この記事の結論
ホームページの更新に決まった頻度はなく、まず決めるのは、電話番号や問い合わせの宛先など会社の事実が変わったときに、誰が気づいて誰が直すかです。
変わった日に直すものと、お知らせや記事のように自分たちで決めたペースで足していくものは、分けて考えます。
Googleは、更新の回数で順位が上がるとは書いておらず、内容を変えずに日付だけ新しくしていないかを自問するよう求め、大量に足したり消したりしても順位は上がらない、としています。
自分で更新するか外注するかは、サイトの仕組み(CMS・静的なHTML・制作会社が管理)と、社内に手を動かせる人がいるかで決まります。
更新されないままのサイトで実際に困るのは、古い連絡先や終わった案内が残ることと、ドメインや証明書の期限、CMSの修正が見落とされることです。
「変わった日に直すもの」と「決めて足すもの」を分ける
ホームページの更新というと、お知らせやブログを定期的に足すことを思い浮かべる人が多いと思います。
ただ、訪れた人が困るのは、記事が少ないことより、書いてある電話番号につながらない、終わった案内がまだ載っている、といったことのほうです。
そこで私は、更新を2つに分けて考えています。
会社の事実が変わったら、変わった日に直すもの。
それとは別に、自分たちで決めたペースで足していくもの。
前者は頻度を決めようがなく、決めておくのは「誰が気づき、誰が直すか」です。
下の表は、更新する中身ごとの目安です。
公的な基準はないので、私たちの考えとして書いています。
| 更新する中身 | 頻度の目安(私たちの考え) | 誰が |
|---|---|---|
| 住所・電話番号・営業時間・代表者 | 変わった日に直す。年に1回は全ページを読み直す | 変化を知る社内の人が伝え、手を動かす人が直す |
| 問い合わせの宛先とフォーム | 担当者が替わった日に直す。決まった間隔で、自分で送ってみる | 社内 |
| サービスの中身、できることとできないこと | 中身を変えたとき | 原稿は社内、反映は手を動かす人 |
| 休業日などのお知らせ | 決まった日に載せ、終わったら外す | 社内 |
| 採用情報 | 募集を始めた日と、締めた日 | 社内 |
| 実績や記事 | 続けられるペースを社内で決める | 社内と外注先 |
| 制度や補助金、法令にふれた記述 | 制度が変わったとき。書く時点で確認日を添える | 書いた人 |
| ドメインとSSL証明書の期限 | 期限の前。自動で更新される設定でも年に1回は確かめる | 契約の名義を持つ人 |
| CMSの本体とプラグイン | 修正版が出たとき | 手を動かす人(外注先を含む) |
更新の頻度は、検索の順位にどう関わるか
「どれくらいの頻度で更新すればいいか」は、検索の順位を気にして聞かれることが多い質問です。
Googleが公開しているランキングの仕組みの案内には、鮮度にかかわるシステムの説明があります。
検索クエリに対して鮮度の高いコンテンツが期待される場合に、そうしたコンテンツが上位に表示されるようにする仕組みで、例として、公開されたばかりの映画を調べる人には、制作が始まったころの記事より最近のレビューを返す、と書かれています(Google 検索セントラル:Google 検索ランキング システムのご紹介、2026年10月4日確認)。
新しさが効くのは、新しい情報が求められる検索のときです。
どのサイトでも更新の回数が多いほど上がる、という説明ではありません。
むしろGoogleは、役に立つコンテンツの作り方の案内で、内容をほとんど変えていないのにページを新しく見せるために日付を変えていないか、と自分に問うよう書いています。
サイトを新鮮に見せれば順位が上がると考えて、大量の新しいコンテンツを足したり古いコンテンツを消したりしても、順位は上がらない、とも書いています(Google 検索セントラル:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成、2026年10月4日確認)。
なので、更新の頻度を社内で決めるなら、記事を足すペースより先に、全ページを読み直す日を決めることを私は勧めます。
変わったのに直していなかった所は、気づいた人が言わないかぎり、読み直すまで見つかりません。
更新されていないホームページで起きること
古い連絡先や、終わった案内が残る
いちばん多いのはこれです。
電話番号や担当者のメールアドレスが変わったのに、ページの一部にだけ古いものが残っている。
採用を締めたのに、募集のページがそのまま開ける。
見た人は、どれが正しいのかを確かめる手間をかけるか、そこで連絡をやめるかのどちらかになります。
