この記事の結論
ホームページのリニューアルで検索順位と問い合わせを落とさないためには、見た目を作り替えても、URLと、各ページが正規のURLとして示すもの(canonical)は
そのうえで、公開の前に、試作のときの検索よけ(noindex)が
公開した後は、スマホの表示速度を測り、主なページのインデックス登録をリクエストし、Search Consoleで数週間ようすを見ます。
私たちは2026年10月6日に自社のサイトを作り直し、この順番で進めています。
それでも、公開した夜にスマホの表示速度が28点まで落ちていたことに気づき、その夜のうちに直しています。
この記事は、リニューアルをすると決めた後の段取りに絞ります。
作り直すべきかどうかの判断は、ホームページのリニューアルは必要かに書きました。
リニューアルの手順は、公開の前・当日・公開の後に分けて考える
リニューアルの作業は、デザインと原稿づくりに目が向きがちです。
ただ、検索順位と問い合わせが落ちる原因は、たいてい公開の前後にあります。
私たちが今回進めた順に並べます(最後の
| 段階 | やること | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 公開の前 | URLとcanonicalを今のまま残す | 新しいページのcanonicalが、すべて今の本番のURLと同じか |
| 公開の前 | 試作のnoindexを外し、外すページと残すページを決める | 本番に残すnoindexのページが、今の本番と同じ一覧か |
| 公開の前 | サイトマップとllms.txtを作り直す | サイトマップの全URLが200で開くか |
| 公開の前 | フォームを本番の送信先につなぐ | 入力から完了の画面まで送れるか。送られる中身が今のフォームと同じか |
| 公開の前 | 計測のタグを確かめる | 各ページにタグが1回だけ入っているか |
| 公開の前 | 戻し方を書いておく | 1つ前の状態に戻す手順が、書いて残してあるか |
| 公開の後 | 同じ確かめを本番で流す | 全URL、消したページ、転送、タグの数 |
| 公開の後 | 表示速度を測る | PageSpeed Insightsのスマホの結果 |
| 公開の後 | インデックス登録をリクエストする | トップや新しいページから、Search ConsoleのURL検査で |
| 公開の後 | 数週間、Search Consoleを見る | 登録の数、見つからないページ、検索の表示とクリック |
ここから、それぞれで私たちが実際にやったことと、つまずいたことを書きます。
URLとcanonicalは、変えないのがいちばん守りやすい
今回の作り直しでは、ヘッダー、フッター、トップ、会社概要、サービスのページ、コラムの全ページの見た目を変えました。
一方で、ページのURLは1本も変えていません。
削除したページもありません。
作り直したページの<link rel="canonical">は、すべて本番のURLを指すようにして、公開前に機械で照合しました。
canonicalは、似たページがいくつかあるときに、どれが正規のページかを検索エンジンに示す印です。
Googleは、各ページの正規のURLを決めてサイトマップに含めて送るよう説明しています。
一方で、サイトの中であるページが正規に選ばれないようにする手段としてnoindexを使うことは、そのページが検索から完全に外れてしまうので、すすめていません(Google 検索セントラル:rel="canonical" などを利用して正規 URL を指定する方法、
作り直しの途中で、ひやりとしたことがあります。
トップの試作を何案か作っていたのですが、そのうちの1つが、中身はまったく別なのに、canonicalだけはトップのURLを指していました。
試作をそのまま本番に混ぜると、同じURLを正規だと名乗る別のページが2枚できます。
試作は本番に写さないと決め、公開の後に、試作のURLを本番で開いて404が返ることも確かめました。
URLを変えるページがあるなら、古いURLから新しいURLへの恒久的な転送(301)が
Googleは、サーバー側の恒久的なリダイレクトをすすめ、転送はできるだけ長く、一般的には1年以上残すように書いています(Google 検索セントラル:サイトを移転する方法、
一覧の作り方と転送の決め方は、リニューアルが必要かの記事の後半に書いたので、ここでは繰り返しません。
私たちのサイトにも、以前に記事をまとめたときの301があります。
作り直しで転送の設定が消えていないかも、公開の後に古いURLを開いて確かめました。
試作のnoindexを、本番に持ち込まない
制作の途中のページには、検索に出ないようにnoindexを付けておくことがよくあります。
私たちも、試作のページにはすべてnoindex, nofollowを付けていました。
数えると211ページです。
これを外し忘れて公開すると、Googleはページを読みに来たときにnoindexを見つけて、検索結果から外します(Google 検索セントラル:noindex を使用してコンテンツをインデックスから除外する、
見た目には何も変わらないので、気づくのは検索の数字が落ちてから、になりがちです。
もう1つ、私たちのサイトに特有の落とし穴がありました。
サイトマップを作るスクリプトは、noindexのページを自動で外すように作ってあります。
試作のnoindexが残ったまま流すと、ほとんどのページがサイトマップからも消えるところでした。
