この記事の結論
富田林の会社や店が、ホームページや業務の仕組みを外に頼むときは、「新しいお客様を探すこと」より先に、「今の取引を、担当や代が替わっても続けられるようにすること」を考えると、何から頼むかが決まります。富田林市が2025年に、市内に本社機能のある企業を対象に行った企業実態調査では、販売先との取引の理由は「過去の実績」が57.6%で最も多く、自社の課題には「営業力」を挙げた企業が39.2%で最も多くなりました。後継者が「いない」と「まだ検討していない」を合わせると58.8%です(私たちの計算)。実績が相手に伝わるページと、取引の記録を一人の頭の中から出す仕組みを整えることが、富田林の会社の出発点だと私たちは考えています。市の補助金や支援制度を「知らなかった」と答えた企業は57.5%で、創業のときのホームページ作成や、従業員の研修、事業継続計画づくりに関わる市の制度もあります。bundlyzeでは、大阪市北区のグラングリーン大阪を拠点に、大阪・兵庫を中心とした関西の会社からのご相談に対応していて、全国からオンラインでもご相談いただけます。
富田林の会社は、「新しい相手を探す」より先に「今の取引を続ける」から考える
「ホームページを作り直したい」「仕事の管理をシステムにしたい」と依頼先に話すと、多くの場合、新しいお客様を増やす話から始まります。けれど富田林の会社なら、その前に確かめておきたいことがあります。今の仕事は、どんな理由で続いているのか。その理由は、取引先の担当者が替わったときや、自社の代が替わったときにも残るのか、ということです。
富田林市と大阪府が公表している資料を確かめると、富田林には次の4つの事情があります。私たちは、依頼の前にこれを自社に当てはめておくとよいと考えています。
| 富田林の事情 | 出典 | 依頼の前に整理すること |
|---|---|---|
| 販売先との取引の理由は「過去の実績」が57.6%で最も多く、「地理的要因」が17.4%、「紹介」が9.1% | 富田林市「富田林市企業実態調査結果【概要版】」 | 自社の実績を、取引先の新しい担当者や、紹介された相手が確かめられるか |
| 自社の強みは「技術力」27.4%、「品質」21.6%が上位。課題は「営業力」39.2%が最も多い | 同上 | 営業の人がいなくても、強みが相手に伝わる形になっているか |
| 後継者は「いない」22.8%、「まだ検討していない」36.0% | 同上 | 取引の記録が、社長やベテランの1人の頭の中だけにないか |
| 市の補助金や支援制度を「知らなかった」が57.5%。経営課題の相談先は税理士が70.6% | 同上 | 使える制度と相談先を、依頼の前に確かめたか |
富田林は、南河内の中心として商いが集まってきた街
富田林市の「市の概要」は、浄土真宗の御坊を中心に形成された寺内町「富田林」が、江戸期には周辺地域の商品や産品の流通の中核地として発展し、明治期には南河内地域の中心地として発展してきたと説明しています。高度成長期には大阪市近郊の住宅地として大規模な住宅開発が進み、人口が急増しました(富田林市:市の概要、2026年10月3日確認)。
市は、市内には約3,300の事業所があり、中小企業と小規模企業が大半を占めているとしています。飲食店や商店から工場まで、さまざまな中小企業と小規模企業が、まちのにぎわいや市民の生活に大きな影響を与えているとして、2020年4月1日に、中小企業と小規模企業の振興についての市の条例を施行しました。条例の基本方針には、経営基盤の強化や人材育成と雇用の促進と並んで、「中小企業等の魅力の向上」が挙がっています(富田林市:中小企業と小規模企業の振興条例について、2026年10月3日確認)。
大阪府がまとめた令和3年経済センサス(活動調査)の統計表で、2021年6月1日時点の富田林市の民営事業所を見ると、3,388か所のうち、従業者が1人から4人の事業所は1,937か所、20人以下の事業所は3,038か所でした(大阪府:経済センサスの報告書と統計データ「令和3年経済センサス(活動調査)」事業所第6表、2026年10月3日確認)。私たちが計算すると、1人から4人の事業所が全体の57.2%、20人以下の事業所が89.7%です。
産業別の数字(事業所第2表、公務を含む全事業所)では、事業所の数がいちばん多いのは卸売業・小売業の696か所で、製造業の445か所、医療・福祉の436か所、不動産業・物品賃貸業の408か所、宿泊業・飲食サービス業の303か所、建設業の264か所が続きます。働く人の数では、医療・福祉の8,514人、製造業の7,198人、卸売業・小売業の6,270人が上位です。
