この記事の結論
問い合わせフォームで見直すべきなのは、「聞きすぎていないか」「スマホで入力しにくくないか」「送った後に不安にさせていないか」の3点です。必須項目は最初の返信に必要な最小限に絞り、入力欄の大きさや種類をスマホに合わせ、送信後には次に何が起きるかを伝えます。下の15項目を、実際に自分のスマホで送りながら確かめてみてください。
フォームは、いちばん人が離れやすい場所
ホームページを読んで「相談してみよう」と思った人が、最後に通るのがフォームです。ここまで来た人は、問い合わせる気持ちがかなり高まっています。それでも、入力の途中でやめてしまう人がいます。
理由の多くは、フォームそのものにあります。聞かれることが多すぎる、スマホで入力しにくい、送ったあとどうなるか分からない。どれも、中身を直せば減らせる理由です。
聞くこと:必要なことだけにする
- 必須項目は、最初の返信に必要な分だけか。 お名前、メールアドレス、ご相談内容があれば、多くの場合は返信できます
- 必須と任意が、ひと目で分かるか。 「必須」「任意」を項目名の横に、はっきり表示します
- 「会社名」「電話番号」を必須にする理由があるか。 理由がなければ任意にします。個人事業主や、電話を避けたい人もいます
- 相談の種類を選ぶ項目に、「まだ決まっていない」があるか。 相談内容がはっきりしない人も、送れるようにします
- 自由記述の欄に、書き方の例があるか。 「現在の状況や、困っていることをご自由にお書きください」のような一言があると、書き出しやすくなります
入力:スマホで迷わせない
- 入力欄の文字が16px以上か。 iPhoneでは、入力欄の文字が小さいと、タップした瞬間に画面が拡大されてしまいます
- メールアドレスの欄で、英字のキーボードが出るか。 入力欄の種類(
type="email")を正しく指定すると、スマホで入力しやすいキーボードに切り替わります - 電話番号の欄で、数字のキーボードが出るか。 同じく
type="tel"を指定します - 入力の誤りを、送信前にその場で教えてくれるか。 送信ボタンを押してから、上に戻って赤字を探させるのは離脱のもとです
- ボタンが指で押しやすい大きさか。 小さなボタンや、隣と近すぎるボタンは押し間違いを招きます

送信:送った後に不安にさせない
- 送信前に、入力内容を確認できるか。 入力・確認・完了の3段階にすると、送る側の不安が減ります
- 送信後の画面で、次に何が起きるかを伝えているか。 「〇営業日以内に、担当者からご連絡します」と書きます
- 自動返信のメールが届くか。 送った内容の控えが届くと、ちゃんと送れたと安心できます。迷惑メールに振り分けられていないかも確かめます
- 会社側に、問い合わせが確実に届くか。 通知メールの送り先が退職者のアドレスのまま、という例は珍しくありません
- どこから来た人の問い合わせかを、記録しているか。 最初に見たページや、検索・広告・SNSなどの流入元を一緒に残すと、どのページが問い合わせにつながったかが分かります
私たちのフォームで決めていること
私たちのサイトのフォームは、必須項目を「お名前」「メールアドレス」「ご相談の種別」「お問い合わせ内容」の4つにしています。種別には「その他・まだ決まっていない」を入れ、入力・確認・完了の3段階で送ります。15項目のうち、どれをどう形にしているかは次のとおりです。
| 項目 | 私たちのフォームでしていること |
|---|---|
| 11. 送信前の確認 | 入力の画面と確認の画面の2段階を経て送信する |
| 12. 送信後の案内 | 完了画面に「2営業日以内にご連絡いたします」と出す |
| 15. 流入元の記録 | 最初に見たページ、参照元などを、問い合わせの内容と一緒に送る |
| 何で知ったか | 任意の項目で聞き、選択肢に「AI検索(ChatGPT・Geminiなど)」を入れている |
| 迷惑送信の対策 | Cloudflare Turnstile と、人には見えない隠し項目を使う。送る人に画像を選ぶようなパズルは出さない |
| 数の記録 | 送信が完了したら、GA4 に generate_lead のイベントを送る |
迷惑送信の対策は、強くしすぎると本物の相談まではじきます。Turnstile は、画像のパズルを見せずに機械的な送信を見分けるしくみです(Cloudflare:Turnstile、2026年10月2日確認)。generate_lead は、Googleが「ユーザーが問い合わせのためにフォームまたはリクエストを送信したとき」に使うようすすめているイベントで、これを送っておくと、フォームの表示に対して何件送られたかを、直す前と後で比べられます(GA4 推奨イベント、2026年10月2日確認)。
フォームは、作ったときの形のまま何年も放置されがちです。問い合わせの数が伸び悩んでいるなら、ページの中身を直す前に、まずフォームを一度通して送ってみると、意外な引っかかりが見つかります(ページ全体の作り方は問い合わせが来るホームページ・LPの作り方、フォームを含めたサイトの制作はホームページ・LP制作と運用にまとめています)。
よくある失敗
- 営業の電話を避けたくて、項目を増やす。 本当の相談者まで離れてしまいます。営業の連絡は、送信後に選別すれば十分です
- ページの最後にしかフォームがない。 長いページなら、途中にもフォームへの入り口を置きます
- フォームを外部サービスに任せたまま、動作を確かめていない。 サービスの仕様変更や設定の期限切れで、いつの間にか届かなくなっていることがあります
よくある質問
項目は何個くらいが適切ですか?
電話番号は聞かないほうがいいですか?
フォームの改善の効果は、どう確かめればいいですか?
最後の1歩で、取りこぼさない
問い合わせフォームは、サイトに来た人と会社をつなぐ最後の1歩です。どれほど良い記事やサービスページがあっても、フォームでつまずけば問い合わせにはなりません。
まずは今日、自分のスマホで自社のフォームから実際に1件送ってみて、どこで手が止まるかを確かめてみてください。
ご相談
Webからの集客について、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。

