この記事の結論
コーポレートサイトとは、会社そのものを説明するためのサイトで、載せる中身は、会社概要、事業の説明、実績、採用、問い合わせ、お知らせが基本です。
取引先や応募者、AIが会社を確かめに来たときに、何の会社か、どこにあり誰がやっているか、何を頼めるか、どう連絡すればよいかが、迷わず分かることを先に考えます。
実績はお客様の名前を出せなくても、仕事の進め方や数字の見方で示せます。
会社の説明の一文は、会社概要、構造化データ、Googleビジネスプロフィールなどで同じ言い方にそろえておくと、検索やAIの答えで取り違えられにくくなります。
公開した後に誰が直すかも、作る前に決めておきます。
コーポレートサイトに載せる中身と、読みに来る人
コーポレートサイトに載せる中身は、確かめに来る人が何を知りたいかで決まります。
商品を売るためのLPとは違い、読む人の多くは、すでに社名を知っていて、その会社が本当にあるのか、頼んでよいのかを確かめに来ます。
| ページ | 載せること | 主に読みに来る人 |
|---|---|---|
| トップ | 何の会社かを1文で。各ページへの入口 | 社名で検索した人 |
| 会社概要 | 社名と読み方、所在地、代表者、設立、事業内容、連絡先 | 取引の前に確かめる人、AI |
| 事業・サービス | 何を頼めるか、頼めないこと、進め方 | 依頼を考えている人 |
| 実績・事例 | 仕事の進め方と、何を見て直したか | 依頼先を比べている人 |
| 代表の言葉・メンバー | 誰がやっているか、何を大事にしているか | 初めて取引する人、応募者 |
| 採用 | 職種ごとの仕事と条件、応募の方法 | 求人を見て確かめに来た人 |
| 問い合わせ | フォーム、電話、個人情報の扱い | 連絡すると決めた人 |
| お知らせ | 移転、休業、新しいサービスなど、事実の変化 | 取引先 |
全部を最初からそろえる必要はありません。
会社概要と事業、問い合わせの3つがあれば、確かめに来た人の用は足ります。
このサイトは、どのページで組み立てているか
例として、このサイトの作りを書いておきます。
2026年10月5日の時点で、主なページは次のように分けています。
- トップ
- サービスの一覧と、分野ごとのページ9枚
- 代表メッセージとメンバー紹介
- 会社概要(同じページの下に問い合わせのフォーム)
- 採用と、職種ごとのページ2枚
- プライバシーポリシー
- コラム
gitの記録では、公開した2026年6月30日の時点のページは5枚でした。
会社概要の表に代表者の行を足したのは、その2日後の7月2日です。
採用を職種ごとのページに分けたのは10月2日でした。
コーポレートサイトは、公開した日に完成させるものではなく、足していくものだと、この記録を見て改めて思います。
上の表と比べると、私たちのサイトには、お知らせのページと、実績のページがありません。
お知らせについて私は、日付の止まった一覧を置くより、知らせる事実ができたときにページを足すほうがよいと考えています。
実績は、次の節で書くように、お客様の名前を出さない決まりにしていて、そのかわりに自社のサイトでやったことをコラムに書いています。
問い合わせは会社概要と同じページにあるので、会社を確かめた人が、そのまま連絡できる形です。
会社概要は、表の上に「何の会社か」の一文を置く
会社概要の表には、社名、所在地、代表者、設立、資本金、事業内容、連絡先を並べます。
項目の一覧と、それぞれで確かめることは会社概要に書く項目の一覧にまとめたので、ここでは表の外のことを書きます。
表だけだと、事業内容の欄に事業の名前が並ぶだけで、誰のどんな困りごとを引き受ける会社なのかが伝わりにくくなります。
私たちの会社概要も、冒頭は「株式会社bundlyzeの会社情報・事業内容・大切にしている価値観をご紹介します。」という案内の文でした。
2026年10月4日に、これを、社名と読み方、拠点、手がける仕事、支援する相手と地域を1文に入れた説明に差し替えています。
同じ日に、構造化データに書いていた会社の説明も、この一文に近い言い方にそろえました。
事業のページは、頼めないことまで書く
事業やサービスのページで、読む人が知りたいのは、自分の困りごとを頼めるかどうかです。
