この記事の結論
徳島の中小企業がホームページや業務システムの導入を外部に頼む前には、「打ち合わせや確認を、どこまでWeb会議とオンラインで進めるか」と「離れた事業所や現場、家族で回している仕事の情報を、どこで同じように見られるようにするか」の2点を決めておくと、依頼先との話がぶれにくくなります。
令和3年の経済センサスでは、県内の民営事業所3万4,119のうち40.1%が徳島市にあり、私たちが市町村別の数字から計算すると、県の西の4市町に約10.5%、阿南市から海陽町までの県の南の5市町に約12.6%が広がっています。
事業所の37.0%は個人経営です。
県は「全国屈指の光ブロードバンド環境」を掲げてサテライトオフィスを誘致していて、2025年2月末の時点で県内18市町村に111社が進出しています。
依頼先が決まる前でも、何度でも無料で相談でき、オンライン相談室もある徳島県よろず支援拠点、相談無料のとくしまDX推進センター、徳島商工会議所の専門家相談などが使えます。
bundlyzeでは、大阪市北区のグラングリーン大阪を拠点に、大阪・兵庫を中心とした関西の会社からのご相談に対応していて、打ち合わせはWeb会議でも対面でもできます。
全国からオンラインでもご相談いただけます。
徳島の会社は、頼む前に「どこまでオンラインで進めるか」と「情報をどこで共有するか」を決めておく
ホームページや業務システムの相談は、「問い合わせを増やしたい」「手作業を減らしたい」から始まるのがふつうです。
徳島の会社の場合は、その手前で、県が公表している統計や計画をいくつか見ておくことをおすすめします。
依頼先とのやりとりの仕方や、どの仕組みから整えるかが、そこから決まってくるからです。
県の資料を読んで、私たちが依頼の前に押さえておきたいと考えた徳島の事情は、次の3つです。
| 公的な資料から分かること | 出典 | 頼む前に決めておくこと |
|---|---|---|
| 民営事業所の40.1%が徳島市。私たちの計算で、県の西の4市町に約10.5%、県の南の5市町に約12.6% | 徳島県「令和3年経済センサス(活動調査)徳島県集計結果(確報)」 | 社内の拠点や現場、お客様が離れているとき、打ち合わせと確認をどこまでWeb会議で進めるか |
| 事業所の37.0%が個人経営。1事業所あたりの従業者は8.9人 | 同上 | 少ない人数や家族で回している仕事の情報を、どこにまとめ、誰が見られるようにするか |
| 県は「全国屈指の光ブロードバンド環境」を掲げ、サテライトオフィスは県内18市町村に111社(2025年2月末時点) | 徳島県「デジタルとくしま推進プラン」進捗報告 | 県外の依頼先とも、オンラインで進める前提で比べるか |
事業所の約4割は徳島市。残りは県の西と南にも広がる
徳島県統計データ課がまとめた令和3年経済センサス(活動調査)の確報によると、2021年6月1日時点の県内の民営事業所は3万4,119事業所、従業者は30万4,530人で、1事業所あたりの従業者は8.9人でした。
産業別では「卸売業,小売業」が8,413事業所(24.7%)と最も多く、「宿泊業,飲食サービス業」が3,903事業所(11.4%)、「建設業」が3,226事業所(9.5%)と続きます。
従業者の数では、「卸売業,小売業」(19.3%)と「医療,福祉」(19.1%)がほぼ並び、「製造業」(17.3%)が続いています(徳島県:令和3年経済センサス(活動調査)徳島県集計結果(確報)、結果の概要(PDF)、集計表(Excel)、2026年10月3日確認)。
市町村別では、徳島市が1万3,678事業所で全体の40.1%、従業者では42.4%を占め、阿南市(事業所の8.2%)、鳴門市(同7.3%)が続きます。
同じ集計表の市町村別の数字から私たちが計算すると、次のようになります。
- 美馬市、三好市、つるぎ町、東みよし町の県の西の4市町を合わせると3,589事業所で、全体の約10.5%
