この記事の結論
芦屋の小さな店や会社、教室が、ホームページや予約の仕組みを外に頼むときは、「通りがかりの人に看板で伝えきれないことを、どこで伝えるか」を先に決めておくと、依頼先との話が具体的になります。芦屋市は2009年7月から市全域を景観地区に指定し、2016年7月からは市独自の屋外広告物条例で、看板の大きさや色、LEDやネオンの使用などに決まりを設けています。市街化区域のうち約8割は住居専用地域で、商業地域と近隣商業地域はあわせて約6%です。市内の民営の事業所のうち約63%は、働く人が1人から4人の小さな事業所でした。住宅地の中や通りの静かな場所にある小さな店や教室は、看板だけでは見つけてもらいにくいと私たちは考えています。看板の決まりを守ったうえで、探している人にはWebで「ここにある」「こう頼める」が伝わるようにしておくことが、芦屋の店や会社の出発点です。これから店を開くなら、市の商店街の新規出店の補助や、芦屋市商工会の創業の相談も使えます。bundlyzeでは、大阪市北区のグラングリーン大阪を拠点に、大阪・兵庫を中心とした関西の会社からのご相談に対応していて、全国からオンラインでもご相談いただけます。
芦屋の店や会社は、「看板で伝えきれないことを、どこで伝えるか」から考える
「ホームページを作りたい」「予約をネットで受けたい」と依頼先に話すと、多くの場合、ページの見た目や機能の話から始まります。けれど芦屋の店や会社、教室なら、その前に整理しておきたいことがあります。自社の前を通る人や、自社を探している人に、看板で伝えられることと、伝えきれないことは何か、です。
芦屋市が公表している統計や計画、条例の案内を確かめると、芦屋には次の4つの事情があります。私たちは、依頼の前にこれを自社に当てはめておくとよいと考えています。
| 芦屋の事情 | 出典 | 依頼の前に整理すること |
|---|---|---|
| 市街化区域969ヘクタールのうち、住居専用地域が763ヘクタール。商業地域と近隣商業地域はあわせて54ヘクタール | 芦屋市「芦屋市統計書 令和7年版」 | 自社は、商店の並ぶ通りにあるか、住宅地の中にあるか |
| 2009年7月から市全域が景観地区。2016年7月から市の屋外広告物条例で、看板は原則として許可が要り、LEDやネオンサインなどは使えない | 芦屋市「芦屋市屋外広告物条例について」 | 看板で伝えられるのは何か。伝えきれないことは何か |
| 民営の事業所3,078のうち、働く人が1人から4人の事業所が1,953 | 芦屋市「芦屋市統計書 令和7年版」 | Webの更新や問い合わせへの返事を、誰が、いつするか |
| 2015年から2021年6月までに開いた事業所が591ある一方、2016年の調査では、廃業した事業所の割合が県内の自治体で最も高かった | 芦屋市「芦屋市統計書 令和7年版」「芦屋市中小企業・小規模企業振興基本計画」 | 新しく開いた店が、「今ここで営業している」と分かるか |
芦屋の市街地の多くは、住むための地域
芦屋市の統計書(令和7年版)によると、市の面積は18.47平方キロメートルです。2025年10月1日時点の都市計画では、市街化区域が969ヘクタール、市街化調整区域が888ヘクタールです。市街化区域の用途地域を見ると、第1種低層住居専用地域が321ヘクタール、第1種中高層住居専用地域が405ヘクタールなどで、住居専用地域はあわせて763ヘクタールでした。一方、商業地域は7.0ヘクタール、近隣商業地域は47ヘクタールです(芦屋市:芦屋市統計書 令和7年版、2026年10月3日確認)。私たちが計算すると、住居専用地域は市街化区域の約79%、商業地域と近隣商業地域はあわせて約6%です。
市の中小企業・小規模企業振興基本計画(2023年3月)も、芦屋を住宅都市と呼び、市内の事業所のほとんどが中小企業・小規模企業だと書いています。同じ計画が紹介する市の都市計画マスタープランは、住宅と店舗や事務所などが混在している地域では、生活に必要なサービスの施設が立つことを認めながら、今の良好な住環境との調和に努めるとしています(芦屋市:芦屋市中小企業・小規模企業振興基本計画、2026年10月3日確認)。
統計書で、2021年の経済センサス(活動調査)の民営の事業所を業種別に見ると、卸売業・小売業が699、医療・福祉が429、不動産業・物品賃貸業が415、宿泊業・飲食サービス業が344、生活関連サービス業・娯楽業が295、学術研究・専門・技術サービス業が233、教育・学習支援業が174でした。
