明していて、AIによる概要とは使うモデルや手法が違うことがあるので、答えやリンクも変わることがあるとしています(AI 機能とウェブサイト)。
モバイルでは、AIによる概要の下の「もっと見る」で詳しい表示を開き、「質問する」の欄に続きを入れると、AIモードで会話を続けられます(Google 検索ヘルプ:AI による概要)。
答えはどう作られ、リンクのページはどう選ばれるか
Googleの説明では、答えは検索の仕組みを土台に作られます。
生成AI機能向けの最適化ガイドによると、まず検索のランキングの仕組みで、関連する新しいページをインデックスから取り出します。
次に、取り出したページの情報を確かめて答えを作り、その裏付けになるページへのリンクを目立つように表示します。
この手法は検索拡張生成(RAG)、またはグラウンディングと呼ばれています(Google 検索セントラル:生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する、2026年9月23日更新版を2026年10月4日に確認)。
「クエリ ファンアウト」という手法を使うこともあります。
元の質問に関係する複数の検索を同時に行い、その結果も使って答えをまとめる方法です。
ガイドの例では、「雑草だらけの芝生を直す方法」という検索から、「芝生に最適な除草剤」「化学薬品を使わずに雑草を除去する方法」のような検索が作られます。
そのため、元の検索語とは言葉が違うページが、リンクに出てくることがあります。
リンクに出られるページの条件として、Googleは、インデックスに登録されていること、Google検索でスニペット(説明文)を表示できること、検索の技術的な要件を満たしていることを挙げ、これ以外に追加の技術要件はないとしています(AI 機能とウェブサイト)。
最適化ガイドには、これに加えて、下で説明する Search Console の「検索の生成 AI 設定」でサイトが含まれていることも書かれています。
条件を満たしても、表示されることが保証されるわけではありません。
条件を満たしたページの中からどれを使うかの細かい基準は、Googleの説明には書かれていません。
ファンアウトで作られた別の検索の結果からも選ばれるなら、元の検索語では上位にないページがリンクに出ることもありえる、と私は考えています。
使う人へ:AIによる概要は消せるのか、間違っていたらどうするか
Googleのヘルプの答えは、機能そのものを無効にすることはできない、です。
そのかわり、検索した後に「ウェブ」の絞り込み(ヘルプでは「ウェブフィルタ」)を選ぶと、AIによる概要などの機能がない、文字のリンクだけの結果が表示されます(Google 検索ヘルプ:AI による概要)。
Search Labs(Googleの試験運用の機能)で「検索における AI」をオフにする方法もヘルプに載っていますが、これは試験運用の機能を試すかどうかの切り替えです。
AIによる概要そのものが消えるわけではありません。
答えが間違っていることもあります。
ヘルプは、生成AIは不正確な情報を返すことがあり、AIによる概要が常に正しいとは限らないとして、大事な情報は複数の情報源で確かめ、リンク先のページやほかの検索結果も見るよう勧めています。
おかしいと思った答えには、枠の下の低評価のアイコンから「問題を報告」を選び、当てはまる理由を選んで送れます。
送った内容には、直近の検索語と検索結果が含まれます。
ユーザーの検索の内容や送ったフィードバックは、検索の生成AI機能の開発や改善に使われる、とも書かれています。
サイトを運営する側へ:自社のページを使わせない、使う量を絞る
反対に、自社のページをAIによる概要に使ってほしくないときの方法です。
AIによる概要のための専用のクローラーはありません。
Googleは、AIは検索に組み込まれているので、検索のためのクロールは Googlebot に対する robots.txt の指定で管理し、検索に出るページからの情報を絞るにはスニペットの指定を使う、と説明しています(AI 機能とウェブサイト)。
| 方法 | 対象 | 通常の検索結果への影響 |
|---|---|---|
| Search Consoleの「検索の生成 AI 設定」で除外する | プロパティ単位(ドメイン全体、またはURLのフォルダごと)。AIによる概要、AIモード、Discoverの生成AI機能から外れる | 順位や掲載の判断には使わないとされている |
nosnippet を指定する | そのページ。AIによる概要とAIモードの材料にも使われなくなる | 通常の検索結果でも説明文が出なくなる |
