この記事の結論
結婚式場のAI活用は、館の中で文章を速く作ることより先に、お二人がAIで式場を探したときに自館がどう紹介されるかを確かめるところから始めると、集客に結びつけやすくなります。
ChatGPT、Gemini、GoogleのAIによる概要、Copilotに、地域と条件をつけて式場を聞き、自館の名前が出るか、出たなら収容人数や料金が今の情報と合っているか、どのページが出典になっているかを記録します。
館の中でAIを使うときは、問い合わせへの返信やプランの説明、よくある質問、来館後の追客の文面の下書きに向いています。
ただし、お二人の名前や連絡先は入れず、金額と特典の条件は人が書き入れ、公開や送信の前に人が事実を確かめます。
AIで作った文を口コミとして載せること、実際の会場と違うAI画像を会場の写真のように見せることはしません。
株式会社bundlyze(バンドライズ)は、
「AIを
この記事は、結婚式場やホテルの婚礼部門で、集客と接客の文章にAIを使うときの考え方をまとめたものです。
演出の企画や席次のような当日の運営の話は扱いません。
自館で今すぐ確かめる5項目
まず、手元のスマートフォンとパソコンで、次の5つを見てみてください。
どれもすぐに確かめられます。
| 確かめること | やり方 | 気にしたい状態 |
|---|---|---|
| AIに地域と条件で式場を聞いたとき、自館の名前が出るか | ChatGPTやGeminiに「〇〇市で、 | 名前が出ない。出ても、近くの別の式場の説明と混ざっている |
| 自館の名前で聞いたときの答えが、今の情報と合っているか | 「(式場の | 収容人数や料金、駐車場の案内が古い。終わったプランの話が出てくる |
| 公式サイトで、ChatGPTの検索のロボットを断っていないか | ブラウザで「公式サイトの | OAI-SearchBot や、すべてのロボットに Disallow: / が書いてある。防御の設定でOpenAIからの接続を止めている |
| スタッフがAIで返信を下書きするとき、お二人の名前や連絡先を貼っていないか | 下書きに使っている人に、何を貼っているかと、使っているプランを聞く | 問い合わせの文面をそのまま貼っている。個人の無料のアカウントで、学習の設定を見たことがない |
| AIで作った文や画像を、口コミや会場の写真のように載せていないか | 公式サイト、Instagram、Googleマップの投稿を見直す | 「お客様の |
1つでも引っかかる所はありましたか。
当てはまるものがあれば、自館の場合を無料で見てお伝えします。
AIで自館を聞いたときの答えと出典を記録し、どのページの何を直すと答えが変わりそうかまでお返しします。
お二人がAIで式場を探すとき、自館はどう紹介されるか
式場を探すお二人が、結婚情報サイトや検索だけでなく、AIに「〇〇で
このときAIが答えに使うのは、自館の公式サイトだけではありません。
結婚情報サイトや口コミ、ほかの記事も含めて、AIが読める所に文字で書かれている情報です。
どの窓口で聞かれるかによって、確かめる方法が少しずつ違います。
Geminiは、どこから材料を集めるかの公式の説明を私が確かめきれなかったので、下の表には入れていません。
答えの中身と、出典が示されたときはそのページを記録しておきます。
| 聞かれる所 | 公式に説明されていること | 自館の側で確かめること |
|---|---|---|
| GoogleのAIによる概要・AIモード | 出るには、ページが検索に登録され、スニペットを出せることが前提。答えの中に関連するページへのリンクを示す | 自館のページが検索に載っているか。Search Console の数字 |
| ChatGPTの検索 | OpenAIの検索用のロボット(OAI-SearchBot)が | robots.txt でこのロボットを断っていないか |
| Microsoft Copilot | 自館のページが引用された回数を、Bing Webmaster Tools で見られる | Bing Webmaster Tools に公式サイトを登録しているか |
Googleの説明では、AIによる概要とAIモードに出るための追加の要件はありません。
前提になるのは、ページが検索の索引に登録され、検索結果に抜粋(スニペット)を
重要な内容は文字で載せるのがよいとしていること、AIの機能から来た分は Search Console の検索タイプ「ウェブ」の
ChatGPTの検索については、OpenAIが、
robots.txt で許可していても、CDNやサーバーの防御の設定で接続を止めていれば読まれないので、サイトの管理会社にもあわせて確かめます。
学習に使うロボット(GPTBot)は
robots.txt の書き方は、robots.txtとはの記事にまとめました。
Copilotについては、Bing Webmaster Tools の AI Performance で、Microsoft Copilot や BingのAIの要約で自館のページが引用された回数を見られます。
Bingは、引用の数はページの重要さや順位を示すものではないと断っています(Bing Webmaster Blog:Introducing AI Performance in Bing Webmaster Tools Public Preview、2026年10月27日確認)。
