この記事の結論
Meta広告(Facebook広告・Instagram広告)は、
一般の会社の広告で確かめておきたいのは、見る人の健康や年齢などの個人的な特性を言い当てる書き方、誇張した主張や非現実的な期待をあおる表現、広告とリンク先のページの中身が合っていないこと、美容やダイエットなど18歳以上への設定が要る分野の設定漏れです。
却下の理由はMetaビジネスサポートホームで確かめられます。
直し方は2通りあり、規定に合わせて広告を編集すれば自動で審査に出し直され、誤って却下されたと考えるならビジネスサポートホームから再審査をリクエストします。
再審査で却下が取り消されれば違反に数えられませんが、編集や削除をしても違反の記録は残り、同じ広告の再審査は再び却下されると出し直せません。
審査は作成と編集のたびに自動で始まり、ほとんどは24時間以内に終わる
FacebookやInstagramに出す広告は、どちらもMeta広告規定に照らして審査されます。
審査は広告を作成したとき、編集したときに自動で始まり、結果は広告マネージャの[配信]列で
審査するのは主に自動の仕組みで、一部の広告は人が見ます。
対象になるのは、画像・動画・テキストだけではありません。
ターゲット設定、広告のリンク先(Facebookページや
文言だけ直しても通らないことがあるのは、このためです。
かかる時間について、Metaは「ほとんどの
配信開始日を先に設定した広告も、送信した時点で審査され、開始日になるまで配信されません(同じ
公開日が決まっているキャンペーンは、前日に入稿するのでは間に合わないことがあります。
審査が24時間を超えることもある前提で、配信の開始日を設定して早めに入稿しておきます。
どの変更で審査がやり直しになるか
すでに出している広告でも、次の変更をすると審査がやり直しになります(同じ
| 審査がやり直しになる変更 | 審査がやり直しにならない変更 |
|---|---|
| ターゲット設定、クリエイティブ(画像・テキスト・リンク・ | 入札価格、予算、広告セットの掲載期間 |
画像を1枚差し替えただけでも、もう一度審査に入ります。
配信中の広告は、直すタイミングにも気をつけます。
一度承認された広告が、あとから却下されることもある
承認は、その後も通り続けることの約束ではありません。
Metaによると、広告は公開後も再審査されることがあり、そのきっかけには、利用者が広告を非表示にした・ブロックした・報告したといった否定的な反応、正確さを確かめるための無作為の抽出、想定外に高いエンゲージメントなどがあります。
再審査されても、違反が見つからなければ広告主には知らされません。
違反が見つかれば却下され、配信が止まります(Metaビジネスヘルプセンター:広告が承認された後に却下される場合があるのはなぜですか、
不承認になる主な理由と直し方
Metaは、広告が却下される場合として、広告主のいる地域の法律を守っていない広告、特定のグループや利用者層に対して差別的な広告、詐欺的・誤解を招く手法で金銭や個人情報をだまし取ろうとする広告、コミュニティ規定・広告規定などのポリシーに従っていない広告を挙げています(Metaビジネスヘルプセンター:広告が却下された場合の対応方法、
一般の会社の広告に関わる規定を、項目ごとに並べました。
広告規定はこれより項目がずっと多く、Meta自身もチェックリストが規定のすべてではないと断っています。
| 規定の項目 | 例 | 直し方 |
|---|---|---|
| 個人の特性 | 「あなたの | 見る人ではなく商品の中身を書く。Metaの例では「新しい |
| 健康とウェルネス | ダイエット・美容の広告で18歳未満も配信先に入っている。容姿の劣等感をあおる言い方、脂肪をつまんだ部分のアップ | 年齢を18歳以上に設定する。容姿を否定する言い方と、条件を書かずに「◯日で |
| 誤解を招く主張・低品質なコンテンツ | 非現実的な期待をあおる主張、扇情的・誇張した言い回し、クリックさせるために大事な情報をわざと隠す、押しても再生されない「再生」ボタンの | 実際に提供できる中身だけを書く。画像に、存在しない機能のボタンを描かない |
| 関連度 | 広告で出している商品と、リンク先のページの中身が違う。誰の広告か分からない | 広告に会社名や商品名を出し、リンク先で同じ商品を扱う |
| リンク先のページ | ページが開かない、ポップアップ広告が多い、広告ばかりで中身が少ない | ページを直してから出し直す(次の |
| 禁止されている商業慣行 | 虚偽の価格表示、許可のない推薦、投資の収益の保証 | 価格は実際の条件で書き、推薦は許可を得たものだけにする |
| 住宅・雇用・金融商品やサービス | 条件に当てはまるのに、特別な広告カテゴリを選んでいない | キャンペーンを作るときに特別な広告カテゴリを選ぶ |