data-nosnippet を付ける | ページの中の、その部分だけ | その部分が説明文にも使われなくなる |
max-snippet で字数を決める | 外すのではなく、材料に使われる量をその字数までにする | 説明文も同じ字数までになる |
Search Consoleの設定は、2026年8月31日から世界中のサイトで使えるようになり、「設定」の「検索の生成 AI」から変えられます。
初めは「含める」で、親のプロパティがある場合は親の設定を受け継ぎます。
除外を選ぶと、リンクとして出ることも、答えの根拠に使われることもなくなります。
反映は通常、設定が有効になってから1〜2日で、Google側のキャッシュなどの都合で時間がかかるものもあるとされています。
除外しても、ほかのサイトのよく似た内容が表示されることはある、とも書かれています(Search Console ヘルプ:検索の生成 AI 設定、2026年10月4日確認)。
ページ単位の3つは、robots の meta タグとHTMLの属性で指定します。nosnippet と max-snippet は、ウェブ検索、画像検索、Discover、AIによる概要、AIモードのすべてに効く、とドキュメントに書かれています(Google 検索セントラル:robots meta タグ、data-nosnippet、X-Robots-Tag の指定、2026年10月4日確認)。
AIによる概要だけを外す指定ではないので、通常の検索での見え方も変わることを分かったうえで使います。
指定してもしばらく表示が残るときは、URL検査でGooglebotが読み取ったHTMLに指定が入っているかを確かめます。
再クロールまでには、数日から数か月かかることがあるとされています(AI 機能とウェブサイト)。
検索に一切出したくないページは noindex です。
Google-Extended との違いもよく聞かれます。Google-Extended は、Geminiアプリや Vertex AI のもとになる Gemini モデルの学習と、GeminiアプリやVertex AIでのグラウンディングに、サイトの内容を使わせるかを決める指定で、Google検索の登録や順位には影響しないとされています(Google 検索セントラル:Google の一般的なクローラー、2026年10月4日確認)。
検索の生成AI機能に使うモデルの学習を止めたいときも、Search Consoleの設定は学習には効かないので Google-Extended を使う、と案内されています(検索の生成 AI 設定)。
AIによる概要に表示されるかどうかを変えるのは、上の表の方法です。
クローラーごとの止め方の考え方はrobots.txtとはに書きました。
Search Consoleでは「ウェブ」の数字に含まれ、枠で1つの順位になる
AIによる概要での表示とクリックは、Search Consoleの検索パフォーマンスで、検索タイプが「ウェブ」の数字に含まれます(AI 機能とウェブサイト)。
検索パフォーマンスのレポートの中では、ほかの表示と区別されません。
数え方には、AIによる概要ならではの決まりがあります(Search Console ヘルプ:表示回数、掲載順位、クリック数とは、2026年10月4日確認)。
| 指標 | AIによる概要での数え方 |
|---|---|
| クリック数 | 枠の中のリンクから外のページに移ると、1回 |
| 表示回数 | 通常の検索結果と同じ決まり |
| 掲載順位 | 枠全体で1つの順位。枠の中のリンクは、すべて同じ順位になる |
AIによる概要とAIモードでの表示回数だけを見るには、2026年8月31日に全サイトへ出された「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」を使いますが、表示が少ないサイトなどでは出ないことがあります(Search Console ヘルプ、2026年10月4日確認)。
GA4では、AIによる概要から来た訪問は「オーガニック検索」に入り、「AI アシスタント」には入りません。
レポートの開き方とGA4での見方はGA4でAIからの流入を確認する方法にまとめています。
クリックが減るのでは、という心配もよく聞きます。
Googleは、AIによる概要が出る検索結果からのクリックは、サイトに長くとどまる傾向があり、質が高いことが確認されていると書いています(AI 機能とウェブサイト)。