そこで、本番でもnoindexのまま残すページを先に一覧にしました。
404のページ、申し込みのページ、関西の外の地域記事8本の、計10ページです。
公開前には、noindexが付いているのがこの10ページだけで、値も今の本番と同じであることを確かめています。
テスト用の環境をrobots.txtでクロールさせない形にしている場合は、公開のときにその止めを外します。
Googleも、移転の準備でrobots.txtなどでクロールを止めていたなら、新しいサイトではその止めをすべて解除するよう書いています(Google 検索セントラル:ウェブ ホスティングの変更と SEO、
noindexとrobots.txtの違いは、noindexとrobots.txtの違いにまとめています。
サイトマップとllms.txtは、新しいページの一覧から作り直す
サイトマップは、作り直した後のページの一覧から作り直しました。
今回は、新しく作った無料診断のページと、同時に公開した記事2本を足しました。
noindexの申し込みページは載せていません。
公開の直前の組み立てで204URLになり、全URLが200で開くことを確かめています。
llms.txtは、AIのサービスに向けて、サイトの概要と主なページを書いておくファイルです。
会社の説明とサービスの並びを新しいサイトに合わせて書き直しました。
ただし、Googleは、llms.txtのようなファイルは検索(生成AIの
置くかどうかの考え方はllms.txtとはに書きました。
サイトマップの書き方はサイトマップの作り方にあります。
フォームは、本番の送信先につないで、最後の画面まで送る
問い合わせを落とす原因で、私がいちばん怖いと思っているのがこれです。
リニューアルしたサイトは見た目がきちんとしているので、フォームも動いているように見えます。
私たちの試作では、会社概要、採用、サービスのLP 9本の、計11ページのフォームが、どこにも送信されない作りになっていました。
入力欄もボタンもそろっていて、見た目では分かりません。
ただ、ボタンを押しても試作だと知らせて止まるだけで、本番の送信先への送信も、問い合わせの完了を計測に知らせる処理も、どこから来た人かの記録も入っていませんでした。
見た目の確認だけで公開していたら、問い合わせは届かず、計測にも残らなかったはずです。
本番に組み込むときに、送信先、完了の計測、どこから来た人かの記録を、今の本番と同じものにつなぎ直しました。
そのうえで13本のフォームを、パソコンの幅(Chromium)と
送られる中身も、今の本番のフォームに同じ入力をしたときと比べました。
比べると、違いが1つだけ見つかりました。
採用のフォームの職種の値です。
今の本番では、見た目の改行を整えるための見えない文字が値に混ざり、受け取る側で「その
新しいフォームでは正しい職種で届きます。
作り直しで、前からあった不具合が見つかった形です。
公開した後は、iPhoneのSafariで実際に送り、お客様側と社内側の両方にメールが届くかを確かめる、と手順に入れていました。
フォームの点検の項目は問い合わせフォームのチェックリストに、公開後に止まっていないかを見張る方法はフォームを見張る方法に書いています。
計測のタグは、各ページに1回だけ入っているかを数える
作り直しで計測のタグが抜けると、公開の後の数字が比べられなくなります。
逆に2回入ると、アクセスや問い合わせが二重に数えられます。
私たちのサイトでは、Google タグ マネージャー(GTM)の
すでにタグがあるページには入れない、という二重入りの止めもあります。
今回は、組み立てた214ページのそれぞれで、GTMのIDが2か所(<head>の中と、JavaScriptが動かないとき用の部分)だけに
2か所なら1回、4か所なら二重です。
もう1つ、新しいデザインになっていない古いページが混ざったら、組み立てを止める仕組みを足しました。
新旧のページが混ざると、ヘッダーや計測の作りがページによって違ってしまうからです。
タグを1か所で管理する考え方は、全ページの計測タグを、1か所で管理する方法に書きました。
公開の前に確かめたことと、確かめきれなかったこと
公開の前には、組み立てたものを手元で配信して、次を確かめました。
- サイトマップの全URLが200で開く
- iPhoneの幅(WebKit・390px)で
全206ページを開き、横にはみ出す、JavaScriptのエラー、読めないファイルがどれも0件 - 本番に出さない試作のURLが404になる
- 本番に残すnoindexが10ページだけ
- フォーム13本が完了の画面まで通る
確かめきれなかったこともあります。
日本語の改行です。
主なページはスマホとパソコンの画面を目で見ましたが、全ページを機械で数えることはしていません。
作り直すと文字の大きさや行の幅が変わるので、見出しが単語の途中で折り返す所が出やすくなります。
直し方は日本語が単語の途中で改行されるときの直し方にまとめています。
もう1つ、公開の前に戻し方を書いておきました。
1つ前の状態に戻す手順と、急ぐときにホスティングの管理画面から1つ前の公開に戻す手順です。
使わずに済みましたが、公開の当日に戻し方を考え始めると、判断が遅れます。
公開した夜に、スマホの表示速度が28点だった
公開は10月6日の21時ごろです。
その後の22時すぎに、PageSpeed Insightsで測りました。
スマホでは、トップが28点、最初の大きな表示が出るまで(LCP)が
