この記事の結論
三田の店や会社が、ホームページや予約の仕組みを外に頼むときは、「今のお客様の年代が、5年後、10年後にどう移るか」を先に考えておくと、依頼先との話が具体的になります。三田市の統計書では、市の人口は1985年の約4万人から、10年後の1995年には約9万5,000人に増えました。ニュータウンに同じ時期に移り住んだ人たちが、今そろって年を重ねていて、2025年の住民基本台帳の人口を私たちが計算すると、60歳から74歳の人は20歳から34歳の人の約1.9倍います。今の常連のお客様に来店を続けてもらうことと、その家族や次の世代に見つけてもらうことを、同じWebで両方できるようにしておくことが、三田の店や会社の出発点だと私たちは考えています。これから小さく始める人には、市のお試し出店の場や、ホームページの作成も対象に入る起業の補助があります。
三田の店や会社は、「お客様の年代が、これからどう移るか」から考える
「ホームページを作りたい」「予約をネットで受けたい」と依頼先に話すと、多くの場合、ページの見た目や機能の話から始まります。けれど三田の店や会社なら、その前に考えておきたいことがあります。今のお客様が何歳くらいで、その人たちが5年後、10年後にどうなっているか。そして、その次にお客様になってほしいのは誰か、です。
三田市の統計書と、市の産業や住宅地の計画を確かめると、三田には次の4つの事情があります。私たちは、依頼の前にこれを自社に当てはめておくとよいと考えています。
| 三田の事情 | 出典 | 依頼の前に整理すること |
|---|---|---|
| 人口は1985年からの10年で約2.4倍に増え、2011年をピークに減っている | 三田市統計書(人口の推移) | 今のお客様は、いつごろから自社に来ている人たちか |
| 2025年は65歳以上が人口の約3割。最初にできたニュータウンでは、高齢化率が約20年で8.7%から29.0%に上がった | 三田市統計書、三田市フラワータウン再生ビジョン | 来店しにくくなったお客様に、どう続けてもらうか |
| 小売の店の数は減り、1店あたりの売場は広くなった。市は小さな店が減り、店の大型化が進んでいると見ている | 三田市統計書、三田市産業創造戦略後期戦略 | 大きな店と比べられたときに、自社を選ぶ理由が伝わるか |
| 起業の相談から起業に至った件数は目標を大きく上回り、市はお試し出店や起業の補助を用意している | 三田市産業創造戦略後期戦略、市の起業・創業支援のページ | 小さく始める段階で、最初のWebを何にするか |
三田は、10年ほどで人口が倍以上になった街
三田市の統計書(令和7年版)の人口の推移の表では、1985年10月1日の人口は39,987人でした。それが1995年には95,372人になっています。私たちが計算すると、10年で約2.4倍です。市の人口はその後も増え、2011年の115,061人が最も多く、2025年は105,672人でした(三田市:三田市統計書、2026年10月3日確認)。
この急な増え方は、ニュータウンによるものです。三田市によると、三田市で最初のニュータウンであるフラワータウンは1982年にまちびらきをしていて、市は1987年から人口増加率で10年連続全国1位になりました(三田市:三田市フラワータウン再生ビジョン、2026年10月3日確認)。
短い期間に、似た年代の家族がまとまって移り住んだ街では、その人たちがまとまって年を重ねます。同じビジョンでは、フラワータウンの人口は2003年3月の24,964人が最も多く、2020年9月には20,759人でした。高齢化率は2003年3月の8.7%から、2020年9月には29.0%になっています。ビジョンは、一定の期間に大量の入居があったニュータウンでは、人口の減少や高齢化が、ふつうの市街地より急に表れると書いています。
市全体でも同じ傾向が見えます。統計書の2025年10月1日の年齢別の人口から、私たちが計算すると、次のようになります。
| 年齢 | 人数 | 人口に占める割合 |
|---|---|---|
