この記事の結論
LP(ランディングページ)は、
会社の全体を伝えるホームページとは、見に来る人の入口が違います。
LP制作を頼む前に決めておくのは、どこから人が来るか、何を1つしてほしいか、それをどう数えるか、どのURLに置いて誰の名義で持つか、の4つです。
1枚の中身は、最初の画面からフォームまで、読む人の頭に浮かぶ問いの順に並べます。
依頼は、この4つと1枚の中身を依頼書にまとめて渡し、構成と文章を先に決めてからデザインに進みます。
LPとホームページの違いは、見に来る人の入口にある
LPとホームページの違いは、ページの数で説明されることが多いと思います。
LPは1枚、ホームページは何ページもある、という違いです。
私は、それより大事なのは、見に来る人がどこから入ってくるかの違いだと考えています。
ホームページには、社名で検索した人、名刺を見た人、取引を始める前に会社を確かめたい人が来ます。
この人たちは、すでに会社のことを少し知っています。
LPに来る人の多くは、そうではありません。
広告をクリックした人、Instagramの投稿から来た人、チラシのQRコードを読んだ人です。
会社の名前も知らないまま、広告の一文やチラシの見出しだけを頼りに、そのページを開いています。
ですから、LPの最初の画面は、来る前に見た広告やチラシの言葉と、話がつながっていなければなりません。
Google広告のヘルプでも、広告の品質を測る要素の1つに「ランディング ページの利便性」を
入口の言葉とページの中身がずれていると、見る人は戻るボタンを押しやすくなりますし、広告の仕組みでも、ランディングページの利便性が低いと評価されるおそれがあります。
ホームページとLPの役割の違いを表で見たい方は、問い合わせが来るホームページ・LPの作り方にまとめています。
LPを作るか、ホームページの1ページで足りるかの分かれ目
LPを作ると決める前に、ホームページのサービスのページを厚くすれば足りないか、を一度考えます。
分け方の目安は、次のとおりです。
| いまの状況 | 向いているもの |
|---|---|
| 広告を出す、チラシやSNSから特定のサービスへ人を呼ぶ | LP。入口の言葉に合わせて1枚を作る |
| 期間を決めた募集や催しがある | LP。終わった後のURLの扱いも先に決める |
| 会社としての信用を、まず整えたい | ホームページ。LPから確かめに来る人の行き先にもなる |
| 検索から、時間をかけて相談を集めたい | ホームページのサービスのページを厚くする |
| サービスが1つで、ホームページがまだ小さい | どちらでもよい。ホームページの中にLPの形のページを置く方法もある |
検索からの相談を長く集めたいときに、LPだけで済ませるのは、私は勧めていません。
1つの行動へ絞ったLPでは、会社のことや進め方など、検索した人が次に知りたくなることに、1枚では答えきれないからです。
これは私の考えで、Googleが「LPは
頼む前に、社内で決めておく4つのこと
どこから人が来るか
広告なのか、Instagramなのか、チラシなのか、展示会で配る資料なのか。
入口が決まると、最初の画面の言葉が決まります。
入口が複数あるなら、どれをいちばん大事にするかを1つ選びます。
広告を考えているなら、どの媒体から始めるかはGoogle広告とMeta広告、どちらから始めるかで整理できます。
何を1つしてほしいか
問い合わせ、資料の請求、電話、予約、LINEの友だち追加のうち、1つに決めます。
2つ以上を同じ強さで並べると、見た人は迷います。
2つ目を置くなら、ボタンの大きさや位置ではっきり差をつけます。
それをどう数えるか
公開した後に、何回その行動が起きたかを数えられるようにしておきます。
フォームの送信が完了した回数、電話のボタンが押された回数、どの広告から来た人だったか。
数える仕組みは、デザインの後から足すと抜けやすいので、依頼のときに伝えておきます。
ここは、私たち自身がつまずいた所です。
私たちの記事の相談のボタンと、LPのLINEのボタンには、どのボタンかを見分ける目印を付けていました。
それでも、2026年10月5日に数字を見たときには、ボタンが押された回数はGA4に1件も届いていませんでした。