- 阿南市、那賀町、牟岐町、美波町、海陽町の県の南の5市町を合わせると4,284事業所で、全体の約12.6%
また、経営組織別では、個人経営の事業所が1万2,638で全体の37.0%、会社は1万7,217で50.5%でした。
ここから私たちが考えるのは、徳島では、会社の中心は徳島市にあっても、支店や現場、取引先、お客様が県の西や南まで広がっている会社が少なくない、ということです。
そうした会社がWebやシステムを頼むと、打ち合わせのたびに誰かが移動する、確認の資料が紙で行き来する、といったことで、作る前の段階から時間がかかりがちです。
最初に、どの話を顔を合わせてし、どの話をWeb会議やオンラインで済ませるかを決めておくと、依頼先の候補も比べやすくなります。
| 進め方を決めておくこと | 社内で確かめておくこと(私たちの考え) |
|---|---|
| 打ち合わせ | Web会議に、社内の誰が出るか。支店や現場の人も、その場から参加できるか。パソコンやスマートフォンの画面を共有できるか |
| 確認と修正 | サイトの下書きや画面の案を、誰が、どの端末で見て、どこに意見を書くか。紙に印刷して回すやり方を続けるか |
| 決めたことの記録 | 打ち合わせで決まったことを、誰がまとめ、どこに残すか。後から入った人も読めるか |
Web会議の内容をAIでまとめるときに決めておくことは、AIで議事録や打ち合わせのまとめを作るとき、中小企業が先に決めておく6つのことに書いています。
少ない人数や家族で回す仕事は、情報の置き場所から整える
1事業所あたりの従業者が8.9人で、事業所の4割近くが個人経営という数字から、私たちは、徳島の会社の多くは、少ない人数や家族で仕事を回していると考えています。
そうした会社では、注文や予約、在庫、お客様とのやりとりの情報が、担当者の手帳やスマートフォン、事務所のExcelに分かれて置かれていることがよくあります。
拠点や現場が離れていると、「事務所に電話して聞く」「戻ってから入力する」といった手間が、毎日の中で積み重なります。
いきなり大きなシステムを作る前に、まずは情報の置き場所を一か所にして、離れた場所からも同じものを見られるようにするだけで、減る手間は少なくありません。
次のような順で考えるのがよいと、私たちは考えています。
| よくある状態 | まず考えたいこと(私たちの考え) |
|---|---|
| 注文や予約を、電話で受けた人の手帳やExcelに書いている | 受けた内容を、誰が受けても同じ一か所に書く。取引先やお客様が自分で入力できる受付を作るかは、その次に考える |
| 現場や支店の人が、在庫や予定を確かめるたびに事務所へ電話している | 事務所の外からも、スマートフォンで同じ画面を見られるようにする |
| お客様からの問い合わせが、電話、メール、LINEに分かれていて、誰が返したか分からない | 問い合わせを受ける窓口と、返事をした記録の置き場所を決める |
| 社長や家族しか、取引先ごとの決まりごとを知らない | 決まりごとを書き出し、社内の誰でも読める場所に置く |
手作業が限界かどうかを見分ける目安はExcelでの業務管理が限界になったときの、7つのサインに、出来合いのサービスで済ませるか作るかの判断はSaaSか、オーダーメイドか。
業務システム選びで迷ったときの判断基準にまとめています。
県外の会社が県内各地に拠点を置く徳島で、依頼先をどう比べるか
徳島県は、デジタル化の計画である「デジタルとくしま推進プラン」の進捗報告の中で、「全国屈指の光ブロードバンド環境」を活かした発信を取り組みに挙げています。
同じ報告では、県、地域、NPO、進出した企業などが一体となって進めてきた「とくしまサテライトオフィスプロジェクト」で、2025年2月28日時点で、東京都内のICT企業をはじめ、県内18市町村に111社が進出していると報告しています(報告の実績値は見込みを含みます)。
