この記事の結論
クリニックのSEOは、医療広告ガイドラインで書ける範囲の中で、
クリニックのホームページは医療広告の規制の対象とされ、患者の体験談、治療の前後の写真、
そのうえで手をつける所は、診療の内容を1診療1ページにする、医師の経歴と資格を広告できる範囲で書く、診療時間の表記をそろえる、よくある質問を答えから書く、Googleビジネスプロフィールを整える、症状のページに医学的な説明の出典を示す、の6つです。
自由診療のページは、費用、期間、回数、リスクと副作用を同じページに書きます。
SEOの記事を外に頼もうとして「患者さまの
自院のブログを続けているのに、近くの患者さんが検索から来ている気がしない、ということもあると思います。
この記事では、医療広告ガイドラインの中でできることに絞って書きます。
ホームページ全体の作り方と予約の仕組みはクリニック・医療(医科)の
なお、ここに書く決まりの読み方は、私が厚生労働省の原文を読んで整理したものです。
自院のページが決まりに合うかの判断は、所管の自治体や保健所の窓口に確かめてください。
クリニックのSEOは、書ける範囲の中で、探す患者に届くページを作ること
クリニックのSEOで最初に考えるのは、順位より先に、そのページに何を書いてよいかです。
厚生労働省の医療広告等ガイドラインは、患者の受診等を誘引する意図があり(誘引性)、
そのうえで、医療機関が自らのウェブサイトに載せる治療の内容や効果の体験談は広告に当たり、禁止される、とされています(厚生労働省:医療広告等ガイドライン、令和8年3月30日最終改正、2026年10月20日確認)。
検索から来る人に向けて書いた症状のページやコラムも、この決まりの中で書くことになります。
決まりが求める「患者が
患者がクリニックを探すときの言葉は、
症状で探す人には症状のページを、診療科や駅で探す人には何を診ているかが一目で分かる診療のページを用意し、症状のページから関係する診療のページへリンクでつなぎます。
曜日と時間で探す人には、診療時間のページとGoogleビジネスプロフィールで答えます。
先に押さえる医療広告ガイドラインの決まり
書く前に、ガイドラインとQ&Aで次のことを確かめておきます(厚生労働省:医療広告等ガイドラインに関するQ&A、2026年10月20日確認。2つの資料は厚生労働省:医療法における病院等の広告規制についてから開けます)。
広告できる事項と、ウェブサイトでの限定解除
医療広告は、法令で広告できるとされた事項(診療科名、
ただし、患者が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイトなどでは、条件を満たすと、その限定が外れます(限定解除)。
条件は4つあり、そうしたウェブサイトであること、問い合わせ先を書くなどして内容を照会できるようにすること、の2つは常に必要です。
残りの2つ、通常必要とされる治療の内容や費用などを書くことと、主なリスクや副作用などを書くことは、自由診療の情報を載せる場合に求められます。
検索サイトに費用を払って上位に表示させるものやバナー広告は、1つ目の条件を満たさないとされています。
体験談と、治療の前後の写真
患者の主観や伝聞に基づく、治療の内容や効果の体験談の広告は禁止されています。
Q&Aは、医療機関のウェブサイトの口コミについて、医院に都合のよい感想を選んで載せて強調することは虚偽・誇大に当たる、としています。
個人のSNSや第三者の口コミサイトへの体験談の掲載は、医療機関が費用を負担するなどして掲載を頼んでいるといった誘引性が認められない場合は、広告に当たらないとされています。
治療の前後の写真は、患者を誤認させるおそれがあるものは認められないとされています。
通常必要とされる治療の内容、費用、主なリスクや副作用などの詳しい説明を付けた場合はこれに当たらないとされる一方、その説明をリンク先のページに回したり、極端に小さな文字で書いたりする形は採ってはならない、とされています。
Q&Aでは、手術の前だけ、後だけの写真も同じ扱いです。
「No.1」「最先端」「最新」などの表現
| 表現 | ガイドラインとQ&Aでの扱い |
|---|---|
| 「日本一」 | 比較優良広告として、客観的な事実であっても禁止される表現とされる |
| 「最良」 | 比較優良広告に当たり、広告できないとされる |