目印を付けただけで、計測のタグの側で、その目印を拾って送る設定をしていなかったからです。
画面ではボタンが動いていても、数える側の設定がなければ、押されたかどうかは分かりません。
どのURLに置いて、誰の名義で持つか
会社のサイトの下に置くのか、別のドメインを取るのか。
ドメインと計測のアカウント、広告のアカウントを、誰の名義で持つのか。
置き場所の比べ方はLPのドメインとURLは、どこに置くかに書いたので、ここでは「頼む前に
名義を制作会社に任せたままにすると、依頼先を替えるときに困ることがあります。
手放さないものの決め方は、ホームページを外注しても、手放さないものが参考になります。
1枚のLPに入れるものは、上から読む順番で決める
LPは、上から下へ1回だけ読まれる前提で並べます。
読む人の頭に浮かぶ問いに、浮かぶ順で答えていく、と考えると決めやすくなります。
| 区画 | 読む人の問い | 頼む側が用意するもの |
|---|---|---|
| 最初の画面 | これは自分向けか、何が得られるか | 誰に向けたサービスかの一言、入口の言葉 |
| 困りごと | 自分の悩みと同じか | お客様からよく聞く悩みの言い方 |
| 解決の中身 | 具体的に何をしてくれるのか | サービスの範囲、できあがるもの |
| 選ぶ理由の証拠 | 本当にできるのか | 進め方、担当者の経歴、確かめられる数字 |
| 進め方 | 頼んだら、次に何が起きるか | 相談から始まるまでの段取り |
| できないこと | 自分の場合は合わないのではないか | 引き受けない仕事、約束できないこと |
| よくある質問 | 問い合わせる前の小さな不安 | 営業や窓口でよく聞かれる質問 |
| フォーム | 送るのは面倒ではないか | 最初の返信に要る項目だけ |
どの区画も、作る側だけでは埋まりません。
特に「選ぶ
文章を自社で用意できるか不安な場合は、ホームページの原稿が書けないに進め方を書いています。
証拠とお客様の声には、表示の決まりがある
LPは、言い切りの強い言葉を使いたくなるページです。
「業界No.1」
景品表示法は、品質などを実際より著しく良く見せる表示(優良誤認表示)と、
効果や性能をうたう表示は、消費者庁から裏付けとなる合理的な根拠の資料を求められることがあり、出せなければ、措置命令の場面では不当な表示とみなされます(消費者庁:表示規制の概要、
お客様の声も、表示の一部として扱われます。
いただいた声を、効果が大きく見えるように書き換えて載せれば、上に書いた、品質を実際より良く見せる表示にあたるおそれがあります。
LPそのものとは別に、広告に関わる話がもう1つあります。
2023年10月1日から、広告であることが分かりにくい表示、いわゆるステルスマーケティングも景品表示法の違反になりました。
SNSの投稿や口コミの投稿も対象で、規制を受けるのは、商品やサービスを提供する事業者、つまり広告を出す側です(消費者庁:ステルスマーケティングに関する景品表示法の規制、
LPへ人を呼ぶために、誰かに頼んでSNSで紹介してもらうなら、広告だと分かる書き方にしてもらいます。
インターネットで商品やサービスの申し込みを受けて売るLPなら、販売価格や送料、返品の条件などを広告に表示する決まりもあります(消費者庁 特定商取引法ガイド:通信販売、
相談を集めるLPとは必要な表示が違うので、何を売るページなのかを最初に伝えてください。
フォームの近くに、何に使うかを書いておく
フォームで名前や連絡先を受け取るなら、何に使うかを、送る前に目に入る所に示します。
個人情報保護委員会のガイドラインは、ホームページのフォームで受け取る場合について、利用目的が送信のボタンを押す前に本人の目に留まるよう配置することが望ましい、としています。
利用目的を書いた画面へ1回ほどの操作で移れるリンクでもよい、とされています(個人情報保護委員会:個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)
フォームの項目の見直し方は、問い合わせフォームを見直すチェックリストにあります。
依頼の進め方は、文章が先、デザインが後
LP制作の依頼は、次の順で進めるとやり直しが少なくなります。
- 4つの決めごとと、1枚に入れる中身の手持ちを、依頼書1枚にまとめる