市町村別では、美波町が29社、神山町が15社、美馬市が12社、三好市と徳島市がそれぞれ10社でした(徳島県:デジタルとくしま推進プランの進捗状況について、「デジタルとくしま推進プラン」進捗報告(PDF)、2026年10月3日確認)。
この数字から私たちが計算すると、111社のうち101社、約9割が徳島市以外の市町村にあります。
県外の会社が、県の南や西も含む各地に拠点を置いて仕事をしていることは、徳島では、離れた場所どうしで仕事を進める形が、すでに身近にあることを示している、と私たちは考えています。
依頼先を選ぶときも、「近くにある会社かどうか」だけで決めず、オンラインでの進め方が自社に合うかどうかで比べられます。
| 比べるときに聞くこと(私たちの考え) | 確かめたいこと |
|---|---|
| 打ち合わせは、どこまでWeb会議で進められるか | 画面を共有しながら、サイトや業務の流れを一緒に確かめられるか。対面が必要なときは、どう決めるか |
| 途中の確認は、どの道具で行うか | 社内の人が慣れている道具で、下書きや画面の案を見られるか |
| 公開や納品のあと、困ったときにどう連絡するか | 問い合わせの窓口と、返事が来るまでの目安。離れていても対応できる範囲 |
自社のサイトに、県のどこまで対応しているか、オンラインでの相談を受けているかを書いておくことも、お客様に見つけてもらうための土台になります。
会社概要の書き方は、会社概要を、AIに正しく伝わる形に書く手順にまとめています。
徳島で、依頼先を決める前に使える相談先
徳島県内の公的な窓口を、困っていることの種類ごとに並べました。
徳島県よろず支援拠点、とくしまDX推進センター、徳島商工会議所は、いずれも徳島市南末広町の徳島経済産業会館に窓口があります。
| こんなときに | 窓口 | 公式ページで確かめた内容(2026年10月3日) |
|---|---|---|
| ホームページやIT活用を、何から始めるか相談したい | 徳島県よろず支援拠点、よくある質問、支援メニュー | 国(中小企業庁)が全国に設置する経営相談所で、とくしま産業振興機構の中に開設されている。相談は何度でも、すべて無料。1回の相談は基本的に60分。支援メニューに「WEB・SNS」と「DX・IT」がある。行政手続きや融資、助成金の申請手続きといった実務の代行は行っていないと書かれている |
| 徳島市まで行かずに相談したい | オンライン相談室、出張経営相談会 | オンライン相談室では、相談場所に行かずにWEBで相談でき、資料やパソコン、スマートフォンの画面も共有できる。電話かWEBで予約する。出張経営相談会は事前予約制で、鳴門市、小松島市、吉野川市、阿南市、美波町、美馬市、三好市などの会場で開かれている |
| デジタル化やシステムの導入を、どこから進めるか相談したい | とくしまDX推進センター、DX・デジタル化相談 | とくしま産業振興機構の中にある、県内中小企業のデジタル化やDXの相談窓口。「DX推進コーディネーター」が対応し、相談無料と書かれている。相談の例に、社内の情報の共有と見える化、Excel中心からのシステム導入、導入すべきツールが分からない、などを挙げている |
| 人手が足りず、現場の仕事の回し方から見直したい | 徳島県よろず支援拠点:生産性向上支援センター | 国が全国のよろず支援拠点の中に置く公的な支援組織。専門家が無料で複数回、会社の現場を訪ねて伴走する。業務の見える化や作業の標準化、デジタル活用、省力化投資の検討などを挙げている |
| 徳島市内で、経営の相談を専門家にしたい | 徳島商工会議所:専門家相談 | 法律、税務、経営、労務、特許などの専門家による無料の個別相談を、予約制で行っている。申し込みは原則として徳島商工会議所の会員と特別会員に限るとされている |
県や国の補助金は、年度ごとに内容や受付の期間が変わり、受付を終えているものもあります。
