この記事の結論
研究や医療、大学に近い仕事をしている吹田の中小企業が、Web集客やシステム、AIの活用を外に頼むときは、「専門的な仕事の中身を、誰に、どの言葉で伝えるか」と「扱う情報のうち、外に出してはいけないものは何か」を先に決めておくと、依頼先との話が具体的になります。吹田市の統計書では市内の大学は5校で、JR岸辺駅の周りの健都には国立循環器病研究センターなどの研究・医療機関が集まっています。市内で働く人の数では、医療・福祉と教育・学習支援が、卸売業・小売業に次いで多くなっています。専門用語と、ふだんの言葉の両方で書き、表現の決まりを確かめてから発信することが、吹田の会社の出発点だと私たちは考えています。整理の段階から、吹田市の無料経営相談や、吹田商工会議所の専門家相談を使えます。
吹田の会社は、専門家とそうでない人の両方に読まれる
「ホームページを作り直したい」「受注や問い合わせの管理をシステムにしたい」「AIを仕事に使いたい」と依頼先に話すと、多くの場合、作るものの話から始まります。けれど、研究や医療に近い仕事をしている吹田の会社なら、その前に確かめておきたいことがあります。自社のページを読むのが、仕事の中身を知っている専門家なのか、そうでない人なのか、その両方なのかです。
吹田市や関係する機関が公表している情報を確かめると、吹田には次の3つの事情があります。私たちは、依頼の前にこれを自社に当てはめておくとよいと考えています。
| 吹田の事情 | 出典 | 依頼の前に整理すること |
|---|---|---|
| 市内に大学が5校、大学院が4校あり、学部に4万1,690人、大学院に6,952人が在籍している(2025年5月1日時点)。市は、大学が集まる「大学のあるまち」として、大学との連携を進めている | 吹田市「令和7年版吹田市統計書」、吹田市「大学連携」 | 取引先や相談相手に、研究者や大学の職員がいるか。その人たちは、どの言葉で探すか |
| JR岸辺駅の周りの健都に、国立循環器病研究センター、国立健康・栄養研究所、市民病院などが集まり、健康・医療に関わる企業の研究や開発の拠点も置かれている | 吹田市「健都を初めて知った方はこちら」、健都ポータルサイト | 自社の製品やサービスが、健康や医療に関わるか。関わるなら、表現の決まりを確かめたか |
| 市内で働く人の数は、卸売業・小売業に次いで、医療・福祉、教育・学習支援の順に多い | 吹田市「令和7年版吹田市統計書」(令和3年経済センサス(活動調査)) | 自社の仕事が、病院や大学、研究機関とつながっているか。扱う情報に、慎重に扱うべきものがあるか |
吹田では、医療・福祉と教育で働く人が多い
令和7年版の吹田市統計書によると、2021年6月1日時点で、吹田市の事業所は1万1,937か所、そこで働く人は16万1,960人でした。働く人の数を産業ごとに見ると、卸売業・小売業が3万6,444人で最も多く、医療・福祉が2万9,700人、教育・学習支援業が1万9,206人と続きます。医療・福祉と教育・学習支援業を合わせると、市内で働く人の約3割になります(統計書の数字から計算)。学術研究、専門・技術サービス業でも、664の事業所で6,839人が働いています(吹田市:令和7年版吹田市統計書の「事業所」、2026年10月2日確認)。
吹田市が連携を進める教育・学術の機関には、関西大学、大阪大学、大阪学院大学、千里金蘭大学、大和大学、大阪成蹊大学などの大学と、国立民族学博物館があります(吹田市:大学連携)。JR岸辺駅の周りでは、吹田操車場の跡地を使い、「健康」と「医療」をテーマにしたまちづくりとして健都が整えられてきました。健都には研究機関や医療機関に加えて、健康・医療に関わる企業の研究・開発の拠点が集まり、企業や研究機関が新しい製品やサービスを、市民に試してもらう仕組みもあります(吹田市:健都を初めて知った方はこちら、健都ポータルサイト:健都とは、2026年10月2日確認)。
統計は、どの会社がどこと取引しているかまでは示しません。それでも、病院や大学、研究機関を取引先や相談相手に持つ会社や、その周りで働く人を相手にする会社が、吹田には少なくないと私たちは考えています。そうした会社のホームページは、専門の担当者が中身を確かめに来る一方で、事務や購買の担当者、働く場所を探している人のように、専門外の人も読みます。
| 読み手 | 知りたいこと | ページに置く形 |
|---|---|---|
| 専門の担当者(研究者、医療職、技術者) | 対応できる範囲と、できない範囲。使う方法や基準、正式な名前 | 対応範囲の一覧、方法や基準の名前、確かめたことの記録 |
