この記事の結論
SNSの投稿が止まる会社の多くは、毎回ゼロから画像を作っています。続けるためには、文字の位置、見出しの長さ、色、書体、写真の置き方を決めた「型」を、いくつか先に作っておくことです。型があれば、写真と見出しを差し替えるだけで、揃った見た目の投稿を短い時間で作れます。私たちは、見本の型を200点作り、色の指定を差し替えるだけで別の見た目に移せるようにしています。
投稿が止まる理由は、作る手間にある
「最初は頑張って投稿していたのに、いつの間にか止まっている」。SNSでよくある状態です。理由を聞くと、多くの場合、次のような答えが返ってきます。
- 毎回、画像のデザインを考えるのに時間がかかる
- 担当者によって見た目がばらばらで、統一感がない
- 忙しい時期になると、作る時間が取れない
どれも、投稿の中身ではなく、作る手間の問題です。この手間を減らすのが「型」です。
型とは、先に決めておく約束ごと
型は、投稿の画像をどう作るかの約束ごとです。次の点を、あらかじめ決めておきます。
| 決めること | 例 |
|---|---|
| 大きさ | 投稿は縦長(4:5)、ストーリーズやリールは9:16 |
| 見出しの長さ | 2行まで。それ以上は投稿文に書く |
| 文字の位置 | 写真の主役と重ならない位置。9:16では上下の端を避ける(下で説明) |
| 書体 | 見出し用と本文用の2種類まで |
| 色 | 自社の色を3〜5色に絞る |
| 写真の置き方 | 画面いっぱいか、余白をとって枠で囲むか |
| 余白 | 画面の端から一定の距離をあける |
これを1枚の型として作り、用途ごとに数種類用意します。たとえば、お知らせ用、事例やサービス紹介用、ひと言メッセージ用、といった分け方です。
同じ型を広告にも使うなら、大きさはMetaの広告ガイドに合わせておくと、作り直さずに済みます。2026年10月2日に確認した時点では、Instagramのフィードは4:5(幅1,440ピクセル、高さ1,800ピクセル)、ストーリーズとリールは9:16(幅1,440ピクセル、高さ2,560ピクセル)がすすめられています。9:16の画面では、アカウント名やボタンが重なるため、文字やロゴを画面の上から約14パーセント、下から約35パーセント、左右それぞれ約6パーセントの範囲に置かないよう案内されています(Metaの広告ガイド:Instagramストーリーズの画像)。9:16の型では、見出しを画面の中央寄りに固定しておきます。
私たちが型を作るときに、決めていること
私たちは、広告とSNS用の見本の型を200点、ブラウザで開ける形式(HTML)で作りました。作るときに決めていることは、次のとおりです。
- 色は、数個の指定だけで全体が変わるようにする。 色の指定を5つ差し替えるだけで、配置を崩さずに別の見た目に移せるように作っています
- 書体は、使用の許諾が確かなものだけを使う。 パソコンに入っている書体で作った型は、許諾の確かな Google Fonts の書体に置き換えました
- 画面の中の文字は、最小限にする。 見出しと短い署名くらいに絞り、細かい情報は投稿文で伝えます
- 写真が主役になるようにする。 細い線や小さな飾りで整え、写真の邪魔をしないようにします
型を作る手順
- よく投稿する内容を、3〜5種類に分ける。 お知らせ、紹介、メッセージなど
- 種類ごとに、1枚の型を作る。 上の表の約束ごとを決め、写真と見出しの位置を固定します
- 実際の投稿で使ってみる。 3〜5回使うと、直したい点が見えてきます
- 直して、型を固める。 固まった型は、誰が作っても同じ見た目になるように、置き場所と使い方を共有します
型を作るときは、スマホの画面で実際の大きさで見て確かめます。パソコンの大きな画面で作ると、スマホでは文字が小さすぎることがよくあります。

写真とAIの使い方
型ができると、あとは写真と見出しを差し替えるだけです。私たちも、広告とSNSで同じ考え方の型を使い、写真と見出しを差し替えて、揃った見た目の素材を作れるようにしています。写真は、自社で撮ったものを使うのが基本です。AIで絵を作る場合は、文字を入れずに絵だけを作らせ、文字は型の上から重ねます(AIで広告画像やSNS投稿を作るとき、日本語の文字を崩さない作り方)。
広告に使う場合のサイズや、最初の1秒の作り方は、Instagram広告の画像・動画は、最初の1秒で決まるにまとめています。
よくある質問
無料のデザインツールのテンプレートを使うのではだめですか?
型を作ると、投稿が単調になりませんか?
何種類くらいの型を用意すればいいですか?
続けられる仕組みが、いちばんの工夫
SNSは、1回の投稿より、続けることで効いてきます。続けるための一番の工夫は、頑張ることではなく、作る手間を減らす仕組みを先に作ることです。まずは、よく投稿する内容を3種類に分けて、それぞれ1枚ずつ型を作ってみてください。
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