| 「最先端」 | 誇大広告に当たり、広告できないとされる |
| 「最新の | 医学的、社会的な常識の範囲で事実なら必ずしも禁止ではない。求められれば根拠を示せる必要がある |
| 「絶対安全な | 虚偽広告として扱うとされる |
| 「◯%の | 虚偽広告として扱うとされる |
もう1つ、ガイドラインは、医療機関だけでなく広告代理店やアフィリエイターも含めて何人も規制の対象だとし、依頼を受けて作る側も、違反があれば依頼した側とともに指導などの対象となり得る、としています。
SEOの記事を外の人に書いてもらっても、決まりは変わりません。
手をつける6つの所
ここからは、決まりの中で、検索で探す人に届くようにするための所を、私が手をつける順に書きます。
1. 診療の内容を1診療1ページにする
診療科で1ページ、そのうえで医院が力を入れている診療や検査を1つずつページにします。
1つのページには、何を診るか、どんな検査や治療をするか、保険診療か自由診療か、予約が要るかを、本文の文字で書きます。
ページ名に「◯◯外来」を
Q&Aは「◯◯外来」を、
2. 医師の経歴と資格を、広告できる範囲で書く
医師の氏名、年齢、性別、役職、略歴は、ガイドラインで広告できる事項とされています。
資格の書き方には決まりがあり、専門医は学会や専門医機構が認定するものなので、
認定した団体の名前と一緒に書く、というのがガイドラインの例の形です。
Google 検索セントラルは、健康や安全に大きく関わる話題では E-E-A-T の優れたコンテンツを特に重視するとし、著者の情報が求められそうなコンテンツには正確な著者の情報を載せるよう勧めています(Google 検索セントラル:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成、2026年10月20日確認)。
医師のページは1人1ページにし、症状や診療のページから「この
3. 診療時間の表記を、どこでも同じにする
ガイドラインは、診療日と診療時間は患者に提供するべき情報なので、できる限り広告にも書くのが望ましいとし、予約の受付時間や、予約を受ける電話番号、ウェブサイトのURLを示すことも差し支えないとしています。
私が気にするのは、この情報をサイト、Googleビジネスプロフィール、医療情報のサイト、院内の掲示で同じ書き方にそろえることです。
年末年始や学会での休診は、サイトのお知らせとGoogleビジネスプロフィールの特別営業時間に、同じ日に入れます。
医院の情報をAIに取り違えられない書き方は、会社概要に書く項目と、AIに取り違えられない書き方にまとめています。
4. よくある質問を、答えから書く
「初診は
答えには、治療の結果を約束する言い方を入れません。
Q&Aは、来院すれば誰でも特定の治療を受けられるかのような表現を、本来は診察の結果で治療が決まるとして、虚偽広告に当たるとしています。
作り方はよくある質問のページを、検索とAIに読まれる形にするに書いています。
5. Googleビジネスプロフィールを整える
Googleは、ビジネス名には店舗やウェブサイトなどで一貫して使い、顧客に知られている実際の名前を使うよう求め、カテゴリは「事業に
医師のような専門家のプロフィールには専門家の名前だけを入れ、医院のプロフィールは別に作る、ともされています(Google ビジネス プロフィール ヘルプ:Google に掲載するビジネス情報のガイドライン、2026年10月20日確認)。
医院名に「◯◯駅 内科 土曜診療」のような
口コミは扱いに気をつけます。
Googleのポリシーは、見返りを渡して口コミを書いてもらうことや、肯定的な口コミを選んで頼むことを禁じています(Google マップのユーザー投稿コンテンツに関するポリシー:禁止または制限されているコンテンツ、2026年10月20日確認)。
加えてQ&Aは、医療機関が患者や家族に、有償か無償かを問わず肯定的な体験談の投稿を頼むと誘引性が生じる、としています。
口コミを頼むかどうかは、この2つに照らし、窓口に確かめてから決めてください。
登録の手順はGoogleビジネスプロフィールの登録方法に、地図の順位の決まり方はMEO対策とはに書いています。
6. 症状のページに、医学的な説明の出典を示す