| 事務や購買の担当者 | 頼むと何がどう進むか。見積もりや契約の流れ | 依頼から納品までの手順、問い合わせの窓口 |
| 専門外の人(採用の応募者、近くに住む人) | 何をしている会社か | 冒頭の、ふだんの言葉で書いた一文 |
専門用語と、ふだんの言葉を並べて書く
専門的な仕事をしている会社のページは、正確さを大事にするあまり、専門用語だけで書かれていることがあります。専門の担当者には伝わっても、探す人がふだんの言葉で検索したとき、そのページが候補に入りにくくなります。反対に、ふだんの言葉だけで書くと、専門の担当者が「本当に分かっている会社か」を判断できません。
検索やAIにとっても同じです。Googleは、AIを使った検索の機能に向けて、一般的な情報の言い換えではない、独自の視点と専門性のある内容が大事だと説明しています(Google 検索セントラル:生成AI機能向けの最適化ガイド)。専門性のある会社には、その材料がすでにあります。足りないのは、それを読み手に届く形に並べ直すことだと私たちは考えています。
- 専門用語は、最初に出てくるところで、正式な名前と、ふだんの言葉での言い換えを並べて書く
- 「何ができるか」だけでなく、「何はできないか」「どこから先は他の専門家に頼むか」も書く
- 方法や基準は、名前を正しく書く。社内だけで通じる呼び方は使わない
- よく受ける質問は、問いと答えの形でまとめる
会社の紹介の書き方は会社概要を、AIに正しく伝わる形に書く手順、問いと答えの書き方はよくある質問ページの作り方。検索とAIに拾われる、問いと答えの書き方にまとめています。
健康や医療に関わる言葉は、決まりを確かめてから書く
健都のように、健康や医療に関わる研究や開発が近くにある街では、自社の製品やサービスが健康や医療に関わる会社もあると私たちは考えています。その場合は、ページや広告に書く言葉に、法律の決まりがあることを先に確かめておきます。
医薬品医療機器等法は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、再生医療等製品の名前や効能、効果、性能について、虚偽や誇大な記事を広告したり、流したりしてはならないと定めています。この条文は「何人も」と書かれていて、作った会社だけに向けたものではありません。個別の判断に迷うときの相談先として、厚生労働省は都道府県の薬務の担当課を案内しています(厚生労働省:医薬品等広告規制について、2026年10月2日確認)。
依頼先にページや広告の文章を頼む場合も、この確認を誰がするかを、最初に決めておきます。文章を書く側が分野の決まりに詳しいとは限らないので、最後に自社の担当者か専門家が確かめる流れにしておくと安心です。
システムやAIを頼む前に、扱う情報の重さを確かめる
病院や研究機関とつながる仕事では、慎重に扱うべき情報が手元に届くことがあります。たとえば、病歴は個人情報保護法の「要配慮個人情報」にあたり、取得するときには、原則として本人の同意が要ります(個人情報保護委員会:個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編))。取引先から預かる研究のデータや、公開前の製品の情報も、外に出せないものです。
業務をシステムにしたり、AIを使ったりする前に、次のことを書き出しておくと、依頼先との話が早くなります。
- 扱う情報のうち、外に出せないものは何か。それは、いまどこに保存されているか
- その情報を、誰が見てよく、誰が直せるか
- AIに入れてはいけない情報は何か。社内でその決まりを共有しているか
AIを使うときの社内の決まりは生成AIを社内で使うときのルールの作り方。中小企業が最初に決める5つのこと、情報が外に出る経路はChatGPTの情報漏洩は、どこから起きるのか。5つの経路と、会社でできる防ぎ方にまとめています。
吹田で、依頼先を決める前に使える相談先
吹田には、依頼先を決める前の段階から使える相談先があります。大阪府全体の窓口(大阪産業創造館のDX推進相談窓口、大阪府DX推進パートナーズ)は大阪で、システム開発やホームページ制作を頼むときの選び方にまとめています。吹田の会社は、まず市内の窓口から当たるのが確実です。
| 今の段階 | 相談先 | 確かめたこと(2026年10月2日) |
|---|---|---|
| 経営や集客について、まず聞いてみたい | 吹田市:中小企業診断士による無料経営相談 | 毎月第3・第4木曜日の午後、中小企業診断士が無料で相談に応じる。第3木曜日は市役所で、第4木曜日は相談員が事業所に伺う。1回1時間以内で、予約が優先。相談の例に、集客の方法や、経営改善の進め方がある |
