この記事の結論
Web集客の相談の最初の打ち合わせで聞かれるのは、どんな相手から問い合わせがほしいか、いまの問い合わせが月に何件、どこから来ているか、どんな言葉で探されたいか、サイトや計測のアカウントを誰の名義で持っているか、の4つが中心です。
用意しておくと話が早いのは、資料よりも、問い合わせの記録と、Search Console・GA4・Googleビジネスプロフィールを開ける状態の2つです。
アカウントのパスワードは渡さず、相手のGoogleアカウントに権限を付けます。
相談する側からは、成果を何でいつ測るのか、誰と連絡をとるのかを聞き返します。
Googleは、掲載順位を保証すると言う業者に注意するよう案内しています(2026年10月6日確認)。
準備するのは、資料より「いまの数字」と「決める人」
Web集客の相談というと、会社案内や企画書を用意しなければと思うかもしれません。
けれども最初の打ち合わせで役に立つのは、きれいな資料よりも、いまの問い合わせの記録です。
先月、問い合わせが何件あって、それが電話だったのか、フォームだったのか、紹介だったのか。
手帳やメールの受信箱から数えた数字で十分です。
もう1つは、社内で決める人です。
打ち合わせに出る人と、最後に「やる」と決める人が違うなら、そのことを最初に伝えておきます。
決める人がその場にいないと、話がよくても持ち帰りが重なって、始まるまでに月が変わることもあります。
ホームページを新しく作る話であれば、各社に渡す依頼書を先に書いておく方法があります。
その書き方はホームページ作成を依頼する前に、社内で決めておくことにまとめました。
この記事は、サイトはもうあって、検索やGoogleマップ、AIの答えからの問い合わせを増やしたい、という相談の手前の話です。
最初の打ち合わせで聞かれること
Web集客の相談を受ける側が、最初の打ち合わせで確かめたいことを、聞く理由と一緒に表にします。
聞き方は会社によって違っても、中身はおおむね重なると私は考えています。
| 聞かれること | なぜ聞くか | 答えが出ないとき |
|---|---|---|
| どんな相手から問い合わせがほしいか | 業種、地域、会社の大きさで、探す言葉も見る場所も変わる | 「去年いちばん良かった取引先に似た会社」と答えれば足りる |
| いまの問い合わせは月に何件、どこから来ているか | 増やす前に、いまの入り口のどれが効いているかを知るため | 先月の分だけ数えて持っていく |
| どんな言葉で探されたいか | 狙う言葉が決まらないと、直すページも書く記事も決まらない | お客様が最初の電話で使った言い方を思い出す |
| サイト、ドメイン、計測、Googleビジネスプロフィールの名義 | 誰が何を触れるかで、始められる日が変わる | 分かる範囲で、「制作会社が持っているかもしれない」も答えのうち |
| いつまでに、何を変えたいか | 季節の山や採用の時期があれば、逆算して順番を決める | 「急がないが、半年後の展示会までに」のような粗さでよい |
| これまでに試したことと、やめた理由 | 同じ手を同じ理由で失敗しないため | 広告、SNS、ポータルサイトの掲載など、名前だけでも |
この中で答えに詰まりやすいのは、3つ目の「どんな言葉で探されたいか」です。
自分の会社のことは「〇〇の製造」と呼んでいても、お客様は「〇〇 修理 急ぎ」のように、困りごとの言葉で探していることがあります。
最初の電話でお客様が何と言ったかを思い出すと、手がかりになります。
名義の欄は、分からなくても恥ずかしいことではありません。
制作を頼んだ会社がドメインや計測のアカウントを持ったままになっていて、本人が気づいていない、ということもあります。
名義の確かめ方と移し方は、ドメイン移管とは。
制作会社から自社に移す順番に書きました。
数字は、Search ConsoleとGA4の画面を一緒に見られれば足りる
問い合わせの記録の次に役に立つのは、Search Console と GA4 です。
Search Console では、自社のサイトがどんな言葉で、何回、検索結果に出ているかが分かります。