問い合わせのフォームの宛先が、退職した人のアドレスのままだった、ということもありえます。
送ってみて確かめる方法は予約・問い合わせフォームが止まっていないか、見張る方法に書いています。
ドメインや証明書の期限が切れる
ドメインは、サイトとメールの両方の土台です。
JPドメインを管理するJPRSは、登録更新の期限を過ぎて意図せず廃止になった場合でも、廃止から20日以内なら登録の回復を申し込めると案内しています。
扱いや受付の期間は契約先の事業者によって違うことがあり、通常は手数料がかかる、とも書かれています(JPRS:ドメイン名の廃止に関する注意、2026年10月4日確認)。
20日は、気づくまでの日数としては長くありません。
SSL証明書も、私たちのドメインで一度、wwwなしのアドレスの分だけが自動で更新されない作りになっていたことがあります(2026年9月15日に移した経緯はSSL証明書の期限切れを防ぐ)。
こうした期限は、サイトの文章を直す人とは別の人が契約を持っていることが多く、更新の担当を決めるときに抜けやすいところです。
CMSの修正が当たらないままになる
WordPressのようなCMSで作ったサイトは、文章を変えなくても、本体やプラグインの更新が要ります。
本体の例では、IPA(情報処理推進機構)が2026年7月22日に、WordPress本体の脆弱性について注意を呼びかけ、影響を受けるサイトは直ちに更新することが推奨されていること、自動更新でバージョンが上がっているかを確かめ、上がっていなければ手作業での更新を検討することを案内しています(IPA:WordPressの脆弱性対策について(CVE-2026-60137、CVE-2026-63030:wp2shell)、2026年10月4日確認)。
文章の更新を社内でしていても、この種の更新を誰がするのかが決まっていないサイトは少なくないと思います。
誰が更新するか:気づく人と、手を動かす人は違うことが多い
営業時間が変わったことを最初に知るのは、たいてい現場の人です。
サイトを直せる人は、別の部署か、外注先にいます。
更新が止まるのは、その間で話が途切れるからだと私は考えています。
決めておくことは多くありません。
変わったことを伝える先を1か所に決め、伝えたら変わった日に直す、という約束を置いておく。
伝える先が決まっていないと、誰かが言ってくれるだろう、で止まります。
社内にWebを見る人がいない場合の役割の分け方は、Web担当者がいない会社の対策に書いたので、ここでは繰り返しません。
自分で更新するか、外注するか:サイトの仕組みで変わる
「自分で更新できるか」は、サイトがどういう仕組みで作られているかで、ほとんど決まります。
| 仕組み | 社内で直しやすいもの | 引っかかりやすいところ |
|---|---|---|
| CMS(WordPressなど) | 文章、写真、お知らせ | 本体とプラグインの更新、管理画面のログインの管理、直したつもりで配置を崩すこと |
| 静的なHTML(私たちのサイト) | 手を動かせる人がいれば、どこでも直せて、変えた履歴も残る | HTMLや書き出しの仕組みが分からないと、1文字でも直せない |
| 制作会社が管理し、頼んで直す | 社内の手間は小さい | 反映までの日数、頼み方、契約に含まれる範囲、アカウントの名義 |
私の考えでは、社内で直すのは文章と写真までにして、ページの構成やフォーム、計測のタグにふれる変更は、分かる人に任せるのが無難です。
CMSの管理画面からは、見た目を崩す変更も、計測を止める変更も、同じ手軽さでできてしまうからです。
外注する場合に揉めやすいのは、頼んでから反映までの日数と、契約に含まれる作業の範囲です。
依頼の窓口と合わせて、頼む前に先方と決めておきます。
直した記録(いつ、どのページの、何を)を受け取れるかも聞いておくと、後で何が変わったのかを追えます。
これとは別に、ドメインやサーバー、計測のアカウントが誰の名義かは、更新を頼む前に確かめておきます。
制作会社と連絡がつかなくなったときに困るのは、ここだからです(確かめ方と移し方はドメイン移管とはにまとめています)。
私たちのサイトの更新の仕方
参考までに、このサイトをどう更新しているかを書いておきます。
このサイトはCMSを使わない静的なHTMLで、原稿の手直しから公開までを、いまは私が担当しています。
コラムは、記事1本がMarkdownという書式のテキストファイル1枚です。
書き出しの仕組みに通すと、ページと構造化データ、記事の一覧がまとめて作られます。
書き出すときには、本文をBudouXという道具に通して、日本語が語の途中で折り返されないようにしています。