できることを並べるだけでなく、進め方と、引き受けないことも書いておくと、合わない相談が減り、合う相談の人が安心して連絡できます。
私たちの分野ごとのページにも、引き受ける前に確かめることや、お約束できないことの欄を設けています。
たとえばホームページ・LP制作のページには、公開しただけで問い合わせが増えるとは約束できないこと、検索の順位や地図への掲載も約束できないことを書いています。
実績は、お客様の名前を出さずに見せる
実績のページは、依頼先を比べている人がよく見るページです。
ただ、お客様との約束で名前を出せない仕事は珍しくありません。
私たちも、お客様の社名や、業種が特定できる書き方はしない決まりにしています。
名前を出せないときに見せられるのは、仕事の進め方です。
何を聞いて、どう決めて、公開した後に何を見て、何を直したか。
私たちの場合、その材料は自社のサイトです。
日本語の改行の点検、問い合わせフォームの作り、計測のタグの入れ方、公開前の確認表といった、自社でやったことを日付つきでコラムに書いています。
名前の出ない実績を、依頼する側がどう確かめるかは、神戸・兵庫の記事の実績の節に書きました。
避けたいのは、名前を出せないからと、架空の事例や、出どころのない「導入社数」「改善率」を載せることです。
根拠のない数字は、見る人の信用を損ねるうえ、景品表示法で問題になるおそれもあると私は考えています。
載せる数字は、自分で確かめられるものに限ります。
採用のページは、求人票と食い違わないことが先
採用のページを読みに来る人は、求人サイトやハローワークで募集を見たうえで、条件が本当かを確かめに来ます。
そのため、見た目より、求人票と同じ条件が、いつ時点の情報かと一緒に書かれていることが先に来ます。
自社のサイトに載せる求人にも職業安定法の決まりがかかることや、職種ごとのページの分け方は、中小企業の採用ページに載せる中身にまとめました。
コーポレートサイトの中に採用の1ページを置くか、別の採用サイトを作るかも、そちらで書いています。
問い合わせは、フォームと一緒に個人情報の扱いを置く
問い合わせのフォームでは、名前やメールアドレスといった個人情報を受け取ります。
個人情報保護法では、個人情報を取得したときは、あらかじめ利用目的を公表している場合を除き、すみやかに本人に通知するか公表することになっています。
個人情報保護委員会のQ&A(Q1-59)では、公表とは広く一般に自己の意思を知らせることで、ホームページで公表することも可能と解されています(個人情報保護委員会:「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」に関するQ&A、2026年10月5日確認)。
コーポレートサイトなら、プライバシーポリシーのページを置き、フォームの近くからそこへつなぐのが分かりやすい形です。
フォームの項目は、最初の返事に要るものだけを必須にします。
私たちのフォームで必須にしているのは、名前、メールアドレス、相談の種類、相談の中身の4つです。
項目の決め方や、送った後の案内は問い合わせフォームを見直すチェックリストに書いています。
公開の日には、実際に送ってみて、自社と送った人の両方にメールが届くかを確かめます。
お知らせは、事実が変わったことだけを載せる
お知らせの欄は、あると便利な反面、いちばん古びやすい場所です。
最後の日付が何年も前のままだと、この会社はいまも動いているのか、と読む人に思わせてしまいます。
載せるのは、移転、電話番号の変更、休業日、新しいサービスの開始のような、取引先が知っておくべき事実の変化に絞ると、続けやすくなります。
書くことがない月に、無理に埋める必要はありません。
AIが会社を説明する時代に、会社の情報をそろえる理由
いまは、取引先が会社を調べるときに、検索結果より先に、GoogleのAIによる概要やChatGPTの答えを読むことがあります。
AIは、コーポレートサイトだけでなく、求人サイトや外部のプロフィールなど、いくつもの場所の情報を合わせて答えを作ります。
場所ごとに説明が違うと、その違いがそのまま答えに出ます。
私たちも、2026年10月5日にGoogleで自社のことを聞いてみたとき、設立が「2026年5月〜6月」と幅のある言い方で出ました。
