LINE公式アカウントの​友だちと、​自社の​顧客台帳を​つなぐ同じ​人として​結ぶ​方法と、​先に​決める​名義

LINE公式アカウントの​友だちを​自社の​顧客管理と​つなぐ​ときは、​LINEの​ユーザーIDと​顧客番号を​同じ​人として​結びます。​結び​方​3つ、​プロバイダーの​名義、​すでに​いる​友だちの​扱い、​解除と​ブロック、​止まった​ときの​気づき方を​まとめます。

この​記事の​結論

LINE公式アカウントの​友だちと​自社の​顧客台帳を​つなぐとは、​LINEが​発行する​ユーザーIDと、​台帳の​顧客番号を​「同じ​人」として​1行で​結ぶ​ことです。
LINEの​表示名では​結べないので、​お客様に​自社の​サービスへ​ログインしてもらう​「アカウント連携」か、​自社の​予約や​会員の​画面に​「LINEログイン」を​付ける​形で、​本人の​操作を​通して​結びます。
つなぐ​前に​決めたいのは、​Messaging APIの​チャネルを​置く​プロバイダーを​自社の​名義に​する​ことです。
ユーザーIDは​プロバイダーごとに​違う値に​なり、​作った​チャネルは​後から​別の​プロバイダーへ​移せません。
ほかに、​すでに​いる​友だちを​どう​結ぶか、​連携の​解除と​ブロックを​どう​扱うか、​つなぎ込みが​止まった​ときに​誰が​気づくかを​決めておきます。

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LINE公式アカウントで​「予約の​前日に​お知らせを​送る」​「来店した​人にだけ​お礼を​送る」といった​ことを​したいなら、​LINEの​友だちが、​台帳の​どの​お客様なのかが​分かっていなければなりません。
ここで​いう​台帳は、​顧客管理の​システムでも、​予約の​仕組みでも、​Excelの​一覧でも​同じです。

LINEの​側で​使う​目印は、​ユーザーIDです。
LINE Developersの​説明では、​ユーザーIDは​ユーザーの​一意な​識別子で、​LINEで​登録されている​表示名や、​友だち検索に​使う​LINE IDとは​別の​ものです。
「U」の​後に​32文字の​英数字が​続く​値で、​LINEの​プラットフォームが​発行します​(⁠LINE Developers:ユーザーIDを​取得する、​2026-10-06 確認)。

表示名は、​お客様が​自由に​変えられます。
ニックネームや​絵文字だけの​人も​いるので、​台帳の​氏名と​見比べても​結べません。
結ぶ​方法は、​だいたい次の​3つです。

結び​方お客様が​する​こと向いている​場面
アカウント連携トークで​届いた​案内を​押し、​自社の​サービスに​ログインする会員の​画面や​マイページを、すでに​持っている
自社の​画面に​LINEログインを​付ける予約や​会員登録の​画面で​「LINEで​ログイン」を​押すこれから​予約や​会員の​画面を​作る、​作り直す
トークで​番号を​送ってもらうトークで​会員番号などを​送り、​スタッフが​台帳に​書き写す人数が​少なく、​まず手で​試したい

アカウント連携は、​LINEが​用意している​手順です。
自社の​システムが​LINEに​頼んで​連携用の​値​(連携トークン)を​発行してもらい、​お客様は​届いた​URLから​自社の​ログイン画面に​進みます。
ログインの​後、​LINEの​側で​連携を​頼んだ​本人か​どうかが​確かめられ、​確かめられた​ときだけ、​LINEの​ユーザーIDと​自社の​ユーザーIDを​結べます。
連携トークンは​10分間だけ​有効で、​1回しか​使えません​(⁠LINE Developers:ユーザーアカウントを​連携する、​2026-10-06 確認)。

LINEログインを​使う形は、​同じ​プロバイダーの​中に​Messaging APIの​チャネルと​LINEログインの​チャネルを​作ると、​どちらでも​同じ​ユーザーIDが​割り当てられる、という​決まりを​使います​(⁠LINE Developers:ユーザーIDを​取得する、​2026-10-06 確認)。
予約の​画面で​LINEログインを​して​もらえば、​その​予約と​LINEの​ユーザーIDを​結べます。
ただし、​LINEログインを​した​人が、​公式アカウントの​友だちとは​限りません。
ログインの​同意画面で​公式アカウントを​友だち追加してもらう​設定​(友だち追加オプション)も​合わせて​使うと、​そのまま​連絡を​送れる​相手に​なります​(⁠LINE Developers:LINEログインした​ときに​LINE公式アカウントを​友だち追加する、​2026-10-06 確認)。