| 20歳から34歳 | 13,682人 | 約13% |
| 35歳から59歳 | 33,322人 | 約32% |
| 60歳から74歳 | 25,583人 | 約24% |
| 65歳以上(再掲) | 32,489人 | 約31% |
60歳から74歳の人は、20歳から34歳の人の約1.9倍です。市の産業創造戦略も、2012年以降は市から出ていく人が入ってくる人を上回っていて、特に20歳代の転出が多いと書いています(三田市:三田市産業創造戦略 後期戦略、2026年10月3日確認)。
私たちは、ここから三田の店や会社について、2つのことを読んでいます。1つは、ニュータウンができたころから通ってくれている常連のお客様が、これから少しずつ来店しにくくなること。もう1つは、そのお客様の子どもの世代は、進学や就職で市外に出ていることが多く、親のために店や会社を探すときは、離れた場所からスマホで調べるということです。
小さな店は減り、店は大きくなっている
統計書の商業の推移の表では、1997年の調査で市内の小売業の店は691店、売場の面積は77,298平方メートルでした。2021年の調査では463店、132,882平方メートルです。調べ方が途中で変わっているため、単純には比べられませんが、私たちが計算すると、店の数は約3分の2に減り、売場の面積は約1.7倍になっています。
市の産業創造戦略も、商業の事業所の数は大きく減ったものの、販売額や売場の面積は増えていて、店の大型化と小規模な店の減少が進んでいると見ています。人口の減少とともに、商圏が縮むことへの心配も書かれています。
一方で、統計書の事業所の表では、医療・福祉で働く人は2012年の6,138人から2021年の7,212人に増えています。私たちが計算すると、約18%の増加です。お客様の年代が移るのに合わせて、街の仕事の中身も移っていることが分かります。
大きな店が近くにある街で、小さな店や会社が選ばれ続けるには、大きな店にはない理由が、初めての人にも伝わっている必要があります。私たちは、それは品ぞろえや値段よりも、「相談に乗ってくれる」「家まで届けてくれる」「顔を覚えてくれている」といった、人の手が入るところにあると考えています。ところが、そうした強みは、店の中にいる人にしか伝わっていないことが多いのです。
Webでは、来店しにくくなる常連と、代わりに調べる家族の両方に向ける
お客様の年代が移る街では、ホームページやGoogleビジネスプロフィール、LINE公式アカウントを、新しいお客様を集めるためだけでなく、今のお客様に続けてもらうためにも使えます。私たちは、三田の店や会社なら、次の2人を思い浮かべて、載せることを決めるとよいと考えています。
1人目は、長く通ってくれている常連のお客様です。車の運転をやめたり、坂道が負担になったりして、来店の回数が減っていく人です。この人のためには、次のことを確かめておきます。
- 電話のほかに、LINEで注文や予約、問い合わせを受けられるか
- 配達や出張、送り迎えなど、店に来なくても使える方法があるなら、それがはっきり書かれているか
- 文字の大きさや、電話番号を押すだけでかけられることなど、スマホに慣れていない人でも迷わないか
2人目は、市外に住む、その人の家族です。親の代わりに、近くで頼める店や会社を探している人です。この人のためには、次のことを確かめておきます。
- 「三田」と業種の名前で探したときに、地図の検索やホームページで、対応できる地区や、家まで来てもらえるかが分かるか
- 家族が代わりに申し込んだり、支払ったりできるかが書かれているか
- 初めての人でも、どんな人が対応するのかが写真や文章で分かるか
家族が離れた場所から探すときは、営業時間の中とは限りません。夜や週末に見つけても、その場で問い合わせや予約ができるようにしておくと、話が前に進みます。地図の検索での見え方はMEO対策とは。来店型のお店でない会社が、Googleマップに出るためにやることに、LINE公式アカウントの入口の作り方はLINEリッチメニューの設計。問い合わせとリピートにつながる入口の作り方にまとめています。