直した後は、iPhoneのSafariと同じ描き方をするWebKitと、Chromeの描き方の両方で、スマホとパソコンの幅で折り返しを点検します。
2つの描き方で見るのは、Safariでだけ崩れることがあるからです。
2026年9月11日に代表メッセージの文章を差し替えたときは、BudouXを通さずに済ませたため、iPhoneでだけ語の途中で折り返されていて、同じ日に直しています(詳しくは日本語が単語の途中で改行される原因と直し方)。
文章を差し替えるだけの更新でも、表示が崩れることはあります。
サイトマップに書く更新日(lastmod)は、記事以外のページでは、gitという変更履歴の最後の記録の日付から取っています。
手で書くと、直したのに日付が古いまま、ということが起きるからです。
記事は、本文を直したときに原稿の更新日を書き換え、その日付を使います。
Googleは、lastmodの値が一貫して正確だと確かめられる場合にその値を使うとし、本文や構造化データ、リンクの変更は一般に重要な更新だが、著作権の表記の年を変えるだけでは重要な更新とは見なされない、と書いています(Google 検索セントラル:サイトマップの作成と送信、2026年10月4日確認)。
2026年10月4日からは、記事を公開する前に、主な事実と出典、自社の体験、題と説明文を1枚の確認表にまとめ、私が照らし合わせてからでないと公開しないことにしました。
下書きにAIを使うこともあるからです。
Googleは、コンテンツを自動で生成する場合はとくに、正確性、品質、関連性を優先するよう書いていて、その対象には、検索結果に表示されうるtitle、説明文、構造化データ、画像の代替テキストも含まれます(Google 検索セントラル:ウェブサイトで生成 AI によるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス、2026年10月4日確認)。
古くなる書き方をやめた
更新で手間がかかったのは、書いた時点で古くなる日が決まっている記述でした。
2026年10月2日の夜から3日の朝にかけて、公開していた記事のうち60本以上を、その時点の公式の情報で見直しました。
補助金などの締切日を本文から外し、受付の状態は、確認した時点で受付中だったか終わっていたか、という形で書くように改めています。
確認できなかった「無料」という記述も、このとき外しました。
締切日は、過ぎた日から、それ以上なにもしなくても誤りになります。
更新の手間を減らすいちばんの近道は、古くなりにくい書き方にしておくことだと、このとき思いました。
自分のサイトほど、ずれに気づかない
2026年10月4日に、会社概要の冒頭を「株式会社bundlyzeの会社情報・事業内容・大切にしている価値観をご紹介します。」という案内文から、何の会社かを最初の一文で書いた文章に差し替えました。
冒頭に会社を説明する一文を置くよう、自分で記事に書いていたのに、自社のページがそうなっていなかったのです(その記事は会社概要に書く項目)。
毎日のように触っているサイトでも、こうしたずれは、別の用事で読み直すまで残ります。
年に1回の読み直しを表に入れたのは、このためです。
作り直す前に、更新の担当と日付を決める
更新が止まっているサイトを見ると、作り直したくなるかもしれません。
ただ、仕組みを新しくしても、誰が気づいて誰が直すかが決まっていなければ、数年後に同じことが起きます。
作り直すかどうかの判断はホームページのリニューアルは必要かに、問い合わせが減ってきたときの切り分けはホームページからの問い合わせが減ったとき、原因を探す順番に書いています。
問い合わせのフォームを直すなら、問い合わせフォームを見直すチェックリストから始めてください。
よくある質問
ホームページは、どのくらいの頻度で更新すればいいですか?
更新しないと、検索の順位は下がりますか?
更新日の日付だけを新しくしてもいいですか?
制作会社に頼んでいた更新が止まってしまいました。どうすればいいですか?
bundlyzeは、大阪市北区のグラングリーン大阪を拠点に、大阪・兵庫を中心とした関西の会社からのご相談に対応していて、打ち合わせはWeb会議でも対面でもできます。
全国からオンラインでもご相談いただけます。
この記事を書いた津嘉山は、業務システム開発とAWSを専門とするエンジニアで、このサイトの記事を書き出す仕組みと、公開前の点検の手順も自分で組んでいます。
まずは、自社のサイトで電話番号と問い合わせの宛先が書かれている場所を全部開いて、今と同じかを確かめてみてください。
ご相談
ホームページやLPについて、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。