症状のページには、その症状で考えられること、どんなときに受診するか、医院で何を確かめるかを書き、医学的な説明には学会の診療ガイドラインや公的機関の資料など、出典を本文に示します。
ガイドラインは、医学的な根拠に乏しい文献やテレビの健康番組での紹介を引いた治療の紹介や、
私は、不安をあおる言葉で順位を取りにいかず、出典のある説明と受診の目安を淡々と書くようにしています。
自由診療のページは、費用、期間、回数、リスクを同じページに書く
美容医療や矯正のような自由診療は、患者が自分で調べて比べる分野です。
ガイドラインは限定解除について、治療の名前や最低限の内容と費用だけを紹介せず、次のことを分かりやすく示すよう求めています。
| 書くこと | ガイドラインの言葉 |
|---|---|
| 治療の内容 | 通常必要とされる治療内容 |
| 費用 | 標準的な費用。明確でない場合は最低金額から最高金額(発生頻度の |
| 期間と回数 | 治療期間及び回数 |
| リスクと副作用 | 主なリスク、副作用等 |
承認を受けていない医薬品などを自由診療で使う場合は、未承認であることや、医師の個人輸入によるものならその旨なども十分に書く必要があるとされています。
私なら治療ごとに1ページを作り、表の順に同じ大きさの文字で並べ、最後に問い合わせ先を置きます。
費用の書き方では、
費用は隠さずに書き、値引きを前に出さない、という線だと私は読んでいます。
予約の入口と、毎月見る数字
診療のページ、症状のページ、よくある質問の最後には、Web予約と電話のうち医院が受けられるものを、どのページでも同じ順で置きます。
LINEで予約を受ける形はLINE予約システムの作り方にまとめています。
GA4では、ビジネスにとって大事な操作を測るイベントにキーイベントの印を付けて数えます(アナリティクス ヘルプ:イベントにキーイベントとしてマークを付ける、2026年10月20日確認)。
電話番号を押したことと、Web予約を終えたことは、別々のキーイベントにしておきます。
検索の側は、Search Consoleの検索パフォーマンスで、症状や診療のページが地域名の入った検索語で表示され始めているかを、クエリとページごとに見ます(Search Console ヘルプ:検索パフォーマンス レポート、2026年10月20日確認)。
bundlyzeに頼むと、何をするか
私たちがするのは、今のサイトとGoogleビジネスプロフィールを見比べて、どのページを作るか、どこを直すかを決めるところからです。
診療のページと症状のページの分け方を決め、表現はガイドラインとQ&Aの原文に照らして、直す場所と案を出します。
そのうえで、GA4のキーイベントとSearch Consoleを設定し、毎月の数字を並べてお渡しします。
進め方はSEO・AI検索
検索の順位や、AIの答えに載ることはお約束できません。
自由診療の費用やリスクの説明が別のページに分かれている、Googleビジネスプロフィールとサイトで診療時間が食い違っている、医師の紹介が院長あいさつだけになっている。
こうした状態のクリニックなら、最初の打ち合わせで直す場所が見えやすいと思います。
bundlyzeは大阪市北区のグラングリーン大阪を拠点にしています。
全国からご相談いただけます。
打ち合わせはWeb会議でも、対面でも可能です。
この記事を書いている津嘉山は、業務システム開発とAWSを専門とするエンジニアで、このサイトのGA4とSearch Consoleの数字をAPIで取り出して並べる仕組みも自分で作りました。
よくある質問
患者さんに、Googleの口コミを書いてほしいと頼んでもいいですか?
ブログで症例を紹介してもいいですか?
SEO会社に記事を頼むときに、気をつけることはありますか?
SEOの効果が出るまで、どのくらいかかりますか?
まとめ
クリニックのSEOは、医療広告ガイドラインで書ける範囲の中で、症状と地域、診療科と駅で探す患者に届くページを作ることです。
体験談、治療の前後の写真、
まずは、自院のサイトとGoogleビジネスプロフィールの診療時間が、同じ書き方になっているかを見比べるところから始めてみてください。
検索やAIでの見つかり方について、
いまの状況をお聞かせください
「何から
相談の前に、いまの見え方だけ知りたい場合は
4つのAIに10の質問をした記録と、サイトの点検の結果を、30分ほどでご説明します。費用はかかりません。