- 同じ依頼書を数社に渡し、打ち合わせで答え方を比べる
- 各社の見積もりに入っている作業を、同じ物差しで並べる
- 構成と文章を先に決め、そのあとでデザインに進む
- 公開の前に、スマホでフォームを送り、自動返信と数える仕組みを確かめる
- 公開した後、数字を見て最初の画面とボタンから直す
依頼書の項目は、ホームページ用に書いた各社に渡す1枚の依頼書が、そのままLPにも使えます。
LPの場合は、そこに「入口」と
3の「範囲を
同じ「LP制作」でも、
計測の設定や広告のタグまで入るか、公開した後に何回直せるかでも、中身はまったく違います。
金額だけを並べる前に、この範囲が各社でそろっているかを確かめます。
そろっていないなら、そろえた形で出し直してもらいます。
4の順番を逆にすると、決めた枠に文章が収まらず、あとから区画を足したり削ったりすることになりがちです。
LPでは特に、入口の言葉が決まらないと最初の画面の見出しが決まらず、その見出しが決まらないと、写真もボタンの文言も選べません。
大阪で頼むなら、会えるかより、公開後に直してくれるかを見る
大阪の会社がLP制作を頼むとき、近くの会社を選ぶと安心だと感じる方は多いと思います。
撮影や現場の確認で何度も来てもらうなら、近いことは確かに助けになります。
ただ、打ち合わせだけならWeb会議でも進められます。
距離より、公開した後に数字を一緒に見て、最初の画面やボタンを直してくれるかのほうを先に確かめるよう勧めています。
LPは、公開した日がいちばん出来の悪い日だと考えているからです。
大阪で制作会社を比べるときの点は大阪でホームページ制作会社を選ぶときは、4つの点で比べるに、兵庫なら神戸・兵庫でホームページ制作を頼むならに書いています。
私たちが自社のLPを作ったときに決めたこと
私たちは、2026年9月29日に、分野ごとのLPを8本、会社のサイトの /service/ の下に公開しました。
10月2日に採用サイト制作のLPを足して、いまは9本です。
1つの分野に1枚、と決めていて、地域ごとに中身を差し替えたLPは作っていません。
ホームページ制作など5本のLPには「できない
ホームページ・LP制作のLPでいえば、公開しただけで問い合わせが増えるとは約束できないこと、検索の順位は約束できないこと、撮影で何度も伺う仕事は近くの制作会社が合う場合があること、などです。
読む人にとっては、できることの一覧より、自分の場合に合うかどうかを判断する材料になるからです。
公開してから直したこともあります。
公開の翌日の9月30日には、本文と見出しの文字を大きくして、読みやすくしました。
10月2日には、その時点の8本のLPのよくある質問に、返事が来るまでの目安と、相談の前に用意しておくものを足しました。
問い合わせの手前で、そこが分からずに止まる人がいると考えたからです。
10月5日には、無料の診断の申し込みページを作っていて、見本の表や項目の説明、流れ、注意書きを全部載せたところ、ごちゃごちゃしたページになりました。
申し込みのページは、見出しと短い説明、要点を3行、フォーム、短い進め方と注意書きに絞り、詳しい説明はLPのほうへリンクで送る形に直しています。
1枚に入れるものを決めるときは、足すより、どこに逃がすかを考えるほうが難しい、というのが私の実感です。
よくある質問
LPとホームページの違いは何ですか?
LP制作の料金は、どのくらいかかりますか?
LP制作を依頼するときに、何を用意すればいいですか?
ホームページがなくても、LPだけ作れますか?
LPは、作った後に直してもらえますか?
LPに載せるお客様の声は、どう扱えばいいですか?
bundlyzeは、大阪市北区のグラングリーン大阪を拠点に、大阪・兵庫を中心とした関西の会社のホームページとLPの制作を受け持っていて、打ち合わせはWeb会議でも対面でもできます。
この記事を書いた津嘉山は、業務システム開発とAWSを専門とするエンジニアで、このサイトの分野ごとのLPも、自分で文章を書いて組み上げました。
まずは、出そうとしている広告やチラシの一文を書き出して、その言葉の続きがLPの最初の画面になっているかを確かめてみてください。
ホームページやLPについて、
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