富田林商工会は、富田林市と太子町、河南町、千早赤阪村の1市2町1村を管内に持つ商工会です。商工会の紹介では、石川沿いの中野町東と若松町東に大阪府の主導で造成された中小企業団地が、富田林で最大の工業の集まりになっているとしています(富田林商工会:富田林商工会について、2026年10月3日確認)。
市の企業実態調査:取引は「過去の実績」でつながり、課題は営業力
富田林市は2025年7月に、市内に本社機能のある企業を対象にアンケートを行いました。対象の814社のうち372社が答え、回答率は45.7%でした(富田林市:「富田林市企業実態調査」を実施しました(結果)、結果の概要版のPDF、2026年10月3日確認)。
主な販売先は、富田林市内が22.6%、大阪府内が46.4%、そのほかの近畿の府県が10.8%、そのほかの全国が19.0%でした。販売先と取引している理由と、自社の強み、自社の課題は、次のとおりです。
| 問い | 上位の答え |
|---|---|
| 販売先との取引の理由 | 過去の実績 57.6%、地理的要因 17.4%、紹介 9.1%、技術力や対応力 7.6% |
| 自社の強みと感じる部分 | 技術力 27.4%、品質 21.6%、実績 18.9%、対応力 18.0%。知名度は2.7%、営業力は4.3% |
| 自社の課題と感じる部分 | 営業力 39.2%、資金繰り 13.8%、価格 13.4%、知名度 8.5% |
新しい取り組みの予定を聞いた問いでは、「予定はない」が53.9%、「意欲はあるが未着手」が24.4%、「すでに着手している」が21.7%でした。
技術や品質、実績には自信があり、仕事は過去の実績でつながっている。一方で、営業力を課題と感じている。私たちは、この組み合わせの会社にとって、Webの最初の役割は「知らない人を大勢呼ぶこと」より、「名前を聞いた相手が確かめに来たときに、実績と頼める範囲が分かること」だと考えています。実績でつながっている取引も、取引先の担当者が替われば、新しい担当者は改めて自社のことを調べます。紹介を受けた会社も、連絡の前にまず名前で検索します。そのときに、強みが伝わる材料が見つかるかどうかが、営業の人がいない会社の「営業」になると私たちは考えています。
担当が替わっても選ばれるように、実績を「確かめられる形」で載せる
実績を載せるときは、「誰が、何を確かめに来るか」から考えると、書く中身が決まります。
| 確かめに来る人 | 知りたいこと | ページに置くこと |
|---|---|---|
| 取引先の新しい担当者 | 前任者が、なぜこの会社に頼んでいたのか | これまで受けてきた仕事の種類と、続いている取引の長さ。担当の窓口と連絡の方法 |
| 紹介を受けた会社や人 | 紹介された内容を、本当に頼めるのか | 頼める仕事と頼めない仕事の範囲、小さな数量や急ぎに応じられるか、依頼から納品までの流れ |
| 近くで頼める先を探す人 | 近くにあり、すぐ相談できるか | 所在地と、対応できる地域、来社や訪問ができるか |
| 店や施設を探すお客様 | 何ができる店で、いつ開いているか | 扱う商品やサービス、営業日と時間、予約や問い合わせの方法 |
取引先の名前を出せない仕事でも、「どんな業種の、どんな部品や仕事を、どれくらいの期間続けているか」は、書ける範囲があることが多いと私たちは考えています。書く前に、取引先との約束で外に出してはいけないことを確かめてください。原稿の用意の仕方はホームページの原稿が書けない。文章を用意するための進め方に、会社の基本の情報を検索やAIに正しく伝える書き方は会社概要を、AIに正しく伝わる形に書く手順にまとめています。新しい取引先に見つけてもらうことまで考えるなら、技術の書き方は東大阪の町工場が、Webで新しい取引先に見つけてもらうために最初に整えることも参考になります。
代が替わっても続くように、取引の記録を1人の頭から出す
企業実態調査では、後継者が「決まっている」と答えた企業は、親族が34.0%、従業員が4.9%、外部が2.3%でした。一方で「後継者はいない」が22.8%、「まだ検討していない」が36.0%で、私たちが計算すると合わせて58.8%です(富田林市:「富田林市企業実態調査」を実施しました(結果)、2026年10月3日確認)。
大阪府は、後継者の育成も考えると、事業承継の準備には5年、10年かかるといわれているとして、早めの準備を呼びかけています(大阪府:事業承継支援の推進、2026年10月3日確認)。
取引が「過去の実績」でつながっているなら、その実績の中身、つまり、どの取引先に、いつ、どんな仕様で、いくらで、どう納めたかという記録は、会社にとって大切な財産です。それが社長やベテランの1人の記憶と、その人の机の紙やExcelにしかなければ、担当が替わったときや代が替わったときに、取引先に同じ水準で応えにくくなると私たちは考えています。
最初は、次のような記録から、どこに何があるかを書き出してみてください。
