この記事の結論
MEO対策(Googleビジネスプロフィールの運用)を頼む会社は、5つの基準で比べると選びやすくなります。オーナー権限を自社に残すか。社名や口コミの扱いがGoogleの決まりに沿っているか。何を成果とし、どう報告するか。毎月何をするか。解約したときにどうなるか。Googleは、代理で運用する会社に対して、上位の掲載を保証することを禁じ、お客様が常にオーナー権限を持つことを求めています。「順位を保証します」「口コミを代わりに集めます」と言う会社は避け、オーナー権限と口コミへのお願いは自社に残したうえで、更新の作業や見直しを任せます。
先に、MEO対策で頼める仕事を分けておく
MEO対策の基本(住所の設定、業種の選び方、提供地域、オーナー確認)は、MEO対策とは。来店型のお店でない会社が、Googleマップに出るためにやることにまとめています。この記事では、その運用を外に頼むときに、どの会社に、どこまで任せるかを扱います。
頼める仕事は、おおよそ次の4つに分かれます。
| 頼む仕事 | 中身 | 向いている状態 |
|---|---|---|
| 初期の設定 | 業種、説明、住所や提供地域、営業時間を、決まりに合う形で整える | プロフィールを作ったまま、ほとんど触っていない |
| 毎月の更新 | 投稿、写真の追加、特別営業時間の設定 | 更新する人も時間もない |
| 口コミへの返信の下書き | 届いた口コミへの返信の案を作る | 返信が止まっている |
| 計測と見直し | プロフィールからの電話やサイトへの訪問を数え、毎月見直す | 何が効いているか分からない |
どれを頼みたいのかを先に決めておくと、各社の提案を同じ物差しで比べられます。
自社で持つものと、任せてよいもの
MEO対策で大事なのは、任せる範囲より先に、「自社の手元に残すもの」を決めることです。
| 自社で持つもの | 任せてよいもの |
|---|---|
| プロフィールのオーナー権限 | 説明、写真、投稿の作業 |
| お客様に口コミをお願いすること | 口コミへの返信の下書き |
| 営業時間や休みなど、事実の最終確認 | 特別営業時間の入力 |
| 毎月の数字を見て、続けるかを決めること | 数字を集めて、報告にまとめること |
オーナー権限は、自社に残す
Googleビジネスプロフィールには、オーナーと管理者という役割があります。オーナーはプロフィールを完全に管理でき、ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除ができます。管理者は、オーナーとほぼ同じ権限を持ちますが、ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除はできません。営業時間や住所の編集、写真の管理、口コミへの返信、投稿は、どちらもできます(Googleビジネスプロフィール ヘルプ:ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する、2026年10月3日確認)。
つまり、依頼先には管理者の役割を渡せば、日々の運用は任せられます。オーナー権限まで渡す必要はありません。
- メインのオーナーは1人だけです。メインのオーナー権限を譲るには、プロフィールにほかに少なくとも1人のオーナーか管理者が必要で、メインのオーナーは、権限を譲るまで自分自身を削除できません(同じヘルプ)
- Googleは、代理で運用する会社に対して、お客様が常に自身のプロフィールのオーナー権限か共同オーナー権限を持っていることを求めています(Googleビジネスプロフィール ヘルプ:ビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシー、2026年10月3日確認)
- アクセス権を管理し、権限を更新できるのは、プロフィールのオーナーだけです(Googleビジネスプロフィール ヘルプ:サードパーティと連携してビジネス プロフィールを管理するためのヒント、2026年10月3日確認)
前の依頼先や、辞めた社員の名義でプロフィールが登録されていて、自社で管理できなくなっていることもあります。その場合は、Googleの画面からアクセス権限をリクエストできます。今のオーナーにメールで通知が届き、3日以内に返信がないときは、自社でオーナー申請ができる場合があります(Googleビジネスプロフィール ヘルプ:ビジネス プロフィールのオーナー権限をリクエストする、2026年10月3日確認)。
口コミのお願いは、自社でする