| ホームページやIT化、権利のことを専門家に聞きたい | 吹田商工会議所:専門家相談 | 無料で予約制。ITコーディネータが、DX化やホームページの作成について相談に応じる。ほかに、弁理士が特許や商標、弁護士が契約などの相談に応じる |
| これから創業する、または創業して間もない | 吹田商工会議所:SaBiC(すいた経営革新支援センター) | 創業の相談をまとめて受ける窓口。個別の相談、創業計画書の作成、補助金の申請などを支援する。相談は無料で、予約が要る |
| 創業の支援を、証明書につなげたい | 吹田市:創業支援等事業計画 | 吹田市、吹田商工会議所、日本政策金融公庫が連携して創業を支援している。市が定める特定創業支援等事業を受けると、市が証明書を出す |
| 市の補助制度を探したい | 吹田市:事業者向けの補助金 | ホームページや動画の作成、知的財産権の取得、人材育成などの補助が、制度ごとにまとまっている。ホームページの作成の補助は、市が登録した作成事業者に頼む場合が対象 |
| 府の窓口で、何度でも相談したい | 大阪府よろず支援拠点 | 国が設けた無料の経営相談所。ホームページやSNS、ITツールの活用、販路の開拓なども相談できる。予約制 |
健康や医療に関わる製品やサービスを、健都で試してみたいと考える会社には、健都の共創を進める一般社団法人健都共創推進機構が、実証のプロジェクトについての相談を受け付けています(健都ポータルサイト:産学官民共創)。
補助制度は、対象や受付の期間が年度ごとに決まり、予算に達して早く締め切られることもあります。使えそうな制度があれば、申請や依頼先との契約の前に、必ず公式ページで最新の内容を確かめてください。国の「デジタル化・AI導入補助金」も、条件が合えば使えます(公式サイト)。
相談先に行く前に、自社について次の3行を書いておくと、話が早くなります。「ページを読むのは、病院の検査部門の担当者と、購買の担当者」「製品の説明には、医療機器に関わる言葉が入る。最後に確かめるのは品質の担当者」「取引先から預かるデータは、社外のAIには入れない」のように、この記事の3つの事情を自社に当てはめた一文にしておくと、そのまま依頼先への説明にも使えます。
依頼先には、読み手と、表現の決まりと、情報の重さを最初に伝える
依頼先を選ぶときに確かめたい点は、大阪で、システム開発やホームページ制作を頼むときの選び方にまとめていて、吹田の会社でも同じです。そのうえで吹田の会社なら、最初の打ち合わせで、次の3つを伝えてみてください。
- ページを読むのは誰か。専門の担当者と、そうでない人の割合
- 自社の分野で、ページや広告の表現に決まりがあるか。最後に誰が確かめるか
- 扱う情報のうち、外に出せないものと、AIに入れてはいけないもの
この3つを聞いて、ページの書き分け方や、文章を確かめる流れ、システムやAIでの情報の扱いまで提案が変わる相手かどうかが、吹田の会社の事情まで考えてくれる依頼先かどうかの目安になります。
bundlyzeでは、大阪(グラングリーン大阪)を拠点に、大阪・兵庫を中心とした関西の会社からのご相談に対応していて、全国からオンラインでもご相談いただけます。SEO・LLMOの対策からWeb広告、ホームページ制作、システム開発、AIの活用までを一社で対応しているので、専門的な仕事の伝え方と、情報を扱うシステムやAIの使い方を、分けずに一緒に考えられます。
よくある質問
専門用語を言い換えると、専門の担当者に軽く見られませんか?
健康や医療に関わる言葉を、ホームページに書いても大丈夫か分かりません。
吹田の会社は、吹田の依頼先を選んだほうがいいですか?
誰が読み、何を守るかが決まれば、頼む中身が決まる
吹田の会社がWeb集客やシステム、AIを外に頼むときは、専門家とそうでない人の両方に読まれること、健康や医療に関わる言葉には決まりがあること、慎重に扱うべき情報が手元に届くことの3つを、自社に当てはめてから依頼先と話すと、提案が具体的になります。整理に迷ったら、吹田市の無料経営相談や、吹田商工会議所の専門家相談を頼れます。
まずは、今のホームページを読んでいるのが誰かを、専門の担当者とそうでない人に分けて書き出すところから始めてみてください。
ご相談
Webからの集客について、いまの状況をお聞かせください。
「何から手をつければいいか分からない」という段階からで構いません。返信は担当者が直接お送りします。