- 取引先ごとの、過去の注文や見積もり、仕様の決まりごと
- 取引先の担当者と、やりとりの経緯
- 繰り返し出てくる問い合わせと、そのときの答え方
- 社長やベテランにしか分からない、値決めや段取りの考え方
書き出してみて、Excelのファイルが増えすぎている、同じ情報をいくつもの場所に書いている、といったことがあれば、仕組みを見直す目安になります。目安はExcelでの業務管理が限界になったときの、7つのサインにまとめています。仕組みを作った後に、作った会社と連絡が取れなくなる心配があるなら、引き継ぎの考え方をシステムを作った会社と連絡が取れない。業務システムを引き継ぐ手順にまとめています。
使える市の制度:「知らなかった」と答えた企業が57.5%
企業実態調査では、市の補助金や支援制度の活用状況について、「すでに活用している」が7.3%、「今後活用を検討している」が20.5%、「活用は考えていない」が14.7%で、「制度を知らなかった」が57.5%でした。市に行ってほしい支援の手法では、補助金(奨励金制度を含む)が36.0%で最も多くなっています。
富田林市の商工業振興補助制度のページと創業支援制度のページを見た範囲では、すでに事業を続けている会社のホームページの制作や、業務ソフトの導入そのものを対象にした市の補助の区分は見当たりませんでした(2026年10月3日確認)。一方で、次の制度があります。どの制度も、市は事業を始める前に商工観光課へ連絡するよう案内しています。
創業のときのホームページ:富田林市創業支援補助金
市内で新しく創業する人のための制度です。市のページと、市の要綱で確かめたことは、次のとおりです(富田林市:創業支援制度、富田林市:創業支援補助金の交付要綱、2026年10月3日確認)。
- 対象の経費は、店舗などの改装費と、広告宣伝費に分かれていて、補助を受けられるのはどちらか1回まで
- 広告宣伝費には、チラシやパンフレットの印刷費などに加えて、ホームページ作成にかかる経費が挙がっている。ただし維持管理費は除かれている
- 対象になるのは、補助金の交付が決まった後に発生する経費で、申請には見積書が要る
- 市の創業セミナーを受け、支援を受けたことの証明書の発行を受けていることが条件で、市は、原則としてセミナーをすべて受講することが条件だと案内している
- 他の人が行っていた事業の一部または全部を引き継いで行う場合は、対象にならない
- 市の空き店舗活用支援事業補助金とは、併せて使えない
- 予算の範囲内で交付する制度で、確かめた時点(2026年10月3日)では、受付を終えたという案内は出ていなかった
この制度を使うことを考えるなら、ホームページを「作る費用」と、作った後の「維持や更新の費用」を、見積もりの上で分けておく必要があると私たちは考えています。また、店舗の改装とホームページの作成のどちらに使うかを、先に決めておく必要があります。見積もりの読み方は業務システムの見積もりの読み方。金額を比べる前に確かめることにまとめています。どの費用が対象になるかは、契約や発注の前に、市の商工観光課に必ず確かめてください。
従業員の研修:人材育成の補助(研修機関への派遣)
本店が市内にある中小企業者などが、市内で勤務する役員や従業員を、市が挙げる研修機関に研修のために派遣する場合に、受講料の一部を補助する制度です(富田林市:商工業振興補助制度、2026年10月3日確認)。
- 対象の研修機関には、中小企業大学校関西校、近畿職業能力開発大学校、大阪府立の高等職業技術専門校、大阪府産業デザインセンターなどが挙がっている
- 対象の研修には、専門知識や技能を身につける研修、技術革新に対応するための研修、配置転換などで新しい仕事に就くための研修などが挙がっている
- 1社あたり、1年度に補助を受けられる人数に上限がある
仕組みを入れた後に、社内でそれを使いこなす人や、仕事を引き継ぐ人を育てることも、代が替わっても取引を続けるための準備の一つだと私たちは考えています。どの研修が対象になるかは、申し込む前に、各機関の案内と市の商工観光課に確かめてください。
止まったときの備え:BCP(事業継続計画)策定支援補助
市内で1年以上続けて同じ事業を営んでいる中小企業者が、地震や洪水、火災などのときに事業を続けたり早く戻したりするための事業継続計画を作る場合に、経費の一部を補助する制度です。専門家の講師への謝礼や研修の受講料のほか、外部への委託などで計画を作る費用も対象に挙がっています。すでにこの補助を受けた人は対象外です(富田林市:商工業振興補助制度、2026年10月3日確認)。
取引の記録を仕組みにまとめるなら、その記録をどこに置き、建物や機械が使えなくなったときにどう取り出すかも、一緒に決めておくとよいと私たちは考えています。計画づくりと記録の仕組みを同じ時期に考えると、守るべき情報が何かを整理しやすくなります。
