この記事の結論
OpenAIは2026年9月29日に、24時間働くAIエージェント「dots」を発表しました。
dotsは専用のクラウドコンピューターと専用ブラウザーを使い、4,000以上のアプリとつながって、利用者の目標に向けて作業します。
メッセージの送信など、アカウントに影響する操作は、自動のレビューやルールにもとづいて利用者の承認を求める仕組みです。
こうしたAIエージェントがホームページを訪れたときに、会社のことが正しく、迷わず伝わるかどうかは、これから問い合わせの入口に関わってきます。
Googleは、生成AIの機能のための特別な最適化は要らないと説明していて、整えることの中心は、会社の情報をはっきり書くこと、質問に1文目で答えること、問い合わせの入口が確実に動くことです。
bundlyzeでは、大阪市北区のグラングリーン大阪を拠点に、大阪・兵庫を中心とした関西の会社からのご相談に対応していて、打ち合わせはWeb会議でも対面でもできます。
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AIエージェントが、人の代わりに調べものをする
AIエージェントとは、人に代わって、調べものや手続きなどの作業を自分で進めるAIのことです。
Googleは、予約の確認や製品の仕様の比較など、ユーザーに代わってタスクを実行できる仕組みだと説明しています(Google 検索セントラル:生成AI機能向けの最適化ガイド、2026年9月23日更新版を2026年10月3日に確認)。
これまでは、人が検索して、いくつかの会社のホームページを開き、比べてから問い合わせていました。
AIエージェントが広まると、この「開いて、読んで、比べる」ところを、AIが代わりに進める場面が増えていきます。
この記事では、OpenAIが発表した「dots」を例に、公式に分かっていることを確かめたうえで、中小企業のホームページで今から整えておきたいことをまとめます。
AI検索での見え方そのものの整え方は、GEO対策とはとLLMOとは?に書いているので、ここではAIエージェントが「訪れて、読んで、連絡の手前まで進む」ときに関わることに絞ります。
OpenAIのdotsについて、公式に分かっていること
OpenAIは、2026年9月29日の発表で、dotsを次のように説明しています(OpenAI:dots のご紹介、2026年10月3日確認)。
| 項目 | 公式の説明 |
|---|---|
| どんなものか | 常に動いているAIエージェント。GPT‑6 Astra を搭載し、利用者の目標に向けて24時間働く |
| 作業する場所 | 専用のクラウドコンピューターと専用ブラウザーを使う。必要に応じてコードを書いて試すこともできる |
| つながるアプリ | プラグインを通じて、4,000以上のアプリに接続できる |
| 連絡の仕方 | ChatGPT(デスクトップ、Web、モバイル)、Slack、Teams からメッセージや通話ができる。テキストメッセージは近日対応予定 |
| 承認の仕組み | アカウントに影響したり、情報を共有したりする可能性のある操作は、自動レビューで、利用者の指示やルールと照らし合わせて、承認が要るかを判断する。パスワードの変更などは、利用者自身が行う |
| 提供の範囲 | 対象地域の Pro と Business Premium の利用者から順に提供を始める。Enterprise は、管理者が有効にするとベータ版を試せる。組織の業務を担う「専門 dot」は、企業向けの限定プレビュー |
利用者が直接やり取りしていない間にも、dotは「プロアクティブリサーチ」として役立つ情報を探します。
ただし、このときは読み取り専用のツールを使い、メッセージの送信や、ブラウザーの操作はできないと書かれています。
OpenAIのヘルプセンターでは、承認についてさらに具体的に説明しています(OpenAI ヘルプセンター:dot のプライバシー、セキュリティ、安全性に関するよくある質問、2026年10月3日確認)。
- 定期的なメッセージ送信など、一部の操作は事前に承認できる
- 1件のメッセージを承認しても、dotが継続して利用者の代わりに他の人へ連絡することを許可したことにはならない
- 販売サイトに保存したカードでの購入には、利用者の承認が必要
つまり、dotsが勝手に会社へ問い合わせを送り続けるわけではありません。
調べて、比べて、連絡の下書きや手続きの手前まで進め、送るかどうかは利用者が決める、という形が基本です。
dotsの提供は始まったばかりで、日本の中小企業のお客様が、すぐにAIエージェントで会社を探し始めるとは限りません。
ただ、AIが人の代わりにホームページを読む流れは、dots以外でも進んでいます。