このサイトも、2026年10月1日にBing Webmaster Toolsに登録しました。
登録のしかたはBing Webmaster Toolsの登録の記事に書いています。
確かめる手順は、同じ質問を月に1回並べる
AIの答えは、聞くたびに変わることがあります。
1回聞いて一喜一憂するより、同じ質問を同じ条件で毎月聞いて、表に並べるほうが変化が分かります。
- 質問を5つほど決めます。式場の名前で聞くもの(収容人数、
料金、 駐車場)と、 地域と条件で聞くもの(「〇〇市 少人数」 「〇〇駅から 近い ガーデン」など)を 混ぜます - ChatGPT、Gemini、GoogleのAIモード、Copilotのそれぞれに、同じ文で聞きます。ログインの有無もそろえておきます
- 聞いた日、聞いた先、答えの文、出典に示されたURLを表に残します
- 答えが間違っていたら、出典のページを開きます。自館のページなら、その記述を直します。自館以外のページなら、どこに古い情報が残っているかが分かります
私たちも、自社がAIにどう紹介されているかの1回目の記録を2026年10月5日に取りました。
記録表の作り方と、間違っていたときの直し先は、自社がAIにどう紹介されているかを確かめる方法の記事にまとめています。
名前が出ないとき、ページに何を文字で書けば答えの材料に入りやすくなるかは、結婚式場のSEO・AI検索対策の記事で、収容人数や挙式の形、料金の条件の書き方まで扱いました。
館の中でAIを使う前に、入れない情報を決めておく
館の中でAIを使い始めると、最初にぶつかるのが「この
個人情報保護委員会は、生成AIサービスの利用について、個人情報を扱う事業者向けの注意点を出しています。
個人情報を含む文をAIに入れるときは、その個人情報の利用目的の達成に必要な範囲内かを十分に確かめること。
本人の同意なしに個人データを含む文を入れて、それが答えを出す以外の目的で扱われると、法律に違反するおそれがあるので、入れるならサービスの提供者がそのデータを機械学習に使わないことなどを十分に確かめること、としています(個人情報保護委員会:生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について、令和5年6月2日、2026年10月27日確認)。
使うサービスの側の設定も、プランで違います。
ChatGPTは、
Business や Enterprise のワークスペースは、初めから学習に使わない扱いです(OpenAI ヘルプセンター:ChatGPT のデータ管理、2026年10月27日確認)。
Geminiのアプリは、品質を上げるために人のレビュアーが会話の一部を読むことがあるとし、レビュアーに見られたくない機密の情報は入れないよう案内しています(Gemini アプリ ヘルプ:Gemini アプリのプライバシー ハブ、2026年10月27日確認)。
私は、式場では次のように線を引くのが分かりやすいと考えています。
| AIに入れてよいもの | AIに入れないもの |
|---|---|
| 公式サイトに載せているプランの内容、フェアの内容、会場の説明 | お二人の名前、電話番号、メールアドレス、住所 |
| 名前や日付を消した問い合わせの要点(「親族20人、 | 挙式の日付と名前がそろった情報、ゲストの名簿、席次 |
| 館の言い回しの決まり(敬語の | 見積もりの明細、契約の条件、他のお二人とのやり取り |
使う人がスタッフ個人の無料のアカウントのままだと、設定が人によってばらばらになります。
館で使うサービスとプランを決め、設定を確かめた上で、誰が何に使ってよいかを1枚にまとめておくと安心です。
社内の決まりの作り方は生成AIの社内ルールの作り方に、ChatGPTの設定の詳しい見方はChatGPTに入力した内容は漏れる?の記事に書きました。
返信の下書き、プランの説明、よくある質問は、事実を人が入れる
AIが役に立ちやすいのは、白紙から文を起こす時間です。
問い合わせへの返信、フェアやプランの説明文、よくある質問の答えの下書きは、要点を渡せば、短い時間でたたき台が出てきます。
気をつけたいのは、AIがそれらしい数字や条件を書き足すことがある点です。
Googleは、生成AIで作ったコンテンツについて、生成のモデルは事実を取ってくるのではなく、もっともらしい言葉の並びを予測するので、誤った情報が入りうると説明し、公開の前に人が事実を確かめることが重要だとしています。
確かめる範囲は本文だけでなく、ページの題、説明文、構造化データ、画像の代替テキストにも及ぶとしています。
あわせて、読む人にとっての価値を足さずにページを大量に作ると、スパムに関するポリシーに違反するおそれがあるとしています(Google 検索セントラル:ウェブサイトで生成 AI によるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス、2026年10月27日確認)。
式場の文章でいえば、次の所はAIに書かせず、人が書き入れるか、出てきた文を1つずつ照らし合わせます。
- 金額と、その金額が何人で何を含むか
- フェアの特典の中身と、受けられる条件や期限
- 収容人数、駐車場の台数、送迎の有無
- 提携している神社や衣装店などの名前
