この記事の結論
葬儀社がホームページから事前相談や資料請求を受けるには、プランの金額と、そこに含まれないものを並べた総額の目安、会館ごとの住所と設備が分かるページ、夜間でもすぐにかけられる電話の入口が要ります。
国民生活センターに寄せられる葬儀サービスの相談は、2025年度で917件あり、半分を超える52.6%が
ホームページで費用の範囲を先に示すことは、相談を受けるための土台であり、景品表示法の有利誤認を避けることにもつながります。
そのうえで、会館の情報をGoogleマップとそろえ、よくある質問に一文で答えておくと、検索にもAIの答えにも会社の情報が届きやすくなります。
葬儀社を探す人は、ホームページで何を確かめているか
葬儀社を探す人は、大きく二つに分かれます。
ご家族が亡くなり、すぐに来てもらえる所を探している人と、親の年齢や入院をきっかけに、前もって費用や会館を調べている人です。
ホームページで事前相談や資料請求を受けるのは、主に後の人です。
急いでいる人には、電話番号がすぐ見つかることが何より役に立ちます。
どちらの人も、まず気にするのは費用です。
国民生活センターは2026年6月3日に、葬儀サービスの料金の相談が依然として多いと公表しました。
相談の件数は2019年度の632件から2025年度の917件に増え、そのうち「高価格・料金」に
紹介された相談には、一日葬が約30万円というチラシを見て頼んだら約80万円の契約になった、という例もあります(国民生活センター:依然として多い葬儀サービスの料金トラブル、2026年10月17日確認)。
同じ公表で、国民生活センターは業界の団体に、見積書で正確な請求額を伝えるなど分かりやすい情報を出すよう求めています。
墓と葬儀サービスの相談をまとめたページにも、ホームページの表示より高額な契約になった、という相談が載っています(国民生活センター:墓・葬儀サービス、2026年10月17日確認)。
私は、この数字を、葬儀社のホームページに求められていることの裏返しだと読んでいます。
総額がどのくらいになるのか、何が別にかかるのかを、問い合わせる前に分かるように書いておくこと。
それが、事前相談を受ける入口になります。
紹介サイトに頼らず、自社のサイトで相談を受けるには
葬儀の紹介サイトや一括の見積もりサイトは、社名を知らない人に見つけてもらう入口になります。
一方で、紹介サイトに載せた写真やお客様の声は、そのサイトの持ち物です。
掲載をやめれば、手元には残りません。
先の国民生活センターのページには、一括サイトで見たパンフレットと実際の葬儀場が違った、という相談も載っています。
自社のサイトには、会館の写真も、プランの説明も、ご遺族から寄せられた声も、会社のものとして積み上がります。
紹介サイトを使うとしても、会館と費用の正しい情報は自社のサイトに置き、紹介サイトの掲載内容もそこに合わせる、という順番にしておくと、どこで見ても同じ情報が伝わります。
事前相談・資料請求につながるページの作り方
費用は、プランの金額と「含まれないもの」を並べて書く
いちばん大事なのは費用のページです。
プランの名前と金額だけでなく、そのプランに含まれるもの、含まれないもの、人数や日数で変わるものを、同じ場所に並べます。
| 書く項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| プランに含まれるもの | 祭壇、棺、搬送(何kmまで)、 |
| 含まれないもの | 火葬場の使用料、飲食、返礼品、宗教者へのお礼 |
| 人数や日数で変わるもの | 参列の人数、安置の日数、搬送の距離 |
| 総額の目安 | 「参列20名・通夜 |
火葬場の使用料のように、葬儀社が受け取らないお金も、ご遺族から見れば葬儀の費用です。
「別途かかります」とだけ
プランは名前ではなく、中身で比べられるようにする
家族葬、一日葬、直葬(火葬式)といった
先の国民生活センターの公表の副題も、
ホームページでは、プランごとに、通夜の有無、告別式の有無、参列の人数の目安、会館を使う日数を、同じ並びの表で書きます。
読む人が自分で比べられる形にしておくと、事前相談の場では「どちらが
会館ごとに、1つのページを作る
会館が複数ある葬儀社は、会館ごとにページを分けます。
住所、駐車場の台数、控室や宿泊の可否、安置の設備、最寄りの駅やバス停、収容の人数を、それぞれのページに文字で書きます。
Googleビジネスプロフィールのガイドラインでは、拠点ごとに異なるスタッフで運営している場合は、拠点ごとに1つのプロフィールを作れるとしています。
電話番号は、その拠点に直接つながる番号を指定するよう求めています(Google ビジネス プロフィール ヘルプ:Google に掲載するビジネス情報のガイドライン、2026年10月17日確認)。