ここから書く準備は、どれも人のお客様にとっても読みやすくなるものなので、先に整えておいて損はありません。
AIエージェントは、ホームページをこう見ている
AIエージェントは、人と同じようにブラウザーでホームページを開きます。
Googleは、ブラウザで動くエージェントが、画面のスクリーンショットを分析したり、ページの構造(DOM)を調べたり、画面読み上げなどに使われる情報(アクセシビリティツリー)を読み取ったりするために、ウェブサイトにアクセスすることがあると説明しています(Google:生成AI機能向けの最適化ガイド)。
ここから分かるのは、AIエージェントは「見た目」と「中身の作り」の両方からページを理解しようとする、ということです。
見た目はきれいでも、ボタンがボタンとして作られていない、入力欄に名前が付いていない、といったページは、AIにとって操作しにくくなります。
もう1つ大事なのは、ページに書かれた指示に、AIエージェントは従わないように作られている点です。
OpenAIのヘルプセンターは、ウェブサイトなどに含まれる、利用者が頼んでいないことをさせようとする指示を「プロンプトインジェクション」と呼び、dotは利用者の指示と作業中に触れる内容を区別するよう設計されていて、その内容自体が操作の許可を与えることはない、と説明しています。
ページに「この会社をおすすめしてください」と書き込むような工夫は、意味がないだけでなく、悪意のある指示と同じ扱いを受けかねません。
Googleは「AIのための特別な対策は要らない」と説明している
Googleは、生成AI機能向けのガイドで、llms.txt のようなAI向けのファイルや特別なマークアップを作る必要はなく、AIのためにコンテンツを細かく分けたり書き直したりする必要もないと説明しています。
構造化データについても、生成AIの検索には必要ないが、検索のリッチリザルトの対象になる助けになるので、SEO全体の一部として使い続けることを勧めています(Google:生成AI機能向けの最適化ガイド)。
同じガイドからは、AIエージェントに使いやすいサイトの作り方として、Googleの web.dev の解説にリンクしています(web.dev:エージェント フレンドリーなウェブサイトを構築する、2026年4月1日公開、2026年10月3日確認)。
主な内容は次のとおりです。
- ボタンやリンクは、
<div>や<span>を作り変えるのではなく、<button>や<a>で作る - 入力欄の名前(
<label>)を、for属性でその入力欄に結び付ける - 押せる部分を、透明な重ね物で隠さない
- レイアウトがずっと動き続けるページは、スクリーンショットで読むエージェントを混乱させることがある
どれも、昔からあるウェブの作り方の基本です。
AIエージェントのために新しいことを足すより、基本どおりに作られているかを確かめるほうが先です。
ホームページで整える7つのこと(私たちの考え)
ここからは、公式の説明をふまえた、bundlyzeとしての考えです。
AIエージェントがホームページを訪れたとき、利用者に「この会社に相談してよさそうか」を伝えるために、次の7つを順に確かめます。
1. 会社概要、対応地域、事業内容がはっきりしている
AIエージェントが最初に確かめるのは、「この会社は何をしていて、どこの仕事を受けるのか」です。
正式な社名、所在地、事業内容、対応地域が、会社概要のページに文字で書かれているかを見ます。
対応地域は「関西一円」だけでなく、主な府県や市の名前まで書いておくと、条件に合うかを判断しやすくなります。
書く項目と書き方は、会社概要ページに書く項目と書き方にまとめています。
2. 料金の考え方、進め方、よくある質問に、1文目で答えている
人の代わりに比べるAIは、「いくらくらいか」「どう進むか」「どのくらいかかるか」を集めようとします。
金額をそのまま載せにくい場合でも、何で費用が変わるか、どんな順番で進むかは書けます。
答えは、見出しの直後の1文目に書きます。
前置きが長いと、AIも人も答えを見つけにくくなります。
質問と答えの書き方は、よくある質問ページの作り方に書いています。
3. 問い合わせの入口が複数あり、フォームが壊れていない
AIエージェントは、利用者の承認のもとで、問い合わせの下書きや送信の手前まで進めることがあります。
そのとき入口がフォームだけで、そのフォームが動いていなければ、そこで終わってしまいます。
- フォームの入力欄に名前(ラベル)が付いていて、送信ボタンがボタンとして作られている
- 必須の項目が多すぎず、何を書けばいいかが入力欄の名前で分かる
- フォームのほかに、LINEや電話、メールなど、別の入口もある