私たちは、ここから芦屋の店や会社について、1つのことを読んでいます。商店が並ぶ通りは市の一部で、多くの店や教室、事務所は、住宅と同じ通りや、その近くで営まれているということです。そうした場所では、にぎやかな看板で人を呼ぶより、探している人に正しく見つけてもらうことが大事になると考えています。
芦屋の看板には、市独自の決まりがある
芦屋市によると、市は2009年7月から市全域を景観地区に指定しています。2014年4月に景観法に基づく景観行政団体になり、2015年12月18日に芦屋市屋外広告物条例を定め、2016年7月1日から施行しています。市の案内で確かめた主な内容は、次のとおりです(芦屋市:芦屋市屋外広告物条例について、2026年10月3日確認)。
- 屋外広告物に当たるもの:看板やポスターのほか、壁面に直接書いた文字や、商品名、シンボルマーク、写真、のぼりなども当たる。営利目的でないものも含まれる
- すべての広告物に共通する決まり:建物の高さを超える屋上への設置、アドバルーン、LEDやネオンサインなどは使えない。1文字の大きさにも上限がある
- 地域ごとの決まり:市全域を7種類の地域のどれかに指定し、地域ごとに違う基準を設けている
- 許可:屋外広告物を出すときは、原則として前もって許可を申請する
同じページに載っている市の手引きでは、地域ごとの基準として、低層や中高層の住居専用地域にあたる「住宅地域」では、のぼり旗を出せないことや、看板の数と合計の面積に上限があることが書かれています。色についても、彩度の高い色は使える面積が限られています。規模が小さいものなど、許可が要らない場合もあります(芦屋市:芦屋市屋外広告物条例の手引き、2026年10月3日確認)。自社の場所がどの地域に当たり、どんな看板なら出せるかは、地域ごとの規制一覧表と地図で確かめ、市に相談してください。
市はこの条例を、良好な景観を守り育て、みんなが住み続けたいまちを実現するためのものだと案内しています。私たちは、この決まりを、芦屋の店や会社にとっての前提として受け止めたうえで、Webの役割を考えるとよいと考えています。看板は、落ち着いた大きさと色で、店や事業所の名前と内容を伝えるものになります。そのぶん、夜に光る看板や、通りに並べるのぼりで「ここにある」と知らせることは難しくなります。何をしているか、どう頼めるか、初めての人は入ってよいのか、といった看板で伝えきれないことは、探している人がスマホで見る場所に書いておく必要があると考えています。
小さな店が多く、開く店も閉じる店も多い
統計書によると、2021年の民営の事業所3,078のうち、働く人が1人から4人の事業所は1,953でした。私たちが計算すると、約63%です。開いた時期で見ると、2015年から2021年6月までに開いた事業所が591あり、私たちが計算すると約19%、5つに1つにあたります。
市の中小企業・小規模企業振興基本計画は、2016年の経済センサス(活動調査)をもとに、芦屋市の事業所の創業率は11.00%で兵庫県内の自治体で7番目、県の平均を上回る一方、廃業率は20.74%で県内の自治体で最も高く、経営を続けることが難しい環境だと書いています。同じ計画には、市外から入ってきた事業者が地域のコミュニティに入りにくいという意見があったことも紹介されています。
同じ計画が紹介する、市が2018年度に行った調査では、商店街や商業の集まりについて事業者が自分たちを評価した11の項目がすべてマイナスで、なかでも「チラシ配布や売り出しなど販促活動が充実している」の評価が低くなっていました。消費者の側からは、家から近い店を求める声があり、計画は、店を増やすことに加えて、インターネットや宅配を使った商品やサービスの届け方を充実させることも必要だと考えられる、としています。
私たちは、ここに芦屋の小さな店や会社がWebで気をつけたい点があると考えています。働く人が少ない店では、ホームページやSNSを作っても、更新や返事が続かないことがあります。また、店の入れ替わりが多い街では、探す人は、見つけた店が今も営業しているか、新しく開いた店は信頼できるかを気にします。作ることより、少ない人数で「今の情報」を保ち続けられる形にしておくことが大事です。
Webに、看板の先の「入口」を置く
看板が控えめな街では、Webが「入口」の役目を担うと私たちは考えています。芦屋の店や会社、教室なら、次のことを確かめておくとよいと考えています。