口コミをお願いするのは、取引のあったお客様と直接やりとりしている自社です。Googleは、口コミを書いてもらうためのリンクやQRコードを用意していて、それをお客様に渡してお願いできます(Googleビジネスプロフィール ヘルプ:クチコミを増やすためのヒント、2026年10月3日確認)。依頼先に頼めるのは、お願いの文面を一緒に考えることや、届いた口コミへの返信の下書きまでです。
口コミを読み解いて、サービスやホームページの見直しに使う方法は、生成AIでアンケートや口コミ、問い合わせの声を分析するとき、中小企業が決めておくことにまとめています。
比べる基準は5つある
各社の提案を受けたら、次の5つの基準で並べて比べます。
| 基準 | 確かめること | はっきりしない答えの例 |
|---|---|---|
| オーナー権限の持ち方 | 依頼先は管理者として入るか。オーナー権限は自社に残るか | 「こちらで登録しておきます」 |
| Googleの決まりへの沿い方 | 社名の書き方、口コミの集め方、提供地域の設定が決まりに合っているか | 「上位の会社はみんなやっています」 |
| 成果の決め方と報告 | 何を成果とし、どの画面で数え、毎月何を変えたかを報告するか | 「順位が上がります」 |
| 毎月の作業の中身 | 投稿、写真、営業時間の更新を、誰が、どの頻度で行うか | 「定期的に更新します」 |
| 解約したときの扱い | 権限の外し方、作った写真や文章を使い続けられるか | 「解約後のことは、そのときに」 |
社名に、言葉を足していないか
Googleは、ビジネス名には、店舗やWebサイト、書類などで一貫して使っていて、お客様に知られている実際の名前を使うよう求めています。ビジネス名に不要な情報を含めることはできず、含めるとプロフィールが停止される場合があります。宣伝の文句や、駅名などの場所の情報も、ビジネス名には入れられません(Googleビジネスプロフィール ヘルプ:Google に掲載するビジネス情報のガイドライン、2026年10月3日確認)。
「社名の後ろに、地域名とサービス名を足すと上がります」という提案は、この決まりに反します。社名を変えるような提案があったら、その根拠を聞きます。
提供地域を、広げすぎていないか
訪問や出張でサービスを届ける会社は、提供地域を登録できます。登録できるのは最大20か所までで、地域全体を、ビジネスの拠点から車でおよそ2時間以内の範囲に収めるよう案内されています(Googleビジネスプロフィール ヘルプ:サービス提供地域を管理する、2026年10月3日確認)。大阪の事務所で「関西全域と全国の主要都市」を登録するような設定は、この案内から外れます。
成果は、順位ではなく、プロフィールから来た行動で見る
Googleは、ローカル検索の順位は、主に「関連性」「距離」「知名度」の組み合わせで決まると説明しています。あわせて、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じていないとしています(Googleビジネスプロフィール ヘルプ:ローカル検索結果のランキングを改善するヒント、2026年10月3日確認)。
距離は、探している人の場所で変わります。同じ言葉で探しても、大阪駅の近くで探す人と、神戸で探す人では、見える順位が違います。ある1か所で測った順位だけを成果にすると、実際のお客様の見え方とずれることがあります。成果は、お客様の行動で決めておくほうが、判断を誤りにくくなります。オーナーと管理者は、プロフィールの「パフォーマンス」で、通話ボタンが押された回数、ルートを検索した人の数、Webサイトへのリンクのクリック数などを確かめられます(Googleビジネスプロフィール ヘルプ:ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する、2026年10月3日確認)。依頼先には、この数字と、そこからの問い合わせの数を、毎月の報告に入れてもらいます。
毎月の作業は、何をするのかを具体的に聞く
同じヘルプで、Googleは、営業時間(通常の営業時間と特別営業時間)を入れること、写真を載せること、口コミに返信すること、情報を正確で充実したものにすることを勧めています。毎月の作業として頼めるのは、たとえば次のようなものです。
- 投稿: お知らせ、特典、イベントを、Google検索とGoogleマップのプロフィールで共有できます。投稿はGoogleのコンテンツポリシーに沿っているか確認され、審査中や不承認のものは表示されません(Googleビジネスプロフィール ヘルプ:ビジネス プロフィールの投稿を作成、管理する、2026年10月3日確認)
- 写真: 事務所や仕事の様子など、実際の会社の様子が分かる写真を足していきます