制度を使うつもりなら、依頼先と契約を結ぶ前に、担当の窓口の公式ページで最新の条件を確かめておきます。
とくしまDX推進センターのページでも、デジタル化に使える補助金の情報や関連のリンクを紹介しています。
窓口や依頼先と話す日までに、「社内の拠点や現場、主なお客様が、県内のどこと、県外のどこにいるか」と「今、注文や予約、在庫の情報を、誰が、どこに書いているか」をメモに書いておきます。
たとえば「事務所は徳島市、現場は県の西に2か所」「注文は電話で受けて、事務の1人が手帳からExcelに写している」「現場の人は在庫を聞くために毎日事務所へ電話している」といった書き方で十分です。
同じメモは、徳島県よろず支援拠点や、とくしまDX推進センターに相談するときにも、依頼先との最初の打ち合わせにも使えます。
依頼先には、拠点の場所と、情報の置き場所を最初に伝える
県内の会社に頼むか、大阪など県外の会社に頼むかは、どちらが正しいということはありません。
比べるときの物差しは、大阪で、システム開発やホームページ制作を頼むときの選び方に書いたものが、徳島の会社でもそのまま使えます。
頼む前に書き出しておきたいことは、要件定義とは。
システム開発で決めること、要件定義書に書く項目、発注する側の進め方にまとめています。
そのうえで、候補の会社との最初の打ち合わせでは、この記事の事情に沿って、次のことを話してみてください。
- 社内の拠点や現場、お客様や取引先が、県内のどこと、県外のどこにいるか
- 打ち合わせや確認を、どこまでWeb会議とオンラインで進めたいか。社内の誰が出るか
- 注文や予約、在庫、問い合わせの情報を、今どこに置いていて、離れた場所から誰が見られるようにしたいか
サイトの見た目より先に、拠点の場所や、情報が今どこにあるかを聞いてくる相手なら、徳島の会社の事情を踏まえて考えてくれていると判断できます。
bundlyzeでは、ホームページや業務システムを作るときに、誰がどこから使い、情報をどこに置くかを、作る前の打ち合わせで一緒に決めるようにしています。
この記事を書いている技術責任者の津嘉山は、業務システム開発とAWSを専門とするエンジニアです。
SEO・LLMOの対策からホームページ制作、業務システムの開発、AIの活用までを一社で対応しているので、お客様に見つけてもらうためのサイトと、離れた場所からも同じ情報を見られる仕組みを、分けずに一緒に考えられます。
徳島の会社とはWeb会議を中心に進め、対面での打ち合わせは日程を相談して決めます。
顔を合わせて相談したいことは、県内の窓口とあわせてお使いください。
よくある質問
徳島の会社が、大阪の会社にホームページやシステムを頼んでも大丈夫ですか?
徳島県よろず支援拠点には、徳島市まで行かないと相談できませんか?
業務のデジタル化を、何から始めればよいか分かりません。どこに相談できますか?
進め方と情報の置き場所が決まれば、頼む中身が決まる
徳島の会社が外部に頼む前にできることは、思ったより多くあります。
事業所の中心は徳島市にあっても、拠点や現場、お客様が県の西や南まで広がっているという前提で、打ち合わせや確認をどこまでWeb会議とオンラインで進めるかを決めておく。
少ない人数や家族で回している会社が多いという前提で、注文や予約、在庫の情報をどこに置き、離れた場所から誰が見られるようにするかを決めておく。
この2つがそろうと、依頼先に頼む範囲と、社内に残す仕事がはっきりします。
途中で迷ったら、徳島県よろず支援拠点や、とくしまDX推進センター、徳島商工会議所に持ち込めます。
四国の他の県や岡山にも拠点やお客様がある会社は、香川の会社がWebやシステムを頼む前にと岡山でホームページ制作やシステム開発を頼む前にもあわせて確かめてください。
最初の一歩は、社内の拠点と現場、主なお客様の場所を、地図に書き出してみることです。
ご相談
Webからの集客について、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。