会館ごとのページは、そのプロフィールに載せるウェブサイトの行き先にもなります。
会館のページに、会社全体の情報を写しただけの文章を並べると、どの会館のページも同じに見えます。
その会館にしかない設備や、近くの火葬場までの道のりなど、その会館のことを書きます。
よくある質問は、事前相談で実際に聞かれることから書く
よくある質問は、事前相談や電話で実際に聞かれたことから作ります。
「亡くなったら
答えは、最初の一文で言い切ります。
AIによる概要のような検索の機能は、ページの中から問いに合う部分を探して使います。
Googleは、生成AI機能に出る前提を、ページがインデックスに登録され、検索でスニペットを表示できることとしていて、特別なマークアップは要らないとしています(Google 検索セントラル:生成 AI 機能向けの最適化ガイド、2026年10月17日確認)。
よくある質問の作り方は、よくある質問のページの記事にまとめています。
口コミは、返事とGoogleマップの情報まで整える
会館の名前で検索した人は、Googleマップの口コミも見ます。
Googleは、地域の検索の順位を、検索した語との関連性、距離、知名度で決めるとしていて、知名度には口コミの数も影響するとしています。
口コミに返信することも勧めています(Google ビジネス プロフィール ヘルプ:Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント、2026年10月17日確認)。
葬儀の口コミへの返事は、ほかの業種より言葉を選びます。
故人の名前や式の様子には触れず、お礼と、気になった点への受け止めを短く書きます。
返事を書く人と、書く前に読む人を決めておくと、担当が替わっても文の調子がそろいます。
口コミの数え方や表示されない時の確かめ方は、Googleの口コミが表示されない時の記事に書いています。
夜間の電話は、どのページからも1回でかけられるようにする
急いでいる人は、ホームページを読みません。
電話番号を探します。
スマホで開いたとき、どのページでも画面の上か下に電話番号が見え、押せばそのままかけられる形にします。
電話番号を画像にすると押せず、検索にもAIにも読まれないので、文字で書きます。
24時間受け付けているなら、その旨を本文に書き、Googleビジネスプロフィールの営業時間も合わせます。
ただ、ビジネス名に「24時間営業」のような
夜間は電話だけ受け、会館の見学は日中だけなら、受け付けている時間と、できることを分けて書きます。
事前相談と資料請求のフォームは、聞くことを減らす
事前相談を申し込む人は、まだ誰にも話していないことが多いと私は考えています。
フォームで聞くことは、名前と連絡先、連絡してよい時間、相談したいこと(費用、
資料の郵送を選べるようにするなら、
フォームの項目の選び方と、送ったあとにメールが届くかの確かめ方は、問い合わせフォームの点検の記事にまとめています。
葬儀の広告の決まりで、気をつけること
費用をホームページに書くときに、まず押さえるのは景品表示法です。
景品表示法は、価格などの取引の条件を、実際よりも著しく有利だと一般消費者に思わせる表示を禁じています(消費者庁:有利誤認とは、2026年10月17日確認)。
たとえば「家族葬 30万円〜」と
費用の表で、含まれるものと含まれないものを同じ場所に置くのは、このためでもあります。
「通常価格50万円の
消費者庁の価格表示ガイドラインの説明では、比べる価格が、最近の相当の期間にわたって実際に売られていた価格でない場合、その時期と期間を正しく書かないと不当な表示になるおそれがあるとしています(消費者庁:二重価格表示、2026年10月17日確認)。
お客様の声と口コミにも決まりがあります。
2023年10月1日から、広告であることを隠した表示(ステルスマーケティング)は
事業者が第三者に頼んで書いてもらった投稿も含まれます(消費者庁:ステルスマーケティングに関する景品表示法の規制、2026年10月17日確認)。
Googleマップでも、割引や品物と引き換えに口コミを頼むこと、良い口コミだけを選んで頼むことは禁止されています。
見返りなしに、実際に利用した方に投稿をお願いすることは認められています(マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー:禁止または制限されているコンテンツ、2026年10月17日確認)。
ホームページにお客様の声を載せるときは、ご遺族の了承を取り、会社がまとめ直した文なら、そう分かる書き方にします。
AIと検索に見つけてもらうための点検
ページを作り直したら、次の順に確かめます。