- 特別営業時間: 祝休日や特別なイベントなどで営業時間が変わるときに、通常の営業時間を変えずに設定できます(Googleビジネスプロフィール ヘルプ:特別営業時間を設定する方法、2026年10月3日確認)
Googleは、月に1度はプロフィールの成果を確かめ、サポートを頼んでいる会社の実績を評価するよう勧めています(サードパーティと連携してビジネス プロフィールを管理するためのヒント)。毎月の報告に「何を変えたか」が書かれているかを、契約の前に見本で確かめておきます。
口コミで、してはいけないこと
口コミは、依頼先の提案でいちばん行き違いが起きやすいところです。Googleの決まりと、消費者庁の考え方の両方を確かめておきます。
Googleの決まりで禁止されていること
Googleマップのポリシーでは、次のようなことが「虚偽のエンゲージメント」として禁止されています(Googleマップのユーザー投稿コンテンツに関するポリシー、2026年10月3日確認)。
| してはいけないこと | 具体的には |
|---|---|
| 謝礼と引き換えにする | お金、割引、無料の商品やサービスと引き換えに、口コミを書いてもらう、否定的な口コミを直してもらう、消してもらう |
| お客様を選んでお願いする | 満足していそうなお客様にだけお願いする、否定的な口コミを書かないよう頼む |
| 体験していない人に書いてもらう | 実際の体験に基づかない投稿を募る。1人に複数のアカウントで投稿させる |
| スタッフにノルマを課す | 一定の数の口コミを集めるよう、スタッフに求める |
Googleのヘルプでも、口コミの投稿や変更、否定的な口コミの削除と引き換えに、無料や割引で商品やサービスを提供することは、固く禁じられていると書かれています(クチコミを増やすためのヒント)。
「口コミを代わりに集めます」「口コミを書く人を用意します」という提案は、実際に体験していない人の投稿を募ることになり、この決まりに当たります。
消費者庁のステマ規制
2023年10月1日から、景品表示法で、広告であることが分かりにくい表示(いわゆるステルスマーケティング)が規制されています。消費者庁のQ&Aでは、口コミについて次のように説明されています(消費者庁:ステルスマーケティングに関するQ&A、2026年10月3日確認)。
- 口コミの投稿で「星5」を付けることを条件にするなど、事業者が投稿の内容を決めている場合は、「事業者の表示」に当たると考えられる
- 報酬と引き換えに投稿をお願いした場合、その投稿は「事業者の表示」に当たる可能性が高い
- 販売を進める立場にある社員が、自社の商品の感想を投稿する場合も、「事業者の表示」に当たることがある
消費者庁のQ&Aでは、内容を指示せずに割引程度の特典を付けて投稿を促す場合は、事業者の表示に当たらないと考えられる例も示されています。ただし、Googleの口コミでは、特典と引き換えの依頼そのものがGoogleの決まりで禁止されています。法律で問題にならなくても、Googleの決まりには反する、ということがあるので、両方を満たす形でお願いします。
避けたい売り文句
次のような言葉が提案に出てきたら、その理由を詳しく聞き、納得できなければ見送ります。
| 売り文句 | 避けたい理由 |
|---|---|
| 「マップで1位を保証します」「3位以内に入らなければ返金」 | Googleは、代理で運用する会社が、Googleのサービスで上位に掲載されることを保証することを禁じています(ビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシー)。代理の会社が、特別な手段で順位を約束したり操作したりすることはできないとも説明しています(サードパーティと連携してビジネス プロフィールを管理するためのヒント) |
| 「口コミを代わりに集めます」「星5の口コミを増やします」 | 体験していない人の投稿を募ることや、謝礼と引き換えの依頼は、Googleの決まりで禁止されています |
| 「社名に地域名とサービス名を入れましょう」 | ビジネス名に不要な情報を含めると、プロフィールが停止される場合があります |
| 「プロフィールはこちらの名義で作ります」 | お客様が常にオーナー権限を持つことが、Googleの決まりで求められています |
| 「Googleの担当者と特別な関係があります」 | サードパーティ ポリシーで、Googleや関連会社であるかのように装うことが禁じられています。Googleの社員を名乗る人には、「@google.com」のアカウントからメールを送ってもらうよう、Googleのヘルプで案内されています |