コラムの1ページも、スマホで56点、LCPは12.9秒です。
公開の前の確かめの一覧に、表示速度の項目がなかったことに、ここで気づきました。
原因として大きかったのは2つです。
1つは文字の書体(Webフォント)です。
最初の画面を描く前に、書体のファイルを35〜54本、合わせて0.8〜1.3MBほど取りに行っていました。
もう1つはトップの背景の3D表示です。
描く準備が、最初の画面を出す前に走っていました。
直し方は、書体の読み込みを最初の画面を描いた後に回すこと、3D表示の準備を、読み込みが終わって手が空き、さらに最初の操作か2.5秒後まで遅らせることです。
3Dを描くのが重い端末では、動かない絵に切り替えるようにしました。
ほかに、ヘッダーの小さな札の画像を、表示の大きさに合ったものにしています。
直した版は、公開から約3時間後、日付が変わった10月7日の0時すぎに公開しました。
手元の計測(Lighthouse)では、
ただ、手元の計測はPageSpeed Insightsの28点を再現しておらず、条件が違います。
直した後のPageSpeed Insightsでの測り直しは、この記事を書いている10月7日の時点でまだ記録できていません。
私がこの件から持ち帰ったのは、見た目のために選んだ部品は、公開の前に速さで確かめる、ということです。
とくにスマホでの最初の表示は、検索から来た人が最初に待たされる所です。
公開した後は、主なページから登録をリクエストし、数週間は数字を見る
公開した夜に、Search ConsoleのURL検査から、トップ、新しく作った無料診断のページ、同時に公開した記事2本の、計4URLのインデックス登録をリクエストしました。
ページを全部送ったわけではありません。
URL検査からのリクエストには1日の上限があり、送っても登録されるとは限らないと、Search Consoleのヘルプに書かれています(Search Console ヘルプ:URL 検査ツール、
同じURLを何度送っても早くはならず、たくさんのURLを知らせるならサイトマップを使う、ともあります(Google 検索セントラル:URL の再クロールを Google にリクエストする、
URLを変えていないページは、サイトマップと、Googleがふだん読みに来るのに任せています。
Bingなど、IndexNowに対応した検索エンジンには、公開のたびに、変わったページを自動で知らせる仕組みにしています。
加えて同じ夜に、Bing Webmaster ToolsのAPIで、サイトマップの新しい順に100URLを送りました。
あとは、Search Consoleで登録されたページの数、見つからないページ(404)、
URLを変えた移転では、Googleは掲載順位が一時的に変わることがあるとしています(Google 検索セントラル:サイトを移転する方法、
私たちはURLを変えていませんが、公開の翌日の数字だけで良し悪しを決めないつもりです。
公開の日に見る画面は、Search Consoleの使い方にまとめています。
制作会社に頼むなら、公開の前に確かめる一覧を先に決める
リニューアルを制作会社に頼む場合も、ここまでの確かめは、発注する側が一覧として持っておくと安心です。
見積もりの段階で、次のことを聞いておくと、公開の直前に慌てずに済みます。
| 聞くこと | 理由 |
|---|---|
| URLは変わるか。変わるなら、古いURLと新しいURLの対応表を誰が作るか | 転送の漏れは、公開の後に検索とブックマークの両方で404になる |
| 試作の検索よけ(noindexや | 外し忘れても、見た目では分からない |
| フォームの試験送信を、誰が、どの端末で、どこまでやるか | 確認の画面まで動いても、送信先につながっているとは限らない |
| 計測のタグを、誰が入れ直し、どう確かめるか | 抜けても二重でも、公開の前後で数字が比べられない |
| 公開の後、表示速度とSearch Consoleを、いつまで誰が見るか | 公開してから分かることがある |
| 戻すときの手順 | 公開の当日に考え始めると遅れる |
制作会社そのものを替える場合は、名義と権限の引き継ぎが先です。
それはホームページの管理を引き継ぐ最初の1週間に書きました。
サーバーも移すならホームページのサーバーを移すときを、公開の後に続く保守の頼み方はホームページの保守で、制作会社に頼むことをご覧ください。
よくある質問
ホームページをリニューアルすると検索順位は下がる?
リニューアルでURLは変えないほうがいい?
ホームページのリニューアルで、公開前に確認することは?
リニューアル後、Search Consoleで何をすればいい?
リニューアルしたらスマホで表示が遅くなったときは、どうすればいい?
リニューアルを制作会社に頼むとき、SEOの引き継ぎで何を頼めばいい?
bundlyzeは、大阪・兵庫を中心とした関西の会社のホームページを、作り直しの段取りから公開後の点検まで受け持っている会社です。
この記事を書いた津嘉山は、業務システム開発とAWSを専門とするエンジニアで、このサイトのリニューアルも、組み立てから公開後の直しまで自分で手を動かしました。
リニューアルを決めたら、まずはいまのサイトのURLの一覧と、フォームがいくつあるかを書き出すところから始めてみてください。
ホームページやLPについて、
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