よくある質問をAIで下書きするなら、実際に受けた質問を、名前を消して要点だけにしてから渡すのが近道です。
お二人が本当に聞いてくることが答えの元になるので、ページとしても役に立ちます。
答えの書き方は、よくある質問ページの作り方の記事にまとめています。
来館後の追客とLINEの文面は、送ってよい相手と特典の書き方を先に決める
来館したお二人に送るお礼や、迷っている点に合わせた案内、公式LINEの配信も、AIで下書きを作りやすい文章です。
ここでは、文面の前に決めておくことが2つあります。
1つは、送ってよい相手かどうかです。
メールで案内や特典を送るなら、特定電子メール法の決まりがかかります。
総務省の案内では、広告や宣伝のためのメールは、原則としてあらかじめ同意した相手にだけ送れること(取引関係に
フェアの予約のフォームで、案内のメールを送ることへの同意を取っているかを、文面づくりの前に見ておきます。
公式LINEで送る場合の送り分けと通数の考え方は、結婚式場の公式LINEの記事に書きました。
もう1つは、特典の書き方です。
AIに「来館の
消費者庁は、取引の条件について、実際より著しく有利だと誤解させる表示を有利誤認として禁じ、誤って表示した場合も規制の対象になるとしています(消費者庁:有利誤認とは、2026年10月27日確認)。
期限や残りの枠を書くなら、それが本当にある条件のときだけにし、AIが足した言葉は消します。
AIで作った口コミや、実際と違う画像は載せない
AIを使うと、口コミのような文も、会場のイメージ画像も、すぐに作れてしまいます。
ここは、使わないと決めておいたほうがいい所です。
口コミのような文を、館の側で作って載せること。
2023年10月1日から、広告であるのに広告と分からない表示(ステルスマーケティング)は
消費者庁の運用基準は、事業者が自ら行う表示には、事業者と一体と認められる従業員の表示も含まれるとし、販売を促す立場の人(担当の
スタッフがAIで書いた「お二人の
Googleマップでも、ポリシーで虚偽のエンゲージメントを禁じ、雇用関係などの利益相反に基づく投稿を評価の操作として禁止しています(Google:マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー、2026年10月27日確認)。
口コミは、実際に式を挙げたお二人やゲストにお願いします。
頼み方は結婚式場のGoogleマップ対策の記事にまとめました。
実際と違う画像を、会場の写真のように見せること。
消費者庁は、商品やサービスの内容を実際より著しく優良だと示す表示を優良誤認として禁じ、誤って表示した場合も規制の対象になるとしています(消費者庁:優良誤認とは、2026年10月27日確認)。
AIで作った装花や照明の画像を、注記なしで実際の会場の写真のように載せると、来館したお二人が見た会場と違う、ということが起きます。
どこまでが優良誤認に当たるかは個別の判断になりますが、私は、会場や料理の写真には実際に撮ったものを使い、AIの画像を使うなら「イメージ」とはっきり
bundlyzeに頼むと、何をするか
式場のAI活用のご相談では、まず、AIで自館を聞いたときの答えと出典を記録し、公式サイトのどのページが答えに使われていて、どの事実が文字で読めていないかをお伝えします。
robots.txt や Bing Webmaster Tools、Search Console の設定も、あわせて見ます。
館の中での使い方については、入れない情報の線引き、返信やよくある質問の下書きの進め方、追客の文面の確かめ方を、館の決まりとして1枚にまとめるお手伝いをします。
AIでの紹介のされ方と検索での見え方を直すところだけなら、ライト(月5万円〜・税別、
フェアやプランのページを毎月更新しながらAI検索の対策も続けるなら、HP運用(月10万円〜・税別、
公式LINEやSNSまで含めて任せたい場合はWebマーケティング代行で、月20万円〜(税別)です。
広告を使う場合は、媒体に払う広告費と運用の手数料が別にかかります。
料金の一覧は料金のページに、式場向けに受け持つことは結婚式場・ブライダルのページにまとめています。
bundlyzeは大阪市北区のグラングリーン大阪を拠点に、全国からのご相談を受けています。
打ち合わせはWeb会議でも、対面でも可能です。
この記事を書いた津嘉山は、業務システム開発とAWSを専門にするエンジニアです。
よくある質問
結婚式場でAIを使うなら、何から始めればいいですか?
ChatGPTで自館が紹介されないのは、なぜですか?
問い合わせへの返信をAIで下書きするとき、お二人の名前を入れてもいいですか?
AIで作った文章を、そのまま公式サイトに載せてもいいですか?
「お客様の声」をAIで書いて載せるのは問題ですか?
AIで作った会場のイメージ画像を使ってもいいですか?
bundlyzeに式場のAI活用を相談できますか?
まとめ
結婚式場のAI活用は、お二人がAIで式場を聞いたときに、自館が正しく紹介されるかを確かめるところから始めると、集客の話につながります。
手始めに、ChatGPTに自館の名前で「披露宴会場は
AIの活用について、
いまの状況をお聞かせください
「何から
相談の前に、いまの見え方だけ知りたい場合は
4つのAIに10の質問をした記録と、サイトの点検の結果を、30分ほどでご説明します。費用はかかりません。