あわせて知っておきたいのが、費用の説明です。サードパーティ ポリシーでGoogleは、管理の費用を受け取る会社に対して、管理のサービスが有料であることと、ビジネスプロフィールそのものは追加料金のないツールであることを、お客様に伝えるよう求めています。運用を頼む費用と、プロフィールを使う費用は、別のものです。
契約の前に聞いておきたい質問
打ち合わせの段階で、次の質問をしておくと、比べやすくなります。答えをメモして、各社を同じ表に並べてみてください。
- 御社は、オーナーと管理者のどちらの役割で入りますか
- 今、誰がオーナーになっているか、一緒に確かめてもらえますか
- 社名や業種、提供地域を変える提案はありますか。その根拠は何ですか
- 口コミは、どのようにお願いすることを勧めますか
- 何を成果として数えますか。どの画面で確かめられますか
- 毎月の作業は何で、誰がしますか
- 毎月の報告に、「何を変えたか」は書かれますか。見本を見せてもらえますか
- プロフィールの変更は、毎回知らせてもらえますか
- 解約したら、御社の権限はどう外しますか。撮った写真や書いた文章は使い続けられますか
- ホームページの会社概要や、ほかのサイトの会社情報と、内容をそろえるところまで見てもらえますか
MEO対策の会社選びで、いちばん先に確かめるのはオーナー権限です。オーナー権限が自社にあれば、依頼先が合わなかったときも、権限を外して、別の会社に頼み直したり、自社で運用したりできます。逆に、依頼先の名義になっていると、これまでの口コミや写真ごと、身動きが取れなくなります。
そもそも外に頼むか、自社でやるか
初期の設定と、毎月の簡単な更新は、自社でもできます。外に頼むのが向いているのは、次のような場合です。
- 更新や返信をする人も時間もなく、止まったままになっている
- プロフィールだけでなく、ホームページや検索、AIでの見え方まで、まとめて見直したい
- 数字を見て、何を続けるかを判断する人がいない
最後の場合は、MEOの作業だけを頼むより、Web全体の判断をする人を外に置くほうが合うこともあります。その考え方は、Web担当がいない会社のための、外部Web責任者という選択肢に書いています。
ホームページの検索対策やAI検索への対策まで含めて頼む会社を比べる場合は、SEO・LLMO対策を頼む会社の選び方の7つの基準も使えます。地図の情報と、ホームページの会社概要は、同じ言葉でそろっているほうが、検索でもAIでも会社を取り違えられにくくなります。
私たちが強い基準と、向かない会社
最後に、私たちbundlyzeについても、この5つの基準に沿って正直に書いておきます。
強いと考えている基準
- オーナー権限の持ち方: プロフィールは、お客様の名義のまま、管理者として入る形で進めます
- 見る範囲: MEO対策は、SEO・LLMO対策の一部として、ホームページの会社概要や構造化データ、ほかのサイトの会社情報とそろえるところまで見ています。地図から来た人を、ホームページから問い合わせまでつなぐ導線や計測もまとめて見られます
- 自社での実践: 自社のプロフィールも、住所の表示設定、業種、提供地域、説明の順に見直しました。その内容はMEO対策とはに書いています
向いていないと考えている会社
- 地図での順位を約束してほしい会社。私たちは、約束できないことは約束しません
- 口コミを代わりに集めてほしい、書いてほしい会社
- 数字を見ずに、投稿の作業だけを毎日任せたい会社
この基準で比べて、私たちが合わないと感じたら、ほかの会社を選んでいただくのが正しい判断です。
bundlyzeでは、大阪市北区のグラングリーン大阪を拠点に、大阪・兵庫を中心とした関西の会社からのご相談に対応していて、全国からオンラインでもご相談いただけます。この記事を書いている技術責任者の津嘉山は、業務システム開発とAWSを専門とするエンジニアです。
よくある質問
MEO対策の会社に、オーナー権限を渡しても大丈夫ですか?
前の業者がオーナーになっていて、プロフィールを触れません。どうすればいいですか?
口コミを増やすために、割引のクーポンを渡してもいいですか?
順位を保証しない会社は、成果に自信がないのですか?
オーナー権限を確かめるところから始める
MEO対策の会社選びで迷ったら、まず自社のプロフィールの「ユーザーとアクセス権」を開いて、誰がオーナーになっているかを確かめてください。自社の人がオーナーであれば、どの会社に頼んでも、合わなければやめられます。
そのうえで、5つの基準と10の質問を物差しに、手元の提案書を並べてみてください。埋まらない欄があれば、そこが次の打ち合わせで聞くべきことです。
ご相談
Webからの集客について、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。