富田林で、依頼先を決める前に使える相談先
企業実態調査では、経営課題の相談先は税理士が70.6%で最も多く、同業者が28.0%、金融機関が21.0%で、商工会は8.7%、市は2.0%、よろず支援拠点は0.9%でした。富田林には、依頼先を決める前の段階から使える相談先があります。関西の地域ごとの窓口は大阪・兵庫・関西で、Webやシステムを頼む前に相談できる公的な窓口。地域別のまとめにまとめています。
| 今の段階 | 相談先 | 確かめたこと(2026年10月3日) |
|---|---|---|
| 経営や資金、税務、労務のことを地元で相談したい | 富田林商工会、富田林市:商工関係相談 | 富田林市と太子町、河南町、千早赤阪村の商工業者を対象にしている。市の令和8年度の相談日の案内では、平日に富田林商工会館で商工相談を受けている。サイトには、ITや生成AI、写真とSNSの使い方のセミナーの案内も出ている |
| ホームページやSNS、ITの道具の使い方を、専門家と整理したい | 大阪府よろず支援拠点 | 国が設けた経営相談所で、何度でも無料で相談できる。ホームページやSNS、ITツールの活用と、事業承継も相談できる。予約制 |
| 事業承継の準備を始めたい | 大阪府:事業承継支援の推進 | 商工会や商工会議所の経営指導員が、相談と事業承継診断を行っている。国が設けた、大阪府の事業承継と引継ぎの支援センターでは、専門家が無料でアドバイスしている |
| 市の補助を使えるか確かめたい | 富田林市:商工業振興補助制度 | 窓口は市の商工観光課。創業の補助は創業支援制度のページで案内している |
| 市内で創業したい | 富田林市:創業支援制度 | 経営、財務、人材育成、販路開拓の4つの分野の創業セミナーを、富田林市と羽曳野市で開いている。質問は富田林商工会か市の商工観光課が受けている |
補助の対象や受付の時期は、年度ごとに変わることがあります。申し込みや依頼先との契約の前に、必ず公式ページで最新の内容を確かめてください。
依頼先や相談先に会う前に、自社について次の3行を書いておくと、話が早くなります。「仕事の大半は、長く続いている取引先からの注文で、新しい取引先は紹介で来る」「取引先ごとの仕様や値決めは、社長しか分からない」「取引先の担当者が替わると、会社のことを一から説明し直している」のように、この記事の事情を自社に当てはめた一文にしておくと、実績を見せるページと、記録を残す仕組みのどちらから始めるかを、相談先と一緒に決めやすくなります。
依頼先には、確かめに来る人と、記録を引き継ぐ人を伝える
依頼先を選ぶときに確かめたい点は、大阪で、システム開発やホームページ制作を頼むときの選び方にまとめていて、富田林の会社でも同じです。そのうえで富田林の会社なら、最初の打ち合わせで、次の3つを伝えてみてください。
- 自社の仕事は、どんな理由で続いているか。実績か、紹介か、近さか
- 自社のことを確かめに来るのは誰か。取引先の新しい担当者か、紹介された会社か、近くのお客様か
- 今、取引の記録はどこにあり、いずれ誰に引き継ぐつもりか
この3つを聞いて、ページの見た目だけでなく、実績の書き方や、取引の記録の残し方、引き継いだ人が使い続けられるかまで提案が変わる相手かどうかが、富田林の会社の事情まで考えてくれる依頼先かどうかの目安になります。
bundlyzeでは、SEO・LLMOの対策からホームページ制作、業務システムの開発、AIの活用までを一社で対応しているので、実績を確かめに来る人に向けたホームページと、取引の記録を残して引き継げる仕組みを、一緒に考えられます。この記事を書いている技術責任者の津嘉山は、業務システム開発とAWSを専門とするエンジニアです。
よくある質問
富田林市の補助金で、ホームページの制作費を払えますか?
新しいお客様を増やすより、今の取引先のことを考えるべきなのはなぜですか?
富田林で、ホームページや事業承継のことを相談できるところはありますか?
確かめに来る人と、引き継ぐ記録が決まれば、頼む中身が決まる
富田林の会社がホームページや業務の仕組みを外に頼むときは、市の企業実態調査で取引の理由の最多が「過去の実績」で、課題の最多が営業力だったこと、後継者が決まっていない企業が多いこと、市の制度を知らなかった企業が半数を超えていたことの3つを、自社に当てはめてから依頼先と話すと、提案が具体的になります。整理に迷ったら、富田林商工会やよろず支援拠点を頼れます。
まずは、自社の仕事がどんな理由で続いているかと、取引の記録がどこにあるかを、1枚の紙に書き出すところから始めてみてください。
ご相談
Webからの集客について、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。