これはGoogleの説明で、私たちのサイトで確かめた数字ではありません。
私たちのサイトでは、まだ分けて見えていない
この記事を書く前に、自社のサイトの数字を取り直しました。
Search ConsoleのAPIで、検索タイプ「ウェブ」の表示回数を日ごとに出すと、9月6日から28日までは1日1〜9回、9月30日から10月2日は1日120〜131回でした(2026年10月4日に取得、確定前の数字を含む)。
上の決まりのとおり、この中にAIによる概要での表示があっても、ほかの表示と区別されずに入っています。
数字が増えたのは記事を一度に増やした時期と重なっていて、AIによる概要の分がどれだけあるかは、この数字からは分かりません。
自社のページがAIによる概要のリンクに出たことがあるかも、まだ確かめられていません。
検索の結果は人や時期で変わるので、自分で何度か検索して見つからなくても、出ていないとは言い切れないと考えています。
Microsoftの側では、10月4日に Bing Webmaster Tools の AI Performance を開くと、Copilot などの答えに引用された回数は0回でした。
10月1日に登録したばかりで、通常の検索パフォーマンスもまだ「データを準備中」の表示だったので、これから記録していく数字です。
Bingの数字は、GoogleのAIによる概要とは別の仕組みのものとして見ています。
特別なファイルもマークアップも、お金も要らない
AIによる概要に出るための特別な作業を勧められることがあります。
Googleの最適化ガイドは、llms.txt やAI向けのテキストファイル、特別なマークアップは、Google検索が使わないので新しく作る必要はない、と名前を挙げて書いています。
構造化データも、生成AI検索のために追加する特別なものはなく、リッチリザルトのためには引き続き使うよう勧めています。
このあたりの判断はllms.txtとはと構造化データとはで、それぞれ詳しく書きました。
お金を払ってリンクに選ばれる方法も、Googleの説明には出てきません。
日本では、AIによる概要の上や下に広告が出ることがあり、Google 広告のヘルプによると、広告は広告のオークションの仕組みで配信されます(Google 広告 ヘルプ:広告と AI による概要について、2026年10月4日確認)。
答えの裏付けのリンクに出る条件は、上に書いたインデックス登録とスニペットの話で、広告とは別です。
上位表示を約束したり、Googleの内部の指標を使っているとうたったりするツールについて、Googleは、外部のツールがGoogleのランキングやAIの仕組みにアクセスすることはできないと注意しています(生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する)。
リンクに選ばれたいサイトがやること
リンクに出るための入口は、通常の検索と変わりません。
ページがインデックスに登録されていて、スニペットを止めていないこと。
そのうえで、ほかでは読めない自社の経験や判断が書いてあることを、Googleのガイドは挙げています。
何から手を付けるかはGEO対策とはに順に書き、自社のサイトを1項目ずつ確かめる表はAIO対策を自分でやるチェックリストに載せています。
よくある質問
AIによる概要とAI Overviewは、同じものですか?
AIによる概要を表示しない設定にできますか?
自社のページがAIによる概要に使われないようにできますか?
AIによる概要での表示は、Search Consoleのどこで見られますか?
AIによる概要に出るために、llms.txtや構造化データは必要ですか?
bundlyzeは、大阪市北区のグラングリーン大阪を拠点に、大阪・兵庫を中心とした関西の会社からのご相談に対応していて、打ち合わせはWeb会議でも対面でもできます。
全国からオンラインでもご相談いただけます。
この記事を書いた津嘉山は、業務システム開発とAWSを専門とするエンジニアで、このサイトの検索とAIへの対策を自分で進めていて、この記事の数字はSearch ConsoleのAPIとBing Webmaster Toolsから取り出したものです。
AIによる概要が出たら、答えを読む前に、枠の中のリンクがどのサイトのものかを一度確かめると、答えの確からしさも見当がつきます。
ご相談
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「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。