出典:個人の特性はMeta透明性センター:プライバシーの侵害および個人の特性、健康とウェルネスはMeta透明性センター:健康とウェルネス、誤解を招く主張・低品質なコンテンツ・リンク先はMetaビジネスヘルプセンター:広告ポリシーの基本チェックリスト、関連度はMeta透明性センター:広告規定の紹介、禁止されている商業慣行はMeta透明性センター:禁止されている商業慣行、特別な広告カテゴリはMetaビジネスヘルプセンター:住宅、雇用、金融商品およびサービスの広告について(いずれも
「あなた」を使うときの線引き
個人の特性の規定でMetaが認めていないのは、人種、宗教、年齢、性的指向、障がい、身体や心の健康、苦しい財政状態、犯罪歴、名前などを、広告を見る人について断定したり暗示したりする書き方です。
「あなた」という
年齢でいえば「ティーン向けの
Metaの例で認められていない側には、この「あなたは
「〜で
ビフォーアフターの画像
ビフォーアフターは一律に禁止されているわけではありません。
18歳以上にターゲットを設定すれば、一般的な美容製品・美容処置・美容整形の利用前後の変化を描いた広告は出せます。
経口で摂る減量・増量の製品でも、利用の実例や、効果が出るまでにかかった時間を示せるとされています。
一方で、容姿の劣等感をあおる表現や、脂肪をつまんだ部分のアップ、身につけるだけで結果が出るという主張は、年齢の設定にかかわらず認められていません。
フィットネスのサービス、一般的な食品、永続的でない化粧品、歯のホワイトニング用品などは、18歳以上の制限の対象外です(健康とウェルネス)。
特別な広告カテゴリは、条件に当てはまるかを先に確かめる
住宅、雇用、金融商品・サービスの広告には、特別な要件があります。
金融商品・サービスの特別な広告カテゴリは、2025年1月21日から、米国を拠点とする広告主や米国の人を対象にした広告では選ぶことが必須になりました。
信用に関する広告は、米国・カナダ・ヨーロッパの一部の地域で出す場合も対象です。
条件に当てはまるのにカテゴリを選んでいないと、広告が却下されることがあります。
カテゴリを選んでも、審査にかかる時間は変わらないとされています(住宅、雇用、金融商品およびサービスの広告について)。
不承認になった広告は、ビジネスサポートホームで理由を確かめる
広告が却下されると、Metaビジネスサポートホームへのリンクが入ったお知らせのメールが届き、却下の理由はビジネスサポートホームで確かめられます(広告が却下された場合の対応方法)。
メールの中のリンクから開くより、ブラウザで自分でMetaビジネスサポートホームを開くほうが安全です。
Metaを名乗るフィッシングのメールがあるからです。
却下の理由を読むときは、どの規定に当たったかだけでなく、広告のどの部分が問題になったかを見ます。
画像、テキスト、ターゲット設定、リンク先のページのどれが原因かで、直す場所が変わります。
なお、再審査をリクエストする場所は、透明性センターでは「アカウントの
呼び名が違っても、却下された広告を選んで審査をリクエストする、という流れは同じです。
直して出し直すか、再審査をリクエストするか
却下の理由を読んだら、次の3つから選びます(広告が却下された場合の対応方法)。
| 選ぶ道 | 向いているとき | 知っておくこと |
|---|---|---|
| 広告を編集する | 規定に合っていない部分が分かり、直せるとき | 広告マネージャかMeta Business Suiteで編集すると、自動で審査に出し直される |
| 新しい広告を作る | 編集できない広告の種類のとき、作り直したいとき | 却下された広告を削除すると、審査に必要な情報が残らず、再審査をリクエストできなくなることがある |
| 再審査をリクエストする | 規定に合っているのに、誤って却下されたと考えるとき | 却下が取り消されれば、違反に数えられない |
編集・削除しても、違反の記録は残る
広告規定への違反で却下された広告を、編集したり削除したりしても、違反はアカウントに記録されたままになります(同じ
直して通ったからといって、却下の事実が消えるわけではありません。
一方、再審査で却下が取り消されれば、違反には数えられません。
誤りだと考えるなら、先に編集や削除をせず、再審査をリクエストするほうが筋が通ります。
逆に、規定に合っていないと自分で分かっているなら、再審査ではなく、直して出し直します。
再審査のリクエストの手順
Metaの手順は次のとおりです(広告が却下された場合の対応方法)。
- ビジネスサポートホームを開く
- 却下された広告が入っているアカウント(または
カタログ)を 選ぶ - 誤って却下されたと思う広告、広告セット、キャンペーンを選ぶ
- [審査を
リクエスト]を 押し、 [送信]を 選ぶ
Metaは48時間以内に審査と決定を行うよう努めているとしていて、状況はビジネスサポートホームで追えます。
再審査では、最初の審査と違い、人による審査を重点的に行うと書かれています。
決定が覆れば、広告はキャンペーンと同じ状態に戻り、キャンペーンが有効なら配信が自動で始まります。
再び却下された場合、その広告は却下のままで、同じ広告の再審査は出し直せません(同じ