注文や予約の受け方を、電話、LINE、Webのフォームと増やしていくと、受けた内容をどこにまとめるかが問題になります。紙のノートとLINEの画面を行き来するようになったら、予約や注文の仕組みを考える時期です。選ぶ前の整理は、予約管理システムの選び方。比較表を見る前に、自社の「予約の型」を書き出すが参考になります。
三田で小さく始めるなら、Webもお試しの段階から育てる
三田は、これから小さく始める人を後押しする仕組みが多い街です。市の産業創造戦略では、創業の相談などの支援を受けた人のうち、実際に起業した件数が目標を大きく上回ったとしています。市は、シニア世代や女性の活躍、商業施設の空き区画の活用も施策に挙げています。
2026年10月3日に、市の起業・創業支援のページで確かめた支援には、次のようなものがあります(三田市:起業・創業支援)。
- つぼみマーケット:特技や趣味、経験を生かして、初めての出店を試してみる人のための小さなマーケット。2026年度は兵庫県立人と自然の博物館の芝生広場の横で開かれ、各回の出店は5組。出店の条件に、事前のミーティングへの参加と、LINEなどのオープンチャットへの参加がある(三田市:つぼみマーケット(R8年度お試し出店))
- チャレンジショップ応援事業補助金:市内で起業する人や起業して間もない人に、店の開設費や宣伝費などの一部を補助する。対象の経費の「広告宣伝費」には、ホームページの作成が入っている。小売業、飲食業、サービス業などで週4日以上営業すること、フランチャイズでないこと、市の特定創業支援事業(実践創業塾など)を受けて証明書を受けられることなどが条件。2026年度分の募集は終わっている(三田市:チャレンジショップ応援事業補助金)
- オールドニュータウン商業施設等空き区画活用支援事業:フラワータウンとつつじが丘の商業施設などの空き区画を借りて店を開く人に、開設などの費用の一部を補助する。詳しい条件は市の産業政策課で確かめる(三田市:助成メニュー)
私たちは、小さく始める人のWebは、いきなり大きく作らず、段階に合わせて育てるのがよいと考えています。
- お試しで出店する段階では、店の名前と、何を売るか、次にどこで会えるかが分かるLINE公式アカウントかInstagramを1つ用意し、マーケットで渡すカードにその入口を載せる
- 店を構える段階では、Googleビジネスプロフィールに、店の名前、場所、営業時間をそろえて載せる。補助を使う予定があれば、ホームページの作成をいつ、どの補助で行うかを、依頼先に最初に伝える
- 常連のお客様が増えてきたら、予約や注文の受け方と、お客様の情報をどこにまとめるかを決める
チャレンジショップ応援事業補助金は、特定創業支援事業の証明書を受けられることが条件で、その対象は三田市商工会の実践創業塾や個別の指導です。出店を考え始めたら、補助の募集を待つより先に、創業塾や個別の相談を受けておくと、次の年度の募集に間に合わせやすくなります。
三田で、依頼先を決める前に使える相談先
三田には、依頼先を決める前の段階から使える相談先があります。兵庫県全体の窓口は神戸・兵庫で、Web集客やシステムを頼むときの選び方と、使える公的な相談先に、関西の地域ごとの窓口は大阪・兵庫・関西で、Webやシステムを頼む前に相談できる公的な窓口。地域別のまとめにまとめています。
| 今の段階 | 相談先 | 確かめたこと(2026年10月3日) |
|---|---|---|
| 経営や記帳、人を雇うことを、まず身近な窓口で相談したい | 三田市商工会:経営相談したい | 経営指導員などが巡回して指導し、窓口でも相談に応じる。経営計画づくりや経営革新計画の申請、知的財産の取得と活用、税務や経理、労務や社会保険の相談も受けている |
| これから市内で起業する | 三田市:三田市での起業・創業をサポートします | 市が創業の相談窓口を置き、商工会や金融機関などと連携して、準備の時期から創業後まで支援する。商工会の実践創業塾などで経営、財務、人材育成、販路開拓の4つを学ぶと、市の証明を受けられ、会社を設立するときの登録免許税の軽減などの対象になる |