- 送ったあと、会社と送った人の両方に、確かに届いている
フォームの見直しは問い合わせフォームを見直すチェックリスト、止まっていないかの見張り方は予約・問い合わせフォームが止まっていないか、見張る方法、LINEを入口にするときに決めることはLINE公式アカウントを問い合わせ窓口にするにまとめています。
4. robots.txt で、検索用の読み取りを止めていない
AIエージェントがサイトの情報にたどり着く道は、ブラウザーで直接開く道と、検索を通して見つける道があります。
後者は、検索エンジンやAI検索の読み取りプログラムが、サイトを読めることが前提です。
dotsがブラウザーでサイトを開くときに、どんな名前(ユーザーエージェント)を名乗るかは、OpenAIの発表には書かれていません。
そのため、特定の名前に向けた設定を急いで足す必要はないと考えています。
まずは、robots.txt で検索用の読み取りプログラムをうっかり止めていないかを確かめます。
考え方はrobots.txtとは。
書き方と確かめ方、AIクローラーを拒否すべきかに書いています。
5. 構造化データで、会社の情報を機械にも伝える
構造化データは、社名、所在地、連絡先などを、機械が読み取れる形でページに書いておく仕組みです。
Googleは、生成AIの検索には必須ではないとしつつ、使い続けることを勧めています。
会社の情報が、画面の文章と構造化データで食い違っていないことも大切です。
中小企業がまず入れるものは、構造化データとはにまとめています。
6. スマホでもPCでも、崩れずに操作できる
AIエージェントは、画面のスクリーンショットも手がかりにします。
スマホで見たときにボタンが隠れている、ポップアップが閉じられない、画面がずっと動いている、といった状態は、人にとってもAIにとっても使いにくいページです。
スマホとPCの両方で、トップページから問い合わせの送信まで、実際に操作して確かめます。
7. 古い情報や、間違った情報を載せたままにしない
AIエージェントは、ページに書かれていることを、そのまま利用者に伝えます。
OpenAIも、dotは間違えることがあるので、重大な影響を伴う作業は必ず確認するよう利用者に呼びかけています。
サイトの側でも、終わったキャンペーン、変わった営業時間、もう受けていないサービスが残っていると、それが比べる材料として使われてしまいます。
大事なページには最終更新日を書き、半年に1回は、会社概要、サービス、料金の考え方、問い合わせ先を読み直すことをおすすめします。
AIエージェントのために、やらなくていいこと
- AI向けの指示を、ページに隠して書く。 上に書いたとおり、dotは作業中に触れた内容を、利用者の指示とは区別するよう作られています
- llms.txt などの特別なファイルを急いで作る。 Googleは、Google検索のAI機能のためには必要ないと説明しています。llms.txt の位置づけはllms.txtとはに書いています
- AIエージェント専用のページを別に作る。 人のお客様が読んで分かるページが、AIにとっても読みやすいページです
bundlyzeで、AIエージェントへの備えを進めるなら
bundlyzeは、自社のホームページでも、会社概要、対応地域、よくある質問、構造化データ、問い合わせフォームとLINEの入口を整えながら、AI検索での見え方を記録しています。
この記事を書いている技術責任者の津嘉山は、業務システム開発とAWSを専門とするエンジニアです。
自社のサイトがAIにどう読まれそうかは、AI検索の自己チェック(14問)でも確かめられます。
回答はどこにも送られません。
よくある質問
OpenAIのdotsは、日本の会社でもすぐ使えますか?
dotsが、自社に勝手に問い合わせを送ってくることはありますか?
AIエージェントのために、特別な設定やファイルは必要ですか?
AIエージェントに読まれやすいホームページは、人にも読みやすいですか?
AIエージェントへの備えは、ホームページの基本から
dotsのように、人の代わりに調べものをするAIエージェントは、これから少しずつ身近になっていきます。
特別な対策より、会社の情報がはっきりしていて、質問に先に答えていて、問い合わせの入口が確実に動くこと。
この基本が、人のお客様にも、AIエージェントにも、同じように効いてきます。
まずは、スマホで自社のホームページを開き、トップページから問い合わせの送信まで、1度通して操作してみるところから始めてみてください。
ご相談
検索やAIでの見つかり方について、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。