| 確かめること | 載せる場所 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 看板と同じ名前と表記 | Googleビジネスプロフィール、ホームページ、SNS | 看板に書いた名前と、地図やホームページの名前が同じか。読み方や英字の表記もそろえる |
| 建物の外観と、入口の場所 | ホームページ、Googleビジネスプロフィールの写真 | 住宅地の中で看板が小さいなら、建物の外観と入口の写真があると、初めての人が迷いにくい |
| 予約が要るか、どう来ればいいか | ホームページ、予約の画面 | 教室やサロンなど予約制なら、予約の取り方と、来る時間の目安を書く。駐車場がないなら、近くの駐車場や駅からの道を書く |
| 今も営業していること | Googleビジネスプロフィール、ホームページ | 営業日と時間、臨時の休みを地図とホームページで同じにする。開いたばかりの店は、開業した時期とお知らせを置く |
| 返事を誰が、いつするか | 問い合わせフォーム、LINE | 少ない人数で回すなら、受け付けた後の返事の目安を書いておく |
地図の検索での見え方はMEO対策とは。来店型のお店でない会社が、Googleマップに出るためにやることにまとめています。店の名前や住所、営業時間を検索やAIに正しく伝える書き方は構造化データとは。中小企業のサイトで、まず入れるべき種類が参考になります。予約制の教室やサロンで、予約の仕組みを入れるかどうか迷うときは、予約管理システムの選び方。比較表を見る前に、自社の「予約の型」を書き出すにまとめています。
芦屋で店を開くなら、店構えとWebを一緒に考える
芦屋市には、市内の商店街の空き店舗に新しく店を開く人を支える補助金(商店街の新規出店チャレンジを応援する事業)があります。2026年10月3日に市のページで確かめた内容は次のとおりです(芦屋市:商店街の新規出店を応援する補助金)。
- 対象:市内の商店街の空き店舗に新しく出店・開業する、創業予定の人や中小企業者。出店した後は、すみやかに商店街の団体に入り、活動に参加する
- 対象の業種:小売業、飲食店、サービス業などで、商店街や商業の活性化に役立つもの。フランチャイズ店や事務所などは対象外
- 対象の経費:店舗の賃借料、内装工事費、ファサード(店の正面)の整備費
- 進め方:まず芦屋市商工会と市に相談する。県の商業アドバイザーの派遣か、商工会が行う中小企業診断士などの支援を受けて事業計画書を作り、市と、ひょうご産業活性化センターの両方に申請する
- 受付:確かめた時点(2026年10月3日)では、2026年度の募集を行っていた。予算の上限に達し次第終わる
私たちは、この補助を使って店を開くなら、店の正面の整え方と、看板、Webでの見せ方を一緒に決めておくとよいと考えています。店の正面や看板には市の決まりがあるので、そこで伝えられることと、Webで伝えることを分けておくと、計画とWebの中身がずれにくくなります。補助の対象や条件は、要綱と申請の手順で確かめてください。
創業の支援では、芦屋市が、産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画の認定を国から受けています。芦屋市商工会が開く「芦屋創業塾」が特定創業支援等事業に当たり、受講した人は、市に証明書の発行を申請できます。証明書は、会社を設立するときの登録免許税の軽減や、創業関連保証の特例、日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金の貸付利率の引き下げに使えます。対象は、これから創業する人と、事業を始めて5年未満の個人や法人です(芦屋市:創業支援・経営支援、2026年10月3日確認)。
芦屋で、依頼先を決める前に使える相談先
芦屋には、依頼先を決める前の段階から使える相談先があります。市によると、創業や経営の相談は芦屋市商工会が受け付けています。兵庫県全体の窓口は神戸・兵庫で、Web集客やシステムを頼むときの選び方と、使える公的な相談先に、ほかの市の窓口は大阪・兵庫・関西で、Webやシステムを頼む前に相談できる公的な窓口。地域別のまとめにまとめています。
| 今の段階 | 相談先 | 確かめたこと(2026年10月3日) |
|---|---|---|