1回しか使えないと考えて、理由を読み、自分の広告が本当に規定に合っているかを確かめてから出します。
再審査をリクエストしても、Metaとの関係が損なわれることはないとも書かれています。
リンク先のページが原因で落ちるとき
広告の文言や画像に問題がなくても、リンク先のページで落ちることがあります。
Metaのチェックリストでは、広告をウェブサイトにつなぐときに確かめることとして、リンク先がきちんと動くこと、性的な内容・ショッキングな内容・誤解を招く内容・ポップアップ広告のような邪魔なコンテンツがないこと、広告の量とサイトの中身の釣り合いがとれていること、確実に開けて広告の内容と関係のあるページであることを挙げています(広告ポリシーの基本チェックリスト)。
関連度の規定でも、広告で宣伝する商品はリンク先で宣伝しているものと一致している必要があるとされています(広告規定の紹介)。
ページを直したら、広告のほうも編集して出し直すか、誤りだと考えるなら再審査をリクエストします。
ページの公開が間に合わず、作りかけのページや「準備中」の
リンク先も審査の対象になるので、ページを仕上げてから広告を審査に出します。
何度も落ちると、アカウントに響くことがある
広告1本の却下は、そこで終わるとは限りません。
Metaは、出している広告がポリシーに著しく違反していたり、繰り返し違反していたりすると、広告の却下にとどまらず、ビジネスアカウント、広告アカウント、ページ、ユーザーアカウントに広告の利用の制限がかかることがあると説明しています(広告が却下された場合の対応方法)。
また、広告が規定に沿っているかを再審査するかどうかを決めるときに、広告主のこれまでの遵守の履歴が考慮される場合があるとも書かれています(審査中の広告について)。
何回の却下で制限がかかるかといった基準は、公開されていません。
審査の公正さを保つため、仕組みの詳細は開示できない部分があるとMeta自身が書いています(広告が却下された場合の対応方法)。
だからこそ、却下された広告と似た広告を、少しだけ変えて何本も出し直すのは避けます。
理由を確かめて、直す場所を絞ってから出します。
アカウントそのものが止まったときの原因と解除の手順は、Meta広告のアカウントが停止される原因と解除の手順にまとめています。
出す前のチェックリスト
入稿の前に、次の点を一つずつ確かめます。
どれもMetaの公式の案内から拾ったもので、規定のすべてではありません。
| 確かめること | 見るところ |
|---|---|
| 誰の、何の広告かが分かる | 広告に会社名や商品名が出ているか |
| 見る人を言い当てていない | 年齢・健康・財政状態などを「あなたは〜ですか?」の |
| 誇張していない | 非現実的な期待をあおる主張、扇情的な言い回しがないか。健康や減量の広告で、条件を書かずに期間と成果を約束していないか |
| 画像にない機能を描いていない | 押しても何も起きない再生ボタンなどがないか |
| 年齢の設定が要る分野か | ダイエット・美容の広告なら18歳以上に設定したか |
| ビフォーアフターの扱い | 劣等感をあおる表現、脂肪をつまんだ部分のアップがないか |
| 特別な広告カテゴリが要るか | 住宅・雇用・金融商品やサービスで、条件に当てはまらないか |
| リンク先が開き、中身が合っている | スマホで開けるか、広告と同じ商品か、ポップアップが多すぎないか |
| 文法と句読点 | 不自然な文法や句読点がないか(チェックリストに |
| 公開日に余裕がある | ほとんど24時間以内だが、それ以上かかることもある |
画像や動画の作り方、文字を置かない範囲はInstagram広告の動画・画像サイズと、文字を置かない範囲に、そもそもMeta広告から始めるかどうかはGoogle広告とMeta広告、どちらから始めるかに書いています。
株式会社bundlyzeは大阪市北区を拠点に、Google広告とMeta広告の運用を受け持っています。
全国からご相談いただけます。
打ち合わせはWeb会議でも、対面でも可能です。
この記事を書いた津嘉山は、業務システム開発とAWSを専門とするエンジニアです。
よくある質問
Meta広告の審査にはどのくらい時間がかかりますか?
Instagram広告とFacebook広告で審査の基準は違いますか?
予算を変えただけでも審査はやり直しになりますか?
再審査のリクエストは何回できますか?
却下された広告を削除して作り直せば、違反はなくなりますか?
一度承認された広告が、あとから却下されたのはなぜですか?
まとめ
Meta広告の不承認は、文言、画像、ターゲット設定、リンク先のどこか一か所でも起きます。
却下されたら、まずビジネスサポートホームで理由を読み、直せるなら編集して出し直し、誤りだと考えるなら削除や編集をする前に再審査をリクエストします。
編集や削除では違反の記録が消えないこと、再審査で再び却下されると同じ広告では出し直せないことを知っておくと、選び方を間違えにくくなります。
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