会社概要の設立日は5月20日ですが、外部の求人の掲載では設立の書き方がそれぞれ違っていて、答えはそれらを合わせたものだと私は見ています。
記録の取り方と直す先は、自社がAIにどう紹介されているかを確かめるに書いています。
構造化データは、トップか会社概要に1つ
構造化データとは、ページの中身を検索エンジンが読み取りやすい形で書き添えたものです。
Googleの組織(Organization)の構造化データの案内では、この情報をホームページか、企業情報ページのような組織の説明を載せた1つのページに置くことが勧められていて、必須のプロパティはなく、組織に関係のあるものを足せばよいとされています。
組織の管理情報の詳細を把握して、検索結果で組織を明確にできるようになる、とも書かれています(Google 検索セントラル:組織(Organization)の構造化データ、2026年10月5日確認)。
私たちは、会社の構造化データをトップと会社概要の2ページに置いています。
2026年10月5日には、この会社の情報に「@id」という識別のための名前を付けました。
コラムの著者の情報には、この@idで会社を指す書き方にして、どのページから読まれても同じ1つの会社として扱われるようにしています。
説明の一文を、外の場所にも写す
構造化データを入れても、会社概要の本文や、Googleビジネスプロフィール、求人サイトの説明がばらばらなら、読む側に届く説明はそろいません。
会社概要の冒頭の一文を決めたら、同じ一文を、構造化データの説明、Googleビジネスプロフィール、外部のプロフィールにも写します。
社名の読み方のような、自分たちには当たり前の情報が抜けていることもあります。
私たちのサイトには、2026年10月2日に取引先から指摘されるまで、「バンドライズ」という読みがどこにも書いてありませんでした。
公開した後に、誰が直すかを先に決める
コーポレートサイトは、会社の事実が変わるたびに直す必要があります。
移転、代表の交代、電話番号の変更、募集の締め切り。
こうした変化を知る人と、サイトを直せる人は、たいてい別の人です。
作る前に、変わったことを誰に伝え、誰が直すかを決めておきます。
更新の頻度の考え方と、自分で直すか外注するかの分け方は、ホームページの更新は誰が・どの頻度でにまとめています。
私たちのサイトでは、ページを直すのも、記事を書くのも、いまは私です。
下書きにAIを使うこともあるので、2026年10月4日から、公開する前に、題と説明文、主な事実と出典を1枚の確認表にまとめ、照らし合わせてから公開する手順にしています。
会社概要のように、会社の事実が書かれたページほど、この確認が効くと考えています。
作る前に、確かめに来る人の質問を書き出す
コーポレートサイトの中身は、デザインの見本からではなく、会社を確かめに来る人が何を知りたいかから決めます。
取引先、応募者、AIのそれぞれが、何の会社か、どこにあるか、何を頼めるか、どう連絡するかに迷わず答えられれば、ページの数は少なくてかまいません。
制作会社に頼むときの段取りは、ホームページ作成を依頼する前に、社内で決めておくことに書きました。
よくある質問
コーポレートサイトには、最低限どのページが必要ですか?
お客様の名前を出せない場合、実績はどう見せればいいですか?
コーポレートサイトの構造化データは、全ページに入れる必要がありますか?
AIに会社を正しく紹介してもらうには、何をそろえればいいですか?
お知らせの欄は、作ったほうがいいですか?
bundlyzeは、大阪市北区のグラングリーン大阪を拠点に、大阪・兵庫を中心とした関西の会社のコーポレートサイトの制作と、公開後の手入れを受け持っていて、打ち合わせはWeb会議でも対面でもできます。
岡山など関西の外の会社とは、Web会議で進められます。
この記事を書いた津嘉山は、業務システム開発とAWSを専門とするエンジニアで、このサイトの会社概要と構造化データも、自分で書いて直してきました。
まずは、自社の会社概要の冒頭を開いて、何の会社かが1文で書いてあるかを確かめてみてください。
ご相談
ホームページやLPについて、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。