| 売上や集客のことを、まず相談したい | 芦屋市商工会:経営相談 | 経営に関することを幅広く相談できる窓口。補助金や融資、経営革新の認証の支援なども案内している。入会の案内では、経営指導員の巡回による個別の指導や、中小企業診断士などの専門のアドバイザーへの相談が挙がっている |
| これから店や教室を開く | 芦屋市商工会:創業相談 | 職員が起業や開業の相談を受け、必要に応じて各分野の専門家との相談の場を設ける。特定創業支援等事業に当たる芦屋創業塾も開いている |
| ホームページや地図、ITの使い方を学びたい | 芦屋市商工会:イベント・セミナー情報 | 確かめた時点では、ホームページの見せ方、AIとGoogleマップの活用、IT活用による業務の効率化などのセミナーが案内されていた。会員事業者の実務の支援を目的とするものがある |
| 商工会の会員として、店を知ってもらいたい | 芦屋市商工会:入会のご案内 | 入会のメリットの例として、商工会のホームページの「芦屋のお店紹介」に、会員の事業所の情報を業種別に載せていると案内している |
| 看板を出す前に、決まりを確かめたい | 芦屋市:芦屋市屋外広告物条例について | 原則として事前の許可申請が要る。地域ごとの基準は、手引き、規制地域図、地域ごとの規制一覧表で確かめられる |
| 国や県の補助制度を探したい | 芦屋市:商工業者・創業希望者への支援制度・補助金等 | 国、県、市の制度をまとめて案内している。小規模事業者持続化補助金は芦屋市商工会で受け付けている、と書かれている |
| 県の窓口で、何度でも相談したい | 兵庫県よろず支援拠点 | 何度でも無料の経営相談所。相談のテーマにIT活用も挙がっている。事前予約制で、県内の各地にサテライト相談所がある |
補助の対象や受付の時期は、年度ごとに変わることがあります。申し込みや依頼先との契約の前に、必ず公式ページで最新の内容を確かめてください。
依頼先や相談先に会う前に、自社について次の3行を書いておくと、話が早くなります。「店は住宅地の中にあり、看板は小さな表札くらいしか出していない」「初めての人がよく迷うのは、入口の場所と、予約が要るかどうか」「ホームページと地図の更新や、問い合わせへの返事は、自分一人でしている」のように、この記事の事情を自社に当てはめた一文にしておくと、そのまま依頼先への説明にも使えます。
依頼先には、看板で伝えていることと、伝えきれないことを最初に伝える
依頼先を選ぶときに確かめたい点は、大阪で、システム開発やホームページ制作を頼むときの選び方にまとめていて、芦屋の店や会社でも同じです。そのうえで芦屋の店や会社なら、最初の打ち合わせで、次の3つを伝えてみてください。
- 自社の場所は、商店の並ぶ通りか、住宅地の中か。看板には何を書いているか
- 初めての人が迷うこと、問い合わせでよく聞かれることは何か
- Webの更新や問い合わせへの返事を、誰が、どのくらいの時間でできるか
この3つを聞いて、ページの見た目だけでなく、看板や地図の情報との言葉のそろえ方や、少ない人数でも続けられる更新や返事の仕組みまで話が広がる相手かどうかが、芦屋の店や会社の事情まで考えてくれる依頼先かどうかの目安になります。
bundlyzeでは、ホームページ制作から、検索やAIで見つけてもらう対策、予約や問い合わせを受ける仕組みまでを一社で対応しているので、看板の先にある入口を、見せ方と仕組みの両方から考えられます。この記事を書いている技術責任者の津嘉山は、業務システム開発とAWSを専門とするエンジニアです。
よくある質問
芦屋で店の看板を出すのに、許可は要りますか?
住宅地の中にある教室やサロンは、Webで何を整えればいいですか?
芦屋で店を開くとき、ホームページの費用に使える市の補助はありますか?
伝えきれないことが分かれば、作るWebが決まる
芦屋の小さな店や会社、教室がホームページや業務の仕組みを外に頼むときは、市街地の多くが住むための地域であること、看板に市独自の決まりがあること、小さな店が多く入れ替わりも多いことの3つを、自社に当てはめてから依頼先と話すと、提案が具体的になります。整理に迷ったら、芦屋市商工会の経営相談や創業相談を頼れます。
まずは、自社の看板に書いてあることと、初めての人がよく聞いてくることを並べて書き出し、看板で伝えきれていないことを1行で書いてみてください。
ご相談
Webからの集客について、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。