GA4 では、来た人がどのページから入って、どこで離れたかが分かります。
打ち合わせのために画面を印刷する必要はありません。
相手のGoogleアカウントに権限を付ければ、相手は自分の画面で同じ数字を見られます。
IDとパスワードを渡す必要はなく、渡さないほうが安全です。
契約を終えるときは、付けた権限を外せば済みます。
| 道具 | 権限の分かれ方 | 相談の段階で付けるなら |
|---|---|---|
| Search Console | 所有者、フルユーザー、制限付きユーザーに分かれ、所有者だけがユーザーの追加や削除をできる(Search Console ヘルプ:所有者、ユーザー、権限の管理、2026年10月6日確認) | 見てもらうだけなら制限付きユーザー |
| GA4 | 管理の、アカウントまたはプロパティの「アクセス管理」から、メールアドレスを入れて役割を選んで追加する(アナリティクス ヘルプ:ユーザーおよびユーザー グループの追加、編集、削除、2026年10月6日確認) | 見てもらうだけなら閲覧者の役割 |
| Googleビジネスプロフィール | オーナー(うち1人はメインのオーナー)と管理者があり、管理者はユーザーの追加と削除、プロフィールの削除、メインのオーナー権限の移譲ができない(Google ビジネス プロフィール ヘルプ:ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する、2026年10月6日確認) | 頼むと決めるまでは付けなくてよい |
右の列は私の考えです。
相談の段階では、見るための権限で足ります。
作業を頼むと決めてから、要る範囲で権限を上げればよく、最初から所有者やオーナーを渡す理由はありません。
私たちは社内のメンバーにも、この形で権限を付けています。
2026年10月1日に新しいメンバーが加わったときも、会社のアカウントにその人のGoogleアカウントを足し、Search Console はフルユーザーにしました。
所有者ではないので、その人には、ほかのユーザーを足したり外したりする権限がありません。
数字を見せる前に、1つだけ知っておいてほしいことがあります。
Search Console の検索語の一覧には、すべての検索が出るわけではありません。
私たちのサイトで10月6日に直近28日を見たときも、ページ別の表示は1,776回だったのに対し、検索語の一覧で見えたのは890回分で、約半分でした。
残りの半分は、どんな言葉で探されたのかが一覧からは分かりませんでした。
一覧にない言葉で探されている分もある、という前提で、打ち合わせでは見えている語から話を始めます。
数字が手元にない、計測を入れていない、という場合でも相談はできます。
検索結果やGoogleマップ、AIの答えに自社がどう出ているかは、外から確かめられるからです。
その場合は、最初の打ち合わせで、何をどう測るかを決めるところから始めます。
相談する側から、聞き返しておきたいこと
打ち合わせは、聞かれるだけの場ではありません。
Googleの検索セントラルには、SEO業者を雇う前に聞く質問の例が載っています(Google 検索セントラル:SEO 業者の利用を検討する、2026年10月6日確認)。
過去の作業の例、Google 検索の基本事項に沿っているか、期待される結果とその時期、成果をどう測るか、同じ業種や地域での経験、担当者との連絡のとり方、などです。
この中で、私がいちばん大事だと思うのは「成果をどう測るか」です。
順位なのか、表示回数なのか、問い合わせの数なのか。
いつの時点で、どの画面の数字で判断するのか。
ここが打ち合わせで言葉になっていないと、半年後に、うまくいったのかどうかを誰も言えなくなります。
同じページには、掲載順位を保証すると主張する業者などへの注意も書かれています。
「必ず1ページ目に」と言われたら、何を根拠にそう言えるのかを聞いてみてください。
同じページには、SEO業者を使い始めるのによい時期として、サイトの作り直しを考えているときと、新しいサイトを計画しているときが挙げられています。
作り直してから集客を考えるより、作り直す前に相談したほうが、URLの変え方や残すページを一緒に決められます。
作り直すかどうか自体を迷っているなら、ホームページのリニューアルは必要かで、直せば足りる場合と作り直す場合を分けています。
SEO・AI検索の会社を比べるときの物差しはSEO・LLMO対策を頼む会社の選び方に、大阪でホームページ制作の会社を比べるときの点は大阪でホームページ制作会社を選ぶときにまとめています。
打ち合わせの前に、自分で確かめる8つのこと
相談の前に、次の8つに「はい」「いいえ」「分からない」で答えてみてください。
「分からない」が多くても構いません。
打ち合わせで最初に話すことが、それで決まります。
- 先月の問い合わせの件数を、入り口(電話・フォーム・紹介など)ごとに言える
- 問い合わせがほしい相手を、業種と地域で1行に書ける
- 自社の名前を入れずに、お客様が探しそうな言葉を3つ挙げられる
- ドメインの名義が自社になっているか、知っている
- Search Console と GA4 を、社内の誰かが開ける
- Googleビジネスプロフィールのオーナーが誰か、知っている
- スマホで自社のサイトを開き、問い合わせのフォームまで迷わずたどり着ける
- 社内で「やる」と決める人と、毎月の確認に使える時間が決まっている
1から3は、何を増やしたいかの話です。
4から6は、始められるかどうかの話で、ここに「分からない」があると、作業の前にアカウントの整理が要ります。
7は、集客の手を打つ前に直したほうがよいことがないかの確かめです。
人が来ても、フォームまでたどり着けなければ問い合わせにはなりません。
「分からない」がどこに多いかで、どこで止まっているかの見当がつきます。
止まっている場所の分け方は、ホームページで集客するにはに書きました。
AIの答えに自社が出るかどうかが気になるなら、AI検索・LLMOの自己チェック(14問)も、打ち合わせの前に試せます。
相談の時点では、決めていなくてよいこと
最初の打ち合わせまでに、何を頼むかを決めておく必要はありません。
SEOなのか、Googleマップなのか、サイトの作り直しなのか、広告なのか。
それを決めるために話を聞く、というのが最初の打ち合わせの役目だと私は考えています。
私たちの問い合わせフォームでも、相談の種類に「その他・まだ決まっていない」を入れています。
予算の金額も、最初から決めなくて構いません。
ただ、毎月の作業を外に頼むのか、最初に整えるところだけを頼んで後は社内で回すのか、の向きだけでも話せると、提案の形が絞れます。
作業を外に任せても、何を載せるかの判断や名義は社内に残す、という線の引き方はホームページを外注しても、手放さないものに書きました。
社内にWeb担当者がいない会社では、外注先に指示を出して確認する役そのものが足りていないこともあります。
その役を外に頼む形は、Web担当者の代行にまとめています。
当日の持ち物は、問い合わせのメモと質問を1つ
打ち合わせの当日に手元にあればよいのは、先月の問い合わせを数えたメモと、Search Console を開けるパソコンくらいです。
それから、聞き返したい質問を1つ。
「成果は、いつ、どの数字で判断しますか」と聞いて、答えがはっきりしている相手なら、その先の話もしやすいと私は思います。
よくある質問
Web集客の相談で、費用はどう決まりますか?
相談してから、作業が始まるまでの期間はどのくらいですか?
最初の打ち合わせまでに、何を準備すればいいですか?
何を頼むか決まっていなくても、相談できますか?
大阪から遠い会社でも相談できますか?
bundlyzeは、大阪市北区を拠点に、大阪・兵庫を中心とした関西の会社の、ホームページや検索、AIの答えからの集客のご相談を受けています。
この記事を書いた津嘉山は、業務システム開発とAWSを専門とするエンジニアで、このサイトの Search Console や GA4 の設定も自分でしています。
ご相談
Webからの集客について、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。