この記事の結論
SNS運用代行を頼む前に決めておくのは、「何のためにやるか」「どこまでを任せるか」「アカウントと素材の持ち主は誰か」「何を数えるか」の4つです。目的が決まっていないと、代行会社は投稿の数やフォロワーの数を追うしかなくなります。アカウントは必ず自社の名義にし、投稿に使った写真や画像を誰が使えるかも、契約の前に決めておきます。
SNS運用代行で頼めること
SNS運用代行で頼める仕事は、大きく次の4つです。
| 仕事 | 中身 |
|---|---|
| 企画 | 誰に向けて、何を、どの頻度で出すか |
| 制作 | 画像、短い動画、投稿文 |
| 公開と返信 | 投稿の予約、コメントやメッセージへの返信 |
| 振り返り | 数字の集計と、次の月の改善 |
どこまでを頼むかで、費用も、社内に残る仕事も変わります。
1. 何のためにやるかを決める
最初に決めるのは、SNSで何を増やしたいかです。
- 会社やサービスを知ってもらう(認知)
- ホームページへ来てもらい、問い合わせにつなげる
- 採用の応募を増やす
- 既存のお客様との関係を保つ
目的によって、投稿の中身も、見る数字も変わります。「とりあえず続けたい」のまま頼むと、代行会社は投稿の数やフォロワーの数を追うしかなくなり、事業の成果とつながりません。
2. どこまでを任せるかを決める
全部を任せることもできますが、次のことは社内に残すほうがうまくいきます。
- 事実の確認: サービスの中身、価格、日程などの事実は、公開前に社内で確かめる
- 自社にしかない材料: 現場の写真、お客様からよく聞かれること、社内の出来事
- 返信の線引き: 問い合わせや苦情のようなコメントに、誰が、どこまで答えるか
逆に、画像や動画の制作、投稿の予約、数字の集計は、任せても手間が大きく減る部分です。
投稿を少人数で続けるための「型」を作っておくと、任せる場合も、自社で作る場合も、見た目がそろいます。型の作り方はSNS投稿を、少人数で続けるための「型」の作り方にまとめています。
3. アカウントと素材の持ち主を決める
見落とされやすいのが、アカウントと素材の持ち主です。
- アカウントは自社の名義で作る。 代行会社の名義やメールアドレスで作ると、契約が終わったときに、アカウントごと手元に残らないことがあります
- 代行会社には、権限だけを付ける。 パスワードを共有するのではなく、各SNSの仕組みで担当者の権限を付けられるなら、そちらを使う。InstagramやFacebookは、自社のビジネスポートフォリオに担当者を追加し、必要な資産だけを割り当てる形があります(Metaビジネスヘルプセンター)
- 写真や画像を、誰が使えるか。 代行会社が作った画像や撮った写真には、作った人の著作権があります(文化庁:著作権)。契約が終わった後もホームページや広告で使えるかを、契約書で決めておく
私たちも、GA4、Googleタグマネージャー、Google広告、Search Consoleは会社名義のアカウントで持ち、作業する人には必要な権限だけを付けています。担当が替わっても、アカウントと記録が会社の手元に残るようにするためです。
アカウントやドメインの名義を自社にそろえる考え方は、制作会社から、ドメインやアカウントを自社に移す手順にもまとめています。
4. 何を数えるかを決める
目的に合わせて、毎月見る数字を決めます。
| 目的 | 見る数字の例 |
|---|---|
| 知ってもらう | 投稿が表示された回数、保存された回数 |
| 問い合わせにつなげる | SNSからホームページへの訪問、問い合わせの件数 |
| 採用 | 採用ページへの訪問、応募の件数 |
問い合わせにつなげたいなら、SNSから来た訪問をGA4で分けて数え、問い合わせフォームの「どこで知りましたか」にSNSの選択肢を入れておきます。代行会社の毎月の報告も、この数字を中心にしてもらいます。
検索で出てきたページが、探している内容を扱っているかを見る
頼む先は、「Instagram運用代行 大阪」のように、SNSの名前と地域名で探すことがあります。私たちのサイトでも、この検索語での表示がありました。
私たちは、自社の集客に広告を使わず、検索、AI検索、地図、外部での言及から問い合わせを受ける方針で、その経過を実践記録に残しています。2026年10月2日、Search Consoleで、はじめて社名以外の検索語での表示を確認しました。「instagram運用代行 大阪」で平均3位(9月29日分)でしたが、表示されていたのはWeb広告のページでした。そこで、SNS運用のページのタイトルに「Instagram運用代行」を入れ、Web広告のページからSNS運用のページへのリンクを足しました。
頼む側から見ると、検索で出てきたページが、自分の探している内容(投稿の運用か、広告か)を扱っているかを確かめることが大事です。ページの中で、何を請け負っていて、何をしないかが書かれているかも見ておきます。
頼む先を選ぶときに確かめること
- 目的を伝えたときに、見る数字の提案が返ってくるか
- 自社の業界に合わせて、投稿の中身を考えてくれるか(どの会社にも同じ投稿を作っていないか)
- アカウントを自社の名義にすることに、問題なく応じてくれるか
- 契約期間と、途中でやめるときの条件
- 画像や写真の使える範囲
よくある質問
小さな会社でも、SNS運用代行を頼む意味はありますか?
代行会社に、アカウントを作ってもらってもいいですか?
どのSNSから始めればいいですか?
頼む前の1時間で決まる
SNS運用代行の成果は、頼む前にどれだけ決めておいたかで大きく変わります。目的、分担、持ち主、数える数字。この4つを1時間ほどで書き出してから、頼む先を探してみてください。
ご相談
広告やSNSのクリエイティブについて、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。