葬儀社のホームページは、次の順に確かめます。
- 会社名と会館の名前で検索し、自社のサイトと会館のページが出てくるかを見る
- Search Console の URL検査に、費用のページと会館のページのURLを入れ、登録されているかを見る
- 会社名、会館の名前、住所、電話番号が、ホームページとGoogleビジネスプロフィールで同じ書き方かを見る
- 費用、会館の設備、受け付けている時間が、画像ではなく本文の文字で書かれているかを見る
- スマホで開き、どのページからも電話を1回でかけられるかを見る
- ChatGPTやGeminiに「大阪市で
家族葬の事前相談ができる葬儀社は」と 聞き、自社がどう書かれるかを記録する
3は、私たち自身も2026年10月16日に直したところです。
社名と住所、電話番号の書き方が、ホームページの中と構造化データ、Googleビジネスプロフィールで少しずつ違っていて、構造化データでは番地と郵便番号が抜けていました。
会館が多い葬儀社ほど、こうしたずれは起きやすくなります。
構造化データは、会館ごとのページに、名前と住所が必須のローカルビジネス(LocalBusiness)を
画面に書いていない内容は入れません。
書き方は構造化データの記事に、AIが会社をどう説明しているかの確かめ方はAIの答えで自社がどう書かれるかを確かめる記事にまとめています。
ホームページの集客を外部に依頼するときの費用と進め方
ここまでのことは、どれも自社で進められます。
会館が増えてページの手直しが追いつかないとき、費用のページを作り直したいが手が空かないときは、外の手を借りる方法もあります。
私たちに頼んでいただく場合は、次の順に進めます。
- 会社名と会館の名前、地域と「家族葬」
「事前相談」などの 語、AIへの問いで、御社がどう出るかを記録します - 費用のページ、会館のページ、電話の入口、フォームを、スマホと Search Console で確かめます
- 直す所の順番を決め、費用の表と会館のページから手を入れ、登録をリクエストして見届けます
- Googleビジネスプロフィールの情報と、ホームページの会社と会館の情報をそろえます
| 頼み方 | 費用(税別) | 向いている会社 |
|---|---|---|
| 初回のご相談、AI検索・サイト診断 | 費用はかかりません | どこで止まっているかを、まず知りたい |
| AI検索・SEOの見え方を整える(ライト) | 月5万円〜(最低6か | 更新は社内でできている。題名と説明文、よくある質問、登録の申請を任せたい |
| HP運用(更 | 月10万円〜(最低6か | 費用や会館の情報の差し替え、Googleマップへの投稿も、毎月まとめて任せたい |
ホームページの作り直しが要る場合は、初期費用0円です(HP運用 月10万円〜〈税別〉の
検索の順位や、AIの答えに載ることはお約束できません。
段ごとの中身は料金に、作り直しの進め方はホームページ制作に、検索とAIの両方を整える進め方はSEO・LLMO対策にまとめています。
まずはAI検索・サイト診断で、いまの状態を見ることもできます。
bundlyzeは大阪市北区のグラングリーン大阪を拠点にしています。
全国からご相談いただけます。
打ち合わせはWeb会議でも、対面でも可能です。
この記事の筆者、津嘉山は、業務システム開発とAWSを専門とするエンジニアで、自社のサイトの問い合わせの入口とGoogleビジネスプロフィールの情報を、Search Console の数字を見ながら直しています。
よくある質問
葬儀社の集客に、ホームページはどのくらい役に立ちますか?
葬儀の費用は、ホームページにどこまで書けばよいですか?
「家族葬 30万円〜」のように最低額だけを書くのは問題になりますか?
会館が複数ある場合、ホームページはどう分ければよいですか?
お客様の声やGoogleの口コミは、どう集めればよいですか?
夜間の問い合わせは、ホームページでどう受ければよいですか?
AI検索に自社の葬儀社を紹介してもらうには、何が要りますか?
葬儀社のホームページの見直しを頼むと、費用はかかりますか?
まず、スマホで自社の費用のページを開いてみる
自社のホームページをスマホで開き、費用のページを、初めて葬儀を出す人のつもりで読んでみてください。
総額がどのくらいになるのか、何が別にかかるのかが、問い合わせる前に分かるでしょうか。
分からなければ、そこから直します。
分かるなら、次は会館のページと電話の入口を見ます。
ホームページやLPについて、
いまの状況をお聞かせください
「何から
相談の前に、いまの見え方だけ知りたい場合は
4つのAIに10の質問をした記録と、サイトの点検の結果を、30分ほどでご説明します。費用はかかりません。