| 起業の仲間や、作業する場所がほしい | 三田市商工会:起業家支援施設 CORELAB SANDA | 三田駅から歩ける商工会館の中に、コワーキングスペースやレンタルデスク、個室がある。起業の相談の窓口もあり、マーケティングやInstagram、AIの使い方などの講座も開かれている |
| まず小さく出店を試したい | 三田市:つぼみマーケット(R8年度お試し出店) | 上の節のとおり。申し込みは市のページの募集要項とフォームから |
| 市外の展示会や商談会に出て、取引先を広げたい | 三田市:産業フェア等出展奨励金で販路拡大を支援します! | 市内に本社などがある中小企業に、市外の産業フェアや展示会、商談会の出展料の一部を補助する。対象は出展料で、交付が決まる前に払った経費は対象にならない |
補助の対象や上限、受付の時期は、年度ごとに変わることがあり、予算に達したところで締め切られることもあります。申し込みや依頼先との契約の前に、必ず公式ページで最新の内容を確かめてください。
依頼先や相談先に会う前に、自社について次の3行を書いておくと、話が早くなります。「今のお客様の中心は、ニュータウンができたころから通ってくれている60代から70代」「その人たちが来店しにくくなっても、LINEや配達で続けてもらいたい」「市外に住む家族が調べたときに、頼める店だと分かるページがほしい」のように、この記事の事情を自社に当てはめた一文にしておくと、そのまま依頼先や相談先への説明にも使えます。
依頼先には、今のお客様と次のお客様、その間にいる家族を最初に伝える
依頼先を選ぶときに確かめたい点は、大阪で、システム開発やホームページ制作を頼むときの選び方にまとめていて、三田の店や会社でも同じです。そのうえで三田の店や会社なら、最初の打ち合わせで、次の3つを伝えてみてください。
- 今のお客様の中心の年代と、そのお客様が5年後、10年後にどうなっていそうか
- 次にお客様になってほしいのは誰か。新しく移り住む家族か、近くの学校や会社に通う人か、離れて住む家族か
- 電話、LINE、Webのフォームなど、注文や予約、問い合わせを今どう受けていて、どれを増やしたいか
この3つを聞いて、ページの見た目だけでなく、今のお客様に続けてもらう方法や、受けた注文や予約をまとめる仕組みまで話が広がる相手かどうかが、三田の店や会社の事情まで考えてくれる依頼先かどうかの目安になります。
bundlyzeでは、大阪(グラングリーン大阪)を拠点に、大阪・兵庫を中心とした関西の会社からのご相談に対応していて、全国からオンラインでもご相談いただけます。SEO・LLMOの対策からホームページ制作、システム開発、AIの活用までを一社で対応していて、LINE公式アカウントと連携する仕組みも作っています。新しいお客様に見つけてもらうページづくりから、今のお客様に続けてもらう予約や注文の仕組みまでを、分けずに一緒に考えられます。
よくある質問
三田市のチャレンジショップ応援事業補助金で、ホームページの作成費を払えますか?
お客様の多くが年配の方です。ホームページやLINEを用意しても、使ってもらえるでしょうか?
まだお試しで出店する段階です。ホームページは先に作るべきですか?
お客様の年代の移り方が見えれば、作るWebが決まる
三田の店や会社がホームページや業務の仕組みを外に頼むときは、ニュータウンで同じ世代がそろって年を重ねていること、小さな店が減って大きな店と比べられやすくなっていること、これから小さく始める人を後押しする仕組みが多いことの3つを、自社に当てはめてから依頼先と話すと、提案が具体的になります。整理に迷ったら、三田市商工会や市の産業政策課を頼れます。
まずは、今のお客様の中心が何歳くらいで、その家族がどこに住んでいるかを、思い浮かべるところから始めてみてください。
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