3つ目の​手で​写す方法は、​仕組みが​いらない​代わりに、​番号を​知っている​人なら​誰でも​その​人を​名乗れます。
試しに​少人数で​始める​ときだけの​方法です。

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つなぐ​方法より​先に​決めたいのが、​プロバイダーの​名義です。
プロバイダーは、​LINE Developersで、​チャネル​(Messaging APIや​LINEログインの​設定の​まとまり)を​束ねる​単位です。
ここが​後から​直せない​場所に​なります。

LINE Developersは、​チャネルと​プロバイダーに​ついて、​次のように​書いています​(⁠LINE Developers:LINE Developersコンソールの​概要、​2026-10-06 確認)。

  • 一度​作った​チャネルは、​後から​別の​プロバイダーへ​移せない。​LINE Official Account Managerで​Messaging APIを​使い​始める​ときに​選んだ​プロバイダーも​同じ
  • ユーザーIDは​プロバイダーごとに​違う値に​なり、​別の​プロバイダーの​チャネルどうしでは、​ユーザーIDで​同じ​人かを​確かめられない
  • 企業や団体として​サービスを​出すなら、​その​企業や団体の​名前で​プロバイダーを​作る

同じ​ページでは、​特に​気を​つける​例として、​チャネルと​プロバイダーを​別々の​会社が​管理している​場合や、​運用ツールを​提供する​会社が​管理する​プロバイダーの​下に​チャネルを​作る​場合を​挙げています。
また、​禁止事項として、​複数の​サービスで​LINEの​プラットフォームを​使う​場合に、​それぞれの​サービスで​取得した​LINEの​ユーザー情報を​紐づけてはいけない、とも​書いています。
結ぶのは、​自社の​一つの​サービスの​中で、​LINEの​ユーザーIDと​自社の​顧客番号です。

たとえば、​拡張ツールの​会社や​開発を​頼んだ​会社の​プロバイダーの​下で​Messaging APIを​使い始め、​その後、​自社の​プロバイダーで​予約の​画面に​LINEログインを​付けたとします。
すると、​同じ​お客様でも​2つの​ユーザーIDが​出てきて、​結べません。
台帳に​貯めた​ユーザーIDも、​別の​プロバイダーで​作り直した​仕組みでは​使えなくなります。

外部に​作業を​頼む​ときは、​自社の​プロバイダーに、​相手を​開発者として​加えてもらう​形にします。
LINE Developersでは、​プロバイダーと​チャネルに​開発者を​登録し、​それぞれの​開発者が​見たり​変えたりできる​範囲を​限れます​(同じ​ページ)。
拡張ツールを​使うか、​自社で​作るかの​判断は、LINEの​拡張ツールで​足りるか、​自社で​作るかに​書きました。
どちらを​選んでも、​プロバイダーの​名義の​話は​先に​来ます。

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つなぎ込みを​作る​前から​友だちだった​人を、​どう​結ぶかも​決めておきます。

友だち​追加された​ときに​LINEから​届く​通知​(Webhook)には、​その​人の​ユーザーIDが​入っています。
友だち全員の​ユーザーIDを​一覧で​取る​方法も​ありますが、​使えるのは​認証済アカウントか​プレミアムアカウントだけです​(⁠LINE Developers:ユーザーIDを​取得する、​2026-10-06 確認)。
どちらに​しても、​手に​入るのは​ユーザーIDで、​台帳の​誰なのかは​分かりません。

LINEの​プロフィール情報の​取得に​同意していない​人の​場合、​友だち追加の​通知に​ユーザーIDが​入りません。
LINE Developersは、​iPhoneや​Androidの​LINEを​使っている​人は​使い始める​ときに​同意している、と​説明しています。
PC版の​LINEだけを​使っている​人は​同意できない、とも​書いています。
2020年4月から​PC版の​LINEでは​新しい​アカウントを​作れないので、​多くは​ないはずです​(⁠LINE Developers:ユーザーの​プロフィール情報取得の​同意、​2026-10-06 確認)。
全員を​必ず​結べるわけではありません。

結局、​すでに​いる​友だちには、​次の​予約や​来店の​ときに、​一度だけ連携の​操作を​してもらうことになります。
いつ、​どの​画面で​案内するかを​決めておかないと、​つなぎ込みは​できても、​結ばれた​人が​ほとんどいない​状態が​続きます。
連携したら​お客様に​何が​よくなるのか​(予約の​確認が​LINEで​届く、​など)を、​案内の​一文に​書いておくと、​押してもらいやすくなります。

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台帳の​側には、​顧客番号の​横に、​少しだけ項目を​足します。

足す項目何の​ためか
LINEの​ユーザーID送り先として​使う
結んだ日と​結び​方あとで​「いつ、​どの​手順で​結んだか」を​確かめる
友だちの​状態​(友だち・ブロック中)ブロック中の​人に​送ろうとしない
連携を​解除した​日解除した​人を、​もう​一度​結ば​ない

ユーザーID​その​ものは​英数字の​並びですが、​台帳で​氏名と​並べた​時点で、​その​人を​特定できる​情報に​なります。
個人情報保護法は、​氏名などで​特定の​個人を​識別できる​情報に​加えて、​他の​情報と​容易に​照合でき、​それに​よって​特定の​個人を​識別できる​ことに​なる​ものも​「個人情報」に​含めています​(個人情報保護法2条1項1号)。
個人情報を​扱う​会社は、​利用目的を​できるだけ​特定し​(17条)、​取得したら、​前もって​公表していない​限り、​利用目的を​本人に​知らせるか​公表します​(21条)。
条文は​e-Gov法令検索で​読めます​(⁠e-Gov法令​検索:個人情報の​保護に​関する​法律、​2026-10-06 確認)。

LINEで​送る​連絡を、​今の​プライバシーポリシーの​利用目的で​読めるかは、​つなぐ​前に​確かめます。
LINEを​問い合わせの​窓口に​する​場合の​書き方は、LINE公式アカウントを、​会社の​問い合わせ窓口に​する​ときに​決める​ことに​まとめました。
台帳を​守る​ための​措置​(23条)に​加えて、​個人データの​扱いを​外部の​会社に​任せる​(委託する)​場合は、​任せた​先を​監督する​ことも、​同じ​法律が​求めています​(25条)。
誰が​台帳を​見られるか、​誰の​アカウントで​管理画面に​入るか、といった​社内の​決め方は、​IPA​(情報処理推進機構)の​「中小企業の​情報セキュリティ対策ガイドライン」が​手引きに​なります。
2026年3月に​第4.0版が​公開されています​(ページの​最終更新は​2026年9月30日、IPA:中小企業の​情報セキュリティ対策ガイドライン、​2026-10-06 確認)。
自社の​場合に​何を​どう​書くかは、​法律の​専門家に​確かめてください。

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結ぶ​仕組みを​作るなら、​ほどく​仕組みも​一緒に​作ります。

アカウント連携に​ついて、​LINE Developersは、​お客様が​いつでも​連携を​解除できるように​しておく​こと、​連携する​ときに​解除できる​ことを​知らせる​ことを​求めています​(⁠LINE Developers:ユーザーアカウントを​連携する、​2026-10-06 確認)。
リッチメニューを​連携した​人と、​まだの​人で​分け、​連携した​人には​解除の​項目を​出す、といった​作り方も​紹介されています。

ブロックは、​解除とは​別の​出来事です。
LINE公式アカウントが​ブロックされると​「フォロー解除」の​通知が、​ブロックが​解かれると​友だち追加と​同じ​種類の​「フォロー」の​通知が​届きます。
フォローの​通知には、​ブロック解除か​どうかを​示す項目も​ありますが、​LINEは​完全に​正確とは​限らないとしています​(⁠LINE Developers:Webhookを​受信する、​2026-10-06 確認)。
ブロックされても、​台帳の​お客様が​いなくなったわけではありません。
台帳では​「LINEでは​送れない」と​印を​付けるだけに​して、​電話や​メールで​連絡する​道は​残しておくのが​よいと、​私は​考えています。

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受け口の​サーバーが​半日止まっていたら、​その間に​友だち追加した​人や、​連携の​操作を​した​人の​通知は、​送り直しを​有効に​していなければ​届かないままです。
台帳には​何も​残らず、​後から​誰が​その​人なのかを​探すのは​手間が​かかります。

LINEからの​通知を​受け取る​側に​ついて、​LINE Developersは​次の​ことを​書いています​(⁠LINE Developers:Webhookを​受信する、​2026-10-06 確認)。

  • 届いた​通知は、​署名を​確かめてから​処理する。​LINEから​送られた​ものか、​途中で​書き換えられていないかを​確かめる​ため
  • 受け取りに​失敗した​通知を、​一定の​期間送り直してもらう​機能が​あるが、​最初は​無効に​なっている。​有効に​しても、​必ず​送り直されるとは​限らない
  • 送り直しを​有効に​すると、​通知が​届く​順番が、​起きた​順番と​違うことがある

送り直しを​有効に​するか​どうか、​同じ​通知が​2回届いた​ときに​どう​扱うか、​受け取れなかった​ときに​誰に​知らせるかは、​作る​前の​打ち合わせで​決めておきたい​ところです。
問い合わせフォームに​ついて​同じ​考え方で​書いたのが、予約・問い合わせフォームが​止まっていないか、​見張る​方法です。

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私たちは​LINE公式アカウントと​つながる​仕組みを​作ってきましたが、​台帳との​つなぎ込みの​相談で​私が​最初に​聞くのは、​どの​場面で、​誰に、​何を​送りたいかと、​今の​台帳が​どこに​あって、​誰が​更新しているかです。
LINEの​設定は、​その​2つが​決まってから​見ます。

LINEの​設定で​最初に​見るのは、​プロバイダーの​名義です。
すでに​Messaging APIを​使っている​場合は、​LINE Developersコンソールで、​チャネルが​どの​プロバイダーの​下に​あり、​その​プロバイダーを​誰が​管理しているかを​見てみてください。

よく​ある​質問

LINEの​表示名と​顧客名簿の​氏名を​見比べて、​つなげますか?
できません。​表示名は​お客様が​自由に​変えられ、​ニックネームの​こともあります。​LINEが​発行する​ユーザーIDを、​アカウント連携や​LINEログインなど、​本人の​操作を​通して​台帳の​顧客番号と​結びます。
拡張ツールの​会社が​作った​プロバイダーの​ままでも、​困りませんか?
困る​ことがあります。​LINE Developersは、​チャネルを​後から​別の​プロバイダーへ​移せない​こと、​ユーザーIDが​プロバイダーごとに​違う​ことを​挙げ、​運用ツールの​会社が​管理する​プロバイダーの​下に​チャネルを​作る​場合は​特に​注意する​よう​書いています。​これから​作るなら、​自社の​名義の​プロバイダーで​始めます。
今いる​友だち全員を、​まとめて​台帳と​結べますか?
まとめては​結べません。​友だち全員の​ユーザーIDを​取れるのは​認証済アカウントか​プレミアムアカウントだけで、​取れても​台帳の​誰なのかは​分かりません。​次の​予約や​来店の​ときに、​一人ずつ連携の​操作を​してもらいます。
ブロックされた​お客様の​情報は、​台帳から​消すべきですか?
ブロックは、​LINEで​送れなくなったという​意味で、​取引が​なくなったわけではありません。​台帳では​「LINEでは​送れない」と​印を​付け、​ほかの​連絡の​道を​残しておくのが​一つの​考え方です。​保存の​期間や​消し方は、​自社の​プライバシーポリシーと​合わせて​決めます。

bundlyzeは、​大阪市北区の​グラングリーン大阪を​拠点に、​大阪・兵庫を​中心とした​関西の​会社の​業務システムの​開発と、​LINE公式アカウントと​社内の​仕組みの​つなぎ込みを​受け持っていて、​打ち合わせは​Web会議でも​対面でも​できます。
この​記事を​書いた​津嘉山は、​業務システム開発と​AWSを​専門と​する​エンジニアで、​LINE公式アカウントと​連携する​仕組みも​設計から​作ってきました。

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