この記事の結論
中小企業の採用サイトは、求人サイトで見つけた人が「この会社は本当に大丈夫か」を確かめに来る場所です。作る前に決めるのは、来てほしい人の姿、正直に書く仕事の中身、応募のしやすさ、そしてどこから応募が来たかを数える仕組みの4つです。大きな会社のような華やかさより、仕事の中身が具体的に分かることのほうが、合う人の応募につながります。
採用サイトは、求人を読んだ人が確かめに来る場所
中小企業の採用では、多くの人が、求人サイトやハローワーク、知人の紹介で会社を知ります。そのあと、応募する前に会社のホームページや採用ページを見に来ます。
つまり採用サイトの役割は、知ってもらうことより、確かめに来た人の不安を減らし、応募の背中を押すことです。
作る前に決める4つのこと
1. 来てほしい人の姿
「やる気のある人」「成長したい人」では、誰にも当てはまります。次のように具体的に書き出します。
- どの仕事を、どのくらいの経験の人に任せたいか
- 入社して最初の3か月で、何ができるようになってほしいか
- 一緒に働く人は、どんな人たちか
2. 仕事の中身を、正直に書く
応募する人が一番知りたいのは、入社した後の毎日です。
- 1日、1週間の仕事の流れ
- 大変なこと、向いていない人
- 働き方(勤務時間、場所、在宅の有無など)と、給与や休日の条件
大変なことを書くと応募が減るように思えますが、入社後の行き違いが減り、合う人が残ります。条件は、求人サイトに載せた内容と一字一句そろえます。
3. 応募しやすさ
- 応募フォームは、最初は連絡先と希望の職種など、最小限にする
- 「まずは話を聞きたい」という段階の応募も受け付ける
- スマホで最後まで入力できるかを確かめる
フォームの見直し方は問い合わせフォームを見直すチェックリスト。送信まで迷わせないための15項目も参考になります。
4. どこから応募が来たかを数える
求人サイト、ハローワーク、紹介、SNS、検索。どこから来た人が応募したかが分からないと、次にどこに力を入れるべきかが決められません。
- 応募フォームに「どこで知りましたか」を入れる
- GA4で、採用ページへの訪問を流入元ごとに分けて見る
- 応募フォームの送信を、流入元と一緒に記録する
訪問と問い合わせを流入元ごとに数える手順はAIから来た訪問と問い合わせを、どう数えるかにまとめています。採用の応募も、同じ考え方で数えられます。フォームの項目を増やしすぎない工夫は、上の問い合わせフォームを見直すチェックリストが参考になります。
Googleしごと検索に載せるには
Googleには、検索結果に求人をまとめて表示する仕組み(Googleしごと検索)があります。採用ページに、求人の情報を決まった形式で書き添える(求人の構造化データ、JobPosting)と、表示の対象になります。書けば必ず表示されるわけではなく、表示するかどうかはGoogleが決めます。
2026年10月2日にGoogleの公式の説明(Google 検索セントラル:求人情報(JobPosting)の構造化データ)で確かめた要点は次のとおりです。
| 決まりごと | 中身 |
|---|---|
| 必ず書く項目 | 求人を出した日(datePosted)、仕事の説明(description)、採用する会社(hiringOrganization)、勤務地(jobLocation)、職種の名前(title)の5つ |
| 書くことが勧められている項目 | 給与(baseSalary)、雇用形態(employmentType)、締め切りの日(validThrough)、在宅で働く仕事かどうか(jobLocationType)など |
| 書くページ | 1件の求人を詳しく載せたページだけ。求人を並べた一覧のページには書かない |
| ページとの関係 | 構造化データの中身と、ページに見えている内容をそろえる。応募の方法もページに書いておく |
| 募集を終えたら | 締め切りの日を過ぎた状態にするか、構造化データやページそのものを取り下げる |
| 足したり外したりしたとき | Indexing APIやサイトマップで、Googleに知らせる |
中小企業で気をつけたいのは、次の3つです。
- 1つの職種につき1つのページにする。「募集中の職種」を並べただけのページには書かない
- 給与や勤務時間は、求人サイトに載せた内容、ページの内容、構造化データの3つをそろえる
- 募集を終えた日に、誰がページと構造化データを取り下げるかを、募集を始めるときに決めておく
締め切った求人が検索に残ると、応募した人を待たせ、会社への信頼も下がります。作るときより、終えるときの段取りのほうが抜けやすいと私たちは考えています。構造化データの考え方は構造化データとは。中小企業のサイトで、まず入れるべき種類にまとめています。
写真は、実際に働いている人と職場のものを使います。素材写真やイメージ画像だけの採用ページは、確かめに来た人の不安を減らせません。写真に写る社員には、載せてよいか必ず確認します。
私たちの採用ページの場合
私たちの採用ページでは、応募フォームで希望の職種を選べるようにしています。その中に「まだ決めていない・相談したい」という選択肢も用意して、話を聞くところから始められるようにしています。
採用サイトと、会社のホームページの関係
採用サイトを別に作るか、会社のホームページの中に採用ページを置くかは、募集の規模で決めます。募集する職種が少ない中小企業なら、会社のホームページの中に、しっかりした採用ページを1つ置くところから始めるので十分です。会社の情報と採用の情報が同じサイトにあると、確かめに来た人が会社全体を見られます。
よくある質問
採用サイトを作れば、応募は増えますか?
給与や条件は、採用サイトにも書いたほうがいいですか?
社員のインタビューは必要ですか?
まず、求人の内容と並べて読む
採用サイトを作り直す前に、今出している求人と、会社のホームページを並べて読んでみてください。条件や仕事の説明が食い違っていたら、そこが最初に直すところです。
ご相談
